シュバシコウ
シュバシコウ | |||||||||||||||||||||||||||
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保全状況評価 | |||||||||||||||||||||||||||
LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | |||||||||||||||||||||||||||
分類 | |||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||
Ciconia ciconia | |||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||
シュバシコウ | |||||||||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||||||||
White Stork |
シュバシコウ(朱嘴鸛、学名:Ciconia ciconia)とはコウノトリ目コウノトリ科に分類される鳥類の一種である。和名は「赤いクチバシのコウノトリ」の意味。
分布
ヨーロッパや北アフリカ、中近東に分布する。繁殖地は主にヨーロッパと中央アジア。特にポーランドは他を圧倒する世界最大の繁殖地で、2004年の調査で確認された全世界約23万のペアのうち約4分の1に当たる52500ペアがポーランド国内で繁殖[1]、夏のポーランド湖水地方の田舎は木々も家々の煙突も電柱も、あらゆる高い場所がコウノトリの巣だらけになる。
生態
ヨーロッパでは家の屋根や煙突、塔に営巣する習性がある。雌・雄共同で抱卵、育雛をする。
人間との関係
縁起が良い鳥として危害を加えないため、人をそれほど恐れない。
亜種・近縁種
東アジアに生息するコウノトリCiconia boycianaは本種の近縁種となる。羽色はほとんど同じだが、クチバシの色は黒い。また生態面でもシュバシコウは集団繁殖に近い形で繁殖することがよくあることや食性において小哺乳類や爬虫類をよく食べるなど、いくつか異なる点がある。しかしシュバシコウとコウノトリとの間では2代雑種までできているので、両者を同一種とする意見も有力である。この場合は学名がシュバシコウはCiconia ciconia ciconia、コウノトリはCiconia ciconia boycianaになる。
中央アジアで繁殖しインドで越冬する個体はやや大型で、亜種オオシュバシコウCiconia ciconia asiaticaとされる。しかし近年の研究では、シュバシコウとオオシュバシコウの間にはほとんど差がないとされ、亜種として分類しないとする説も出ている。
画像
伝承
高い塔や屋根に営巣し雌雄で抱卵、子育てをする習性からヨーロッパでは赤ん坊や幸福を運ぶ鳥として親しまれている。このことから欧米には「シュバシコウが赤ん坊をくちばしに下げて運んでくる」または「シュバシコウが住み着く家には幸福が訪れる」という言い伝えが広く伝えられている。日本でもこのため「コウノトリが赤ん坊をもたらす」と言われることがある。
参考文献
- 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、55頁
関連項目
- ストラスブール - フランス東部アルザス地方の中心都市。シュバシコウが市鳥になっており、市内の土産物屋ではぬいぐるみなど様々なシュバシコウのグッズが売られている。また日本でのコウノトリ同様、野生のシュバシコウが激減したため市内のオランジェリー公園内に飼育センターを設けて、シュバシコウを飼育している。
外部リンク
- Ciconia ciconia (Species Factsheet by BirdLife International)