パレイド
「パレイド」 | ||||
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夏川椎菜 の シングル | ||||
初出アルバム『ログライン』 | ||||
B面 | ラブリルブラ | |||
リリース | ||||
規格 | マキシシングル、デジタル・ダウンロード | |||
ジャンル | J-POP | |||
時間 | ||||
レーベル | ミュージックレイン | |||
作詞・作曲 |
ワタナベハジメ(作詞) 山田竜平(作曲) | |||
チャート最高順位 | ||||
夏川椎菜 シングル 年表 | ||||
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「パレイド」は、夏川椎菜の楽曲。夏川の3枚目のシングルとして2018年7月18日にミュージックレインから発売された。
制作・音楽性
2017年のソロデビュー以降、ソロ活動で歌いたい曲のイメージを制作チームと共有し、楽曲のデモテープを聴いた際には「絶対にこの曲を歌いたい」と思ったという。この仮歌のサビの終わりに「ああ」を繰り返す部分があり、「ああ」としか言いようのない気持ちを詞の中心にして「叫びの歌」にしたいと考え、「自分の劣等感や不安や後悔をぶつけるような」「救いがなくてもいい」といった歌詞のイメージをディレクターに送った結果、そうした夏川の気持ちを代弁したかのような歌詞になった[3]。一方的にネガティブな感情を発散するだけで救いの言葉がなく終わることについては、頑張っているのに成果が出なかったり、何をすればいいかわからない人に向けた歌であることから、安易に「頑張って」や「大丈夫だよ」とは言わずに、同じような悩みを抱えた人がいることを知ってもらいたいためで、救いの言葉はないが救える歌だとしている[4]。楽曲名は作詞を手掛けたワタナベハジメによるもので、レトロ感を出すためにパレードでなく「パレイド」になった[5]。
Aメロでは囁くように歌い始め、サビに近づくにつれて感情を押し出していくように展開している。これについては歌詞の原型を夏川自身が決めたために気持ちが乗せやすく、「叫び」を軸にするという方向性も固まっていたために普段と比べスムーズなレコーディングになったという[3]。特に落ちサビは後悔が詰まった歌詞に対し、今さら後悔しても遅いというもどかしさを乗せ、それまで我慢していた感情を最後に吐き出すように歌っている[5]。
2018年3月31日に行われたライブイベント『LAWSON presents TrySail Second Live Tour “The Travels of TrySail” calling at Chiba』にて初披露された[5]。
シングルリリース
2018年7月18日にミュージックレインから発売された。初回生産限定盤・通常盤の2形態で発売され、初回生産限定盤にはミュージック・ビデオを収録したDVDが同梱されている。また同日より、音楽配信も行われている[6]。
カップリングには「ラブリルブラ」が制作された。同曲はサーカスのようなビッグバンド・ジャズに空想の世界にいるような歌詞となっており、シングルのリリース日が夏川の誕生日であることから誕生日要素も少しだけ盛り込んだ楽曲になっている[7]。
アートワーク、ミュージック・ビデオ
前年に髪を染めたことがきっかけでセルフプロデュースへの意欲が上がったといい、楽曲制作だけでなくアートワークにも積極的に関わるようになり、衣装についてはInstagramからイメージに沿ったワンピースやスカートの画像を探して打診している[8]。ジャケットはダーク・ファンタジーをイメージして、仕掛け絵本風に作られた遊園地のセットで撮影された。ケーキや数字を入れることで、分かる人に分かる誕生日要素も盛り込まれている[9]。
ミュージック・ビデオは誰もいない夜の遊園地にいる夏川を長回しで撮ったものになっている[10]。撮影は閉園後のよみうりランドで行われ、雨が降っていたために当初予定していた演出から大きく変更になったものの、地面が濡れたことによって照明が反射し、幻想的な雰囲気に仕上がっている[9]。夏川が歩く中で照明が少なくなるシーンでは、夏川が手描きしたパンダやひよこなどの動物がネオンサイン風に加工されて一緒に歩くアニメーションが使用されており、「グレープフルーツムーン」や「フワリ、コロリ、カラン、コロン」のミュージック・ビデオを踏襲している[9]。
シングル収録曲
# | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 時間 |
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1. | 「パレイド」 | ワタナベハジメ | 山田竜平 | 山田竜平 | |
2. | 「ラブリルブラ」 | 田中秀典 | 田中秀典 | 川口圭太 | |
3. | 「パレイド」(Instrumental) | ||||
合計時間: |
# | タイトル |
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1. | 「パレイド」(Music Video) |
2. | 「パレイド」(TV SPOT 15sec+30sec) |
チャート
チャート(2017年) | 最高位 |
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オリコン[2] | 10 |
Billboard JAPAN Hot 100[11] | 20 |
Billboard JAPAN Hot Animation[12] | 7 |
Billboard JAPAN Hot Singles Sales[13] | 10 |
参考文献
- 須藤輝「言いようのない気持ちを詞に込めた“叫びの歌”」『ANIME Bros.』#1、東京ニュース通信社、2018年6月30日、74-79頁。
- 岩倉大輔「自分自身の“本当の感情”に向き合ったバースデーシングル」『声優アニメディア』2018年8月号、学研プラス、2018年7月10日、48-51頁。
- 仲上佳克「1年に1度、みんなが祝ってくれる日だからこそ出せる、特別な1枚」『声優グランプリ』2018年8月号、主婦の友社、2018年7月10日、138-133頁。
出典
- ^ a b c “パレイド[CD+DVD]<初回生産限定盤>”. タワーレコード. 2022年8月23日閲覧。
- ^ a b “パレイド”. オリコン. 2018年8月1日閲覧。
- ^ a b ANIME Bros.#1, p. 75.
- ^ 声優グランプリ2018年8月号, p. 137.
- ^ a b c 声優アニメディア2018年8月号, p. 49.
- ^ 7/18発売シングル「パレイド」配信開始!、夏川椎菜ソニー・ミュージック公式サイト、2018年8月1日閲覧。
- ^ ANIME Bros.#1, p. 76.
- ^ ANIME Bros.#1, p. 78.
- ^ a b c 声優グランプリ2018年8月号, p. 135.
- ^ 声優アニメディア2018年8月号, p. 50.
- ^ “Billboard Japan Hot 100 2018/7/30 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2018年8月1日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot Animation 2018/7/30 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2018年8月1日閲覧。
- ^ “Billboard Japan Hot Singles Sales 2018/7/30 付け”. Billboard JAPAN. 阪神コンテンツリンク. 2018年8月1日閲覧。