キャリアメール
キャリアメール(carrier mail, 和製英語)とは、移動体通信事業者(通信キャリア)が携帯電話端末向けに提供する電子メールサービスの総称である[1]。
概要
- NTTドコモ - iモードメール、spモードメール、ドコモメール
- KDDI/沖縄セルラー電話
- ソフトバンク
- ドコモPHS(旧NTTパーソナル(サービス終了)- パルディオEメール
- アステル(サービス終了)- MOZIOeメール
プッシュメールの国際規格としてマルチメディアメッセージングサービス(MMS)があるが、携帯電話のキャリアでは2013年現在ドコモのみ対応していない。 携帯電話のインターネットサービスに加入すると、事業者のドメイン名がついたメールアドレス(~@docomo.ne.jp、~@ezweb.ne.jp、~@softbank.ne.jp など)が付与される。
歴史
1990年代後半に携帯電話向けのインターネットサービスと共に開始され、絵文字・デコメール・写メールなど、パソコン向けの電子メールとは異なる携帯電話に特化した独自の発展を遂げた。契約した携帯電話端末でしか送受信できないことや、文字数・添付ファイルの種類や容量など制限が多いが、パケット通信料金の従量制が一般的であること、携帯電話では長文を入力しにくいことなどを考慮すると妥当なシステムであると言える。
2000年代末期にスマートフォンの普及が始まり、キャリアメールへの対応に問題が生じる場合があった。またスマートフォンでは、GmailやYahoo!メールなどのパソコン向けの電子メールサービスでもIMAP方式でプッシュ型受信が可能であることや、SNSを使ったコミュニケーションが普及したことにより、2010年代からキャリアメールへの需要は薄れている。