ソロキャンプ
ソロキャンプ(英: solo camping[1])は、一人で行うキャンプ[2]。
概説
ソロキャンプというのは独りで行うキャンプのことである。
テントやタープやハンモックテントなどで行うスタイルがあり、好きなやり方を選べる。他にも車中泊で行うスタイルもある。
ソロキャンプではコンパクトで軽量な道具を用いバックパックに荷物をまとめることが多い[3]。道具類が軽量でコンパクトにまとまるので公共交通機関での移動も比較的容易である。自転車ツーリングやバイクツーリングで行うことも可能である。
-
近代的なキャンプを始めた人物として名が挙げられることがあるThomas Hiram Holding(1844 – 1930)もソロキャンプをしていた。
-
現代の、雨除けや夜露よけにタープを用いたソロキャンプ
-
湖畔での、ハンモックテントを用いたソロキャンプ
-
ソロ・バイクツーリングをして森へ行き、そこでソロ・キャンプをする、という例
(2000年代や2010年代あたりからじわじわと)流行しており、ソロキャンプをしている様子のSNSへの投稿や、各種メディアでも取り上げられることが増えている[4]。
2015年に連載が開始された漫画『ゆるキャン△』が日本で人気となり[2]、キャンプがブームとなったが、同作品でも1人でのキャンプが紹介されており[2]、携行すべき荷物が少なく同行者に気兼ねすることもなく楽しめる気楽さがうけ、2019年ころから各種メディアでも大きく取り上げられるようになり[2]、やはりキャンプを知らなかった人々に広まるきっかけになった。
2020年には世界的なコロナ禍が起き、他の人々と物理的な距離をしっかりとることで感染防止を実現しつつ 広い空間で積極的に身体を動かして楽しめるので、ソロキャンプの流行に爆発的な加速がかかり、日本では「ソロキャンプ」が2020年の流行語大賞で選ばれた。
調理・料理
熱源の選択
- 木の枝、薪 系
木の枝や薪で小さな焚火を作り、それを熱源として料理する方法が人気である。特に木の枝は現地調達することができ、荷物の運搬量を減らすことができ、燃料を買わずに済む。
焚火の場(臨時のコンロとして機能する場所)は、シンプルに直径10~20センチ程度の石をまるく(半円形などに)ならべて簡易式のコンロを作ってもよい。石が「風除け」兼「反射板」となる。また、凝る人などは、地面に穴を2つ掘って貫通させてダコタファイヤーピットという簡易式の地中のロケットストーブのようなものを作って調理する。
また、直火禁止の場所で行うことを想定して、ステンレス製の焚火補助器具を持参する方法もある。
- 小型ストーブ系
なんらかの燃料を用いた小型のストーブを使う、という方法も定番である。燃料の缶は、OD缶タイプでもCB缶タイプでも、好み次第。小型アルコールストーブでもよい。基本的に小枝や薪を燃料にするという人でも、雨で付近の枝が濡れて使えない時のために一種の「保険」の意味でも小型ストーブを持参することが一般的。
食材
調理系 - 肉類、魚介類、野菜などの食材を、スーパーや食料品店であらかじめ購入し持参し、ナイフ・包丁などを使ってしっかり切り、コッヘルやスキレットなどで熱したり、肉を直火で焼くなど、調理らしい調理をしてから食べる。
レトルト・缶詰・インスタント 系 - レトルト食品、缶詰、インスタント食品などをあらかじめ購入・持参し、コッヘルなどで温めたり茹でたりするだけで食べる方法で、簡便。複数組み合わせることもできる。
テイクアウト系 - スーパーの総菜や、お弁当、サンドイッチ、お刺身など、いわゆる「できあいの料理」をキャンプ場所に行く途中などで購入し持参する方法。大抵は温めることも省略する。
現地調達系 - 本格的な人は釣り竿を持参して現地の近くの、たとえば山ならば渓流などで釣りをしてヤマメ、アユなどの魚を自力で釣って、それを食材とする。海岸近くのソロキャンプならば海釣りで調達する方法もある。釣りに何時間かけても誰からも文句を言われず、自分が納得ゆくまで楽しむことができる。山のソロキャンプでは山菜を自力で集める人もいる。
道具
一般的に、ソロキャンプで利用される道具には、次のようなものがある[5]。
- テント / タープ / ハンモックテント のいずれか
- 寝袋とキャンプ用マットレス
- 軽量の光源(LED懐中電灯やLEDランタンなど)
- 熱源(ポータブルストーブ / アルコールストーブ /焚火台 / 焜炉など)(このうちの1~2個程度を選択してリュックに詰めることが一般的)
- 軽量コッヘルやシェラカップ。および軍手など耐熱手袋。
- ナイフとカッティングボード
- キャンプ用カトラリー類(キャンプ用スプーン、フォーク、箸など)
- マグカップ(屋外なので飲み物がかなり冷えやすいので、フタができるものや、魔法瓶タイプのマグカップが好まれる)
一般的なのはここまで。
あとは好み次第でチェア、テーブル、オイルを燃やすランタン、薪ストーブなどを持参する人がいるが、これらは普通はリュックに入りきらないので、ソロキャンプではどちらかというと持参しないほうが一般的。(ソロキャンプではチェアやテーブルを使わず作業や食事もマットレスに座って済ますのもアリで、持参する場合でもかなり小さなものが一般的)
移動方法
キャンプサイトまで移動する方法は多種多様である。
- 徒歩( + 公共交通機関)- リュックサックなどにキャンプ道具を詰めて運ぶ。
- 自転車 - サイドバッグを増設してキャンプ道具類を詰める。昔から自転車ツーリングをする人はしばしばソロキャンプをしている。
- オートバイ - サイドケース(パニアケース)を増設してキャンプ道具を詰める。何十年も前から今日にいたるまで、一人で長距離バイクツーリングをする人は、しばしばキャンプ道具を積み、ソロキャンプをしている。
- 自動車(ワンボックスカー、キャンピングカー、キャンピングトレーラー) - 自動車は、そこを眠る場所にすることもできる。道具も多めに積める。
出典
- ^ [1] The Washington Post 『ワシントンポスト』のソロキャンプに関する記事。urlや本文写真キャプションなどに「solo camping」という表現が含まれ、文章中に「solo camper」という表現も使われている。
- ^ a b c d 智恵蔵、ソロキャンプ
- ^ ソロキャンプの装備について考えてみる|BE‐PAL
- ^ 現状では出典に不備あり。Wikipedia:出典テンプレートを読め。出典は文献名、発行年月日、出版社、掲載ページを明記しなければいけない。→ DANRO「アニメ『ゆるキャン』を参考に、女性キャンパーが語る「ソロキャンプ」の魅力」
- ^ 現状では出典に不備あり。Wikipedia:出典テンプレートを読め。 「ソロキャンプ」道具やグッズ、おすすめのキャンプ場は?【初心者必見】|DANRO
関連項目
- 最近のメディア関連