ドナルドランド

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ドナルドランド
ジャンル 横スクロールアクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
開発元 データイースト
発売元 データイースト
プロデューサー 兼安時紀
ディレクター 中本博通
プログラマー 石井誠一
GUMON
R.IJYUIN
音楽 S.KAMIZONO
三浦孝史
酒井省吾
美術 棈松和哉
TAKAYUKI.M
T.NAGAOKA
かんだあきら
MOTOKO.N
人数 1人
メディア 2メガビットロムカセット[1]
発売日 日本 198801291988年1月29日
その他 型式:DFC-DX
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ドナルドランド』は、データイーストから1988年1月29日に発売されたファミリーコンピュータゲームソフト

概要

ファストフードチェーン店マクドナルドのイメージキャラクター「ドナルド」が主人公のアクションゲームである。

悪魔軍団グモン一族に支配されてしまったドナルドランドを平和にするのが目的。ドナルド以外のほとんどの仲間が連れ去られ、さらに動物達も凶暴化している。中には洗脳されて襲ってくる仲間もちらほら出てくる。

ゲームシステムは、ライフ+残機制であり、ドナルドはりんご爆弾を放物線を描くように投げる。りんご爆弾には乗ることができる。敵と接触するともみあいとなり、敵にダメージを与える代わりにライフが一つ減る。

ステージ各所にはハンバーガーのパネルがあり、ステージクリア後に集めたパネルを消費してパワーアップやライフアップ、1UPが可能になる。また、パネルを使用してマクドナルドの商品を買うことによって、ミニゲームにチャレンジすることができる。

設定

ストーリー

平和な国であるドナルドランドがある日、恐ろしい悪魔軍団のグモン一族に襲われた。

凶悪なグモン一族はドナルドランドに魔法をかけ、人々を封じ込めてしまった。また、動物たちは乱暴ものに姿を変えられ、自然に囲まれた平和の国であるドナルドランドは、暗黒の国へと変貌した。

ドナルドは、魔物たちを退治し、美しい自然を取り戻すため、また人々に笑顔を取り戻すため、リンゴ爆弾を手に悪魔軍団へと立ち向かった。

ステージ構成

ワールド1 - HOME TOWN WORLD
ワールド2 - LAKE SIDE WORLD
ワールド3 - FOREST WORLD
ワールド4 - SKY WORLD
ワールド5 - OASIS WORLD
ワールド6 - CAVE WORLD
ワールド7 - POND WORLD
ワールド8 - HARBOR WORLD
ワールド9 - OCEAN WORLD
ワールド10 - GHOST TOWN WORLD
ワールド11 - DARK FOREST WORLD
ワールド12 - CASTLE WORLD

キャラクター

当時ですらかなり知名度の低いキャラクターが登場している。

ドナルド・マクドナルド
主人公。リンゴ爆弾が武器。デモ画面等ではシャボン玉を飛ばす。
メイヤーチーズマック
チーズバーガーのイメージキャラクター。ドナルドランド市長。唯一グモンの魔の手から逃れた。
バーディ英語版
ブレックファースト(朝マック)のイメージキャラクター。3面のボスの体内で監禁されている。
フライガイ
フライドポテトのイメージキャラクター。5面のボスの宮殿で監禁されている。
グリマス
マックシェイクのイメージキャラクター。6面のボスとして悪魔化して登場。倒すと元にもどる。
キャプテン・クロック
8面のボスとして悪魔化して登場。9面で助けられる。
ビッグマックポリス
ビッグマックのイメージキャラクター。10面で助けられる。
ハンバーグラー
ハンバーガーのイメージキャラクター。12面(最後面)で中ボスとして悪魔化して登場。
プロフェッサー
かなり知名度の低いキャラクター。エンディングに登場する。
アンクル
グリマスの叔父であるUncle O'Grimaceyというキャラクター。
グモン
ラストボス。オリジナルキャラクターと思われる。ピエロの格好をしている点はドナルドと共通する。

スタッフ

  • プログラマー:石井誠一、GUMON、R.IJYUIN
  • C.G.デザイナー:棈松和哉、TAKAYUKI.M、T.NAGAOKA、かんだあきら、MOTOKO.N
  • サウンド・クリエイター:S.KAMIZONO、三浦孝史、酒井省吾
  • ディレクター:中本博通
  • プロデューサー:兼安時紀
  • スペシャル・サンクス:M.OZAKI

評価

評価
レビュー結果
媒体結果
ファミ通25/40点[2]
ファミリーコンピュータMagazine18.31/30点[1]

ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では、5・7・7・6の合計25点(満40点)となっている[2]。レビュアーはマリオシリーズのようなよくあるアクションゲーム、キャラクターゲームで爆弾は放物線を描いで飛んでうまく当たらないのはユニークでやや欲求不満になる、斬新さは見劣りするがキャラが可愛い、面をクリアするごとに買い物ができるのが嬉しい、グラフィックが丁寧、ドナルドをゲーム化した理由はよくわからないがアメリカでもマリオは人気だから売ろうってことなのかもしれずBボタンでダッシュする点が同じなので受け入れられやすいのではないかとした[2]。『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は18.31点(満30点)となっている[1]

項目 キャラクタ 音楽 操作性 熱中度 お買得度 オリジナリティ 総合
得点 3.48 3.11 3.05 2.92 2.86 2.89 18.31

脚注

  1. ^ a b c 「5月10日号特別付録 ファミコンロムカセット オールカタログ」『ファミリーコンピュータMagazine』第7巻第9号、徳間書店、1991年5月10日、81頁。 
  2. ^ a b c 「新作ゲームクロスレビュー」『ファミコン通信』第3巻第4号、アスキー、1988年2月19日、19頁。 

外部リンク