ジョン・P・オニール
ジョン・パトリック・オニール (John Patrick O'Neill、1952年2月6日 – 2001年9月11日)は、アメリカの対テロ作戦専門家。元連邦捜査局(FBI)捜査官。ニュージャージー州アトランティックシティ出身。アメリカ同時多発テロ事件により命を落とした。
概要
1976年、子供の頃からの夢だった連邦捜査局(FBI)の捜査官となったジョン・P・オニールは、1995年、本部の対テロ作戦部長、1997年、ニューヨーク支局の特別捜査官(国家安全保障問題担当)を歴任し、1993年のワールドトレードセンター爆破事件の主犯ラムジ・ユセフの逮捕(1995年)や、ケニアとタンザニアにおけるアメリカ大使館爆破事件(1998年)、イエメンにおける米艦コール襲撃事件(2000年)などの捜査に関わった。2001年8月、連邦捜査局を退職し、ニューヨークのワールドトレードセンターの保安責任者に転職した。
オニールはアメリカの治安担当の要職にあってウサーマ・ビン・ラーディンやアルカーイダに早くから着目した数少ない人物のひとりであり[注 1]、彼らに最も詳しい専門家のひとりであった[1]。しかし、連邦捜査局を退官して間もない2001年9月11日、奇しくもビン・ラーディンらが引き起こしたアメリカ同時多発テロ事件に巻き込まれ、命を落とした。
オニールについては、米PBSの長寿ドキュメンタリー番組『フロントライン』が2002年10月3日放映回「The Man Who Knew 」にて、取り上げている。また、ほかにも、作家ローレンス・ライトによる『倒壊する巨塔 -アルカイダと「9.11」への道-』(2006年)、そのドラマ化作品である『倒壊する巨塔』(2018年)、米ABCのドラマ番組『9.11 アメリカ同時多発テロ 最後の真実』(2006年9月放映)[注 2]など、オニールを題材にした書籍や映像作品が発表されている。
経歴
この節の加筆が望まれています。 |
脚注
注釈
出典
- ^ Robert Kolker “O'Neill Versus Osama” New York 2001年12月17日付, 英語, 2015年4月5日閲覧.
参考文献
- ローレンス・ライト 『倒壊する巨塔 -アルカイダと「9.11」への道-』上巻 平賀秀明訳、白水社、2009年、ISBN 978-4-560-08019-1
- ローレンス・ライト 『倒壊する巨塔 -アルカイダと「9.11」への道-』下巻 平賀秀明訳、白水社、2009年、ISBN 978-4-560-08020-7
関連項目
- アメリカ同時多発テロ事件
- ワールドトレードセンター (ニューヨーク)
- リック・レスコーラ - アメリカ同時多発テロ事件で亡くなった警備専門家。
- アルカーイダ
外部リンク
- The Man Who Knew (米PBS『フロントライン』番組公式サイト。英語)
- John P. O'Neill (『Find a Grave』公式サイト。英語)