トラビス・ケルシー

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トラビス・ケルシー
Travis Kelce
refer to caption
2021年のケルシー
カンザスシティ・チーフス #87
ポジション タイトエンド
生年月日 (1989-10-05) 1989年10月5日(34歳)
出身地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
オハイオ州クリーブランドハイツ
身長: 6' 5" =約195.6cm
体重: 260 lb =約117.9kg
経歴
高校 クリーブランドハイツ高校
大学 シンシナティ大学
NFLドラフト 2013年 / 3巡目全体63位
初出場チーム カンザスシティ・チーフス
所属歴
2013- カンザスシティ・チーフス
受賞歴・記録
スーパーボウル制覇(1回)
第54回
オールプロ選出(3回)
2016, 2018, 2020
プロボウル選出(6回)
2015-2020
NFL 通算成績
(2021年第15週終了時点)
レシーブ数 695回
レシーブ獲得ヤード 8,947ヤード
TDレシーブ 55回
Player stats at NFL.com
Player stats at PFR

トラビス・マイケル・ケルシー(Travis Michael Kelce、1989年10月5日 - )は、アメリカンフットボール(NFL)のカンザスシティ・チーフス所属のTE(タイトエンド)。兄はフィラデルフィア・イーグルスセンターとしてプレーしているジェイソン・ケルシー

ケルシーは、シンシナティ大でカレッジフットボールをプレーした後、2013年のNFLドラフト3巡目全体63位でチーフスから指名されて、NFL入りした。2020年シーズンまでの8シーズンで6回のプロボウラー、3回のファーストチーム・オールプロ選出され、2019年シーズンには、チーフスがサンフランシスコ・49ersを破った第54回スーパーボウルに出場し、チームの50年ぶり2度目のスーパーボウル制覇に貢献した。

タイトエンドの連続レシーブ1,000ヤードのNFL最多記録(5回)と、タイトエンドの1シーズンの最多レシーブヤード記録(1,416ヤード)を保持している。

NFL以前の経歴

生まれから大学入学まで

ケルシーは1989年10月5日オハイオ州ウェストレイク生まれ。

出身地のオハイオ州クリーブランド・ハイツ高校に通った。その当時はアメフト、バスケットボール、野球の3種目をプレーしていた。

その中でもアメフトの成績が優秀でQBとして2007年にはランで1016ヤード10TD、パスで1523ヤード21TDの成績を上げインターセプトは8回だった。

複数の大学から奨学金付きのオファーを受けたケルシーはその中でシンシナティ大学に進学した。

大学時代

大学では兄のジェイソン・ケルシーがレフトガードとしてすでにレギュラー選手だった。

そのチームでトラビスはQBとTEとして出場した。

在学中に薬物テストでマリファナの陽性反応が出て出場停止になったシーズンもあったが、大学最終年度はレシーブヤード(722ヤード)やレシーブTD(8)などでキャリアハイの成績を上げオールカンファレンスのファーストチームに選出された。

またその年はカレッジフットボールのタイトエンドオブザイヤーにも選出された。

NFL時代

ドラフト

2013年のNFLドラフト3巡目(全体63位)でカンザスシティ・チーフスに指名された。

チーフスはオフシーズンにアンディ・リードを新ヘッドコーチにしていたがリードはフィラデルフィア・イーグルスのヘッドコーチ時代にトラビスの兄のジェイソン・ケルシーをドラフト指名し、指導していたこともあり、ケルシーとは親交があった。

2013年6月6日、チーフスと4年312万ドルの契約を結んだ(703,304ドルの契約ボーナスを含む)。

カンザスシティ・チーフス時代

2013年

第2週のダラス・カウボーイズ戦で、スペシャルチームで1スナップのみ出場した。しかし10月12日、ケルシーは膝の手術を受け、負傷者リストに入れられた。

2014年

第3週のマイアミ・ドルフィンズ戦で、ケルシーはQBのアレックス・スミスから20ヤードのパスをキャッチし、NFLキャリア初のタッチダウンを記録した。

11月30日、デンバー・ブロンコス戦で29-16で敗れた際、ケルシーは、ブロンコスのLBのボン・ミラーに不適切なハンドサインやジェスチャーをした。「スポーツマンらしくない行為(unsportsmanlike conduct)」で11,025ドルの罰金を科された。

次のアリゾナ・カージナルス戦では、ケルシーはレシーブ7回、110ヤードを記録し、キャリアで初めて1試合100ヤードを越えるレシーブを記録した。

シーズンを通して活躍し67レシーブで合計862ヤードを獲得した。

2015年

開幕戦のヒューストン・テキサンズ戦で6レシーブ106ヤード2TDを記録し、自身初の1試合複数TDを開幕戦で達成した。

レギュラーシーズン全16試合に先発出場し、72キャッチ、875ヤード、5TDを記録し、初のプロボウル入りを果たした。

また100ヤード越えこそ開幕試合のみだったが全16試合で1回以上レシーブし、ESPNからトップ5のタイトエンドと評価された。

2016年のNFLトップ100プレーヤーでは、選手間投票で91位にランクインした。

詳細情報

年度別成績

レギュラーシーズン

年度 チーム 試合 レシーブ ラン ファンブル
出場 先発 回数 ヤード 平均獲得
ヤード
最長
ヤード
TD 回数 ヤード 平均獲得
ヤード
最長
ヤード
TD ファンブル数 ロスト
2013 KC 1 0 0 0 0.0 0 0 0 0
2014 KC 16 11 67 862 12.9 34 5 4 3
2015 KC 16 16 72 875 12.2 42T 5 2 2
2016 KC 16 15 85 1,125 13.2 80T 4 1 −5 −5.0 −5 0 0 0
2017 KC 15 15 83 1,083 12.5 44 8 2 7 3.5 4 0 0 0
2018 KC 16 16 103 1,336 13.0 43 10 2 1
2019 KC 16 16 97 1,229 12.7 47 5 1 4 4.0 4T 1 1 1
2020 KC 15 15 105 1,416 13.5 45 11 1 1
2021 KC 15 15 88 1,091 12.4 69 8 2 3 1.5 4T 1 1 1
通算 126 119 700 8,972 12.8 80T 56 6 9 1.5 4 2 11 9

ポストシーズン

年度 チーム 試合 レシーブ ラン ファンブル
出場 先発 回数 ヤード 平均獲得
ヤード
最長
ヤード
TD 回数 ヤード 平均獲得
ヤード
最長
ヤード
TD ファンブル数 ロスト
2015 KC 2 2 14 151 10.8 48 0 0 0
2016 KC 1 1 5 77 15.4 24 0 0 0
2017 KC 1 1 4 66 16.5 27 1 0 0
2018 KC 2 2 10 131 13.1 30 1 0 0
2019 KC 3 3 19 207 10.9 28 4 1 2 2.0 2 0 0 0
2020 KC 3 3 31 360 11.6 33 3 0 0
通算 12 12 83 992 11.9 48 9 1 2 2.0 2 0 0 0
  • 2020年度シーズン終了時
  • 太字は自身最高記録
  • スーパーボウル優勝年
  • は各年度のリーグ最高記録
  • はNFL記録

関連項目

脚注