ネルソン (バンド)
ネルソン | |
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2007年9月7日 アメリカ合衆国カリフォルニア州
オーバーン にて | |
基本情報 | |
出身地 |
アメリカ合衆国 カリフォルニア州 サンタモニカ |
ジャンル |
ロック グラム・メタル ハードロック AORカントリー・ミュージック |
活動期間 | 1990年 - |
レーベル |
ゲフィン・レコード ストーン・キャニオン・レコード フロンティアーズ・レコード |
共同作業者 | リッキー・ネルソン |
公式サイト | http://thenelsonbrothers.com/ |
メンバー |
マシュー・ネルソン ガナー・ネルソン |
旧メンバー |
ブレット・ガースト ジョーイ・キャスカート ポール・マーコビッチ ボビー・ロック |
ネルソン(Nelson)は、アイドルカントリー歌手であるリッキー・ネルソンを父に持つ双子の兄弟マシュー・ネルソンと ガナー・ネルソンを中心に結成されたアメリカのロックバンド。 バンド名の由来にもなっているネルソン兄弟の存在感が際立っており、実質的にはネルソン兄弟のユニット名に近い。
ネルソン兄弟は父親譲りの優れた容姿のため、デビュー当初アイドルとして売り出されたことから、イロモノ的に見られることもあるが、父親と同様に優れたメロディメーカーでもある。
アルバムごとにサウンドは変わるが、基本にあるのはカントリー・ミュージックとハードロック。それらを融合させた、キャッチーかつ透明感に溢れた楽曲が魅力である。 また、双子ならではのツインボーカルによる一糸乱れぬハーモニーも魅力のひとつである。
「ザ・ネルソンズ(The Nelsons)」という名称も存在するが、明確な使い分けはない。
来歴
1980年代初頭、当時12歳だったマシュー・ネルソンとガナー・ネルソンがバンド『Strange Agents』に加入。 その後、メンバーの交代等を経て2人と中心としたバンドとなっていく。
1985年 12月31日に父親のリッキー・ネルソンが飛行機事故でこの世を去る。これをきっかけにネルソン兄弟は音楽活動での成功を決意。メジャーデビューに向けて本格的な活動を始める。
1990年、後にプロデューサーとなるマーク・タナーのバック・アップによりゲフィン・レコードとメジャー契約。バンド名を『ネルソン』とし、バンドメンバーを再編成。デビューシングル『LOVE AND AFFECTION』をリリースする。
当時の音楽業界の流行であった「キャッチーでメロディアスなハードロック」というだけでなく、新人とは思えない卓越した歌唱力と演奏技術、何よりネルソン兄弟のブロンド、美男子、双子というビジュアル面と、アメリカで知らない人はいないリッキー・ネルソンの遺児という話題性もあり、全米1位を獲得。華々しいデビューを飾った。
続けてアルバム『AFTER THE RAIN』をリリース。300万枚を売り上げ、世界中に一大旋風を巻き起こす。全米最高17位、64週ランクインしプラチナムを獲得した。また日本においても91年度の日本の国内盤海外アーティストの部門で1位を獲得。TVCMやテレビ出演等でも話題となる。
アルバムリリースと同時にスタートしたワールドツアー終了後、早速メンバーは次回作のレコーディングを開始する。
完成したアルバム『Imaginator』(1992年)は、アメリカの家庭問題や音楽業界への怒りをテーマに作られたコンセプトアルバムで、曲間をSEで繋ぎ全体を一つのストーリーに仕立てた意欲的なものであった。サウンドも前作のキャッチーな路線から一転、ヘヴィでダークな路線であった。
しかしながら、このアルバムを聴いたゲフィン・レコードの高名なA&Rマンであるジョン・カロドナーは「ファンに求められているイメージと違う」とリリースを拒否し、「前作のようなキャッチーなもの」を作るよう強制する。
ゲフィン・レコードとの契約がアルバム1作分残っていたネルソンは、否応なしに新しいアルバム制作に取り掛かることになった。
1995年、デビューから5年後、アルバム『Because They Can』をリリース。一作目に近いキャチーなサウンドで、かつアコースティックサウンドを前面に打ち出したカントリー色の強いアルバムとなった。
しかし、5年間をアルバムの制作だけに費やした代償は大きく、リリースする頃には多くのファンが離れていた。さらに、アメリカは不況に突入してしまい、音楽業界もグランジやオルタナティブロックなど、現実をリアルに見つめる音楽が全盛となっていた。当然、彼らのキャッチーな音楽は時代とそぐわず、ゲフィン・レコードをドロップすることになる。
1996年、自主レーベル『ストーン キャニオン』を設立。お蔵入りになっていた『Imaginator』をリリースする。(日本ではビクターエンタテインメントからリリース) その後も『The Silence Is Broken』(1997年)、『Brother Harmony』(1998年)、『Life』(1999年)、『Like Father, Like Sons』(2000年)と立て続けにリリース。 どのアルバムにもメロディアスなサウンドは健在であったが、1作目を凌ぐ売り上げには繋がらなかった。 それ以降は新曲のリリースは無くなってしまったものの、アメリカでのツアーを地道に行っていた。
2006年、突如としてガナー・ネルソンを中心としたバンド「スクラップメタル」が結成される。あくまでサイドプロジェクトという位置づけとして精力的に活動を行う。
2009年、7月FRONTIERS RECORDSとの契約を発表。2010年春に『Life』(1999年)以来のオリジナルアルバムをリリースすると発表された。タイトルは『Lightning Strikes Twice』で『AFTER THE RAIN』の続編さらにAfter the Rain Tourに伴いレコーディングされたLIVE ALBUMもDEMO音源を加えてリリースする予定を告知
2010年、ガナー・ネルソンをプロデューサー、マシュー・ネルソンを共同プロデューサーとして『Lightning Strikes Twice』を発表。また、デビュー時のワールドツアーを収めたライブ盤『Perfect Storm: After The Rain World Tour 1991 』。さらに、『AFTER THE RAIN』の未発表曲を含むデモ集『Before the Rain』等、原点回帰する内容のアルバムを立て続けにリリースした。
トリビア
- ネルソン一家は「親子三世代に渡り全米1位を獲得した家族」としてギネスブックに登録されている。
トレイシー・ネルソン(姉)は女優。
- ネルソン兄弟が初めて楽器を手にしたのが7歳の時。マシューはベース、ガナーはドラムを手にする。
- ネルソン兄弟の初レコーディングは10歳の誕生日。父が2人の誕生日プレゼントとして借りたスタジオで行った。曲名は、"Feeling of love"。
- ネルソン兄弟は一台のギターを2人で弾く特技をもっている。
- 日常生活では、マシューが右利き、ガナーが左利きである。
- 自主レーベル『ストーン キャニオン』の名称の由来はリッキー・ネルソンのバンド『ストーン キャニオン バンド』から。
- セガのゲームソフト「ソニックヒーローズ」にガナー・ネルソンが楽曲提供を行っている。「ソニック・ヒーローズ / トリプル・スレット ヴォーカル・トラックス(1993年)」に収録。
- クイーンのトリビュートアルバム『クイーン・トリビュート〜STONE COLD CRAZY(STONE COLD QUEEN | A TRIBUTE)』に参加「Crazy Little Thing Called Love」でネルソン兄弟の歌声を聴くことが出来る。
- ジョージ・リンチのソロアルバム『en:Sacred Groove』(1993年)にゲスト参加。「We Don't Own This World」でネルソン兄弟の歌声を聴くことが出来る。
- 1990年代には日本でも宝酒造の焼酎「純」のCMに出演したり、また「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」(フジテレビ)などの番組に出演したこともある。ちなみに当時の雑誌のインタビューで、「純」のCMに出演していたものの、焼酎は好きではなかったらしく、2人そろって「ショーチュウまずいよ〜」と感想を述べていた。
CM(日本)
- 宝酒造 純(1991年放映。ネルソン兄弟が商品を片手に登場した。「Too Many Dreams」がCMソングに起用される)
- リーバイス(1992年放映。「Only Time Will Tell」がCMソングに起用されている)
1991年 来日公演日程
セットリスト ① Fill You Up ② I Can’t Hardly Wait ③ Bits & Peaces ④ More Than Ever ⑤ Only Time Will Tell ⑥ Will You love Me? ⑦ Love & Affection ⑧ Won’t Walk Away ⑨ After The Rain ⑩ Desire (ENCORE) ① Love Me Today ② Everywhere I Go
12月6日 東京中野サンプラザ 12月8日 神奈川県民ホール 12月10日 東京中野サンプラザ
現メンバー
過去のメンバー
- ブレット・ガースト (Brett Garsed) ギター
- T.J.ヘルムリッチ (T.J.Helmerich) ギター
- ジョーイ・キャスカート (Joey Cathcart) ギター
- ポール・マーコビッチ (Paul Mirkovich) キーボード
- ボビー・ロック (Bobby Rock) ドラム
ディスコグラフィー
アルバム
- After The Rain (ゲフィン・レコード 1990年)
- Because They Can (ゲフィン・レコード 1995年)
- Imaginator (Stone Canyon 1996年)
- The Silence Is Broken (Stone Canyon 1997年)
- Brother Harmony (Stone Canyon 1998年)日本未発表
- Life (Stone Canyon 1999年)
- Like Father, Like Sons (Stone Canyon 2000年)
- The Best Of Nelson (ゲフィン・レコード 2004年)日本未発表
- Lightning Strikes Twice (フロンティアレコード 2010年)
- Perfect Storm: After The Rain World Tour 1991 (フロンティアレコード 2010年)
- Before the Rain (フロンティアレコード 2010年)デビュー前のデモ集
シングル
- (Can't Live Without Your)Love And Affection(ゲフィン・レコード 1990年)
- Only Time Will Tell(ゲフィン・レコード 1990年)
- Live and Acoustic(MCAビクター 1991年)※日本企画盤
映像
- After The Rain (ゲフィン・レコード 1991年)
外部リンク
- [1] (英語)
- Nelson Official MySpace Site(英語)
- Nelson (英語)