カンアオイ
カンアオイ | |||||||||||||||||||||
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カンアオイ(千葉県・青葉の森公園)
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Asarum nipponicum F. Maekawa | |||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||
Heterotropa nipponica (F. Maekawa) F. Maekawa、 |
カンアオイ(寒葵、学名:Asarum nipponicum、シノニム:Heterotropa nipponica、Asarum kooyanum var. nipponicum)は、ウマノスズクサ目ウマノスズクサ科カンアオイ属の植物である。研究者によってはHeterotropa属に含められるが、最新の植物誌(フロラ)ではAsarum属に分類される[1][2]。別名:カントウカンアオイ。 ギフチョウの幼虫の食草としても知られる。
特徴
- 分布
- 生育環境
- 形態
小型の多年草。茎は短く、地面を匍匐する。葉は互生、卵形~卵状楕円形で、先端は尖り、基部は心脚、長さ6-10cm、幅4-7cm、濃緑色で白い斑紋がある。花期は秋季(10-11月)。花のように見えるのは花弁ではなく3枚の萼片である。萼片は基部で癒着し萼筒を形成する。萼筒は先がくびれず、直径2cm、長さ1cm程度で、暗紫色、内側に格子状の隆起線がある。萼筒の先端の萼裂片は三角形で萼筒よりも短く、濁った黄色。雄蕊は12本、雌蕊は6本。芳香がある。染色体数は2n=24。
変種
- var. nipponicum カンアオイ
基変種。関東地方から東海地方(千葉県、東京都、埼玉県、神奈川県、静岡県、三重県)に分布。形態は上記参照。
- var. nankaiense ナンカイアオイ
紀伊半島(和歌山県)及び四国(徳島県、高知県)に分布。萼筒は先がくびれがある。佐竹・籾山(1982)では独立種にしている。
佐竹・籾山(1982)ではアツミカンアオイ(var. rigescens)及びスズカカンアオイ(var. brachypodion)をカンアオイの変種にしたが、Sugawara(2006)では、アツミカンアオイを独立種Asarum rigescensにスズカカンアオイをアツミカンアオイの変種A. rigescens var. brachypodionとしている。
脚注
参考文献
- 佐竹義輔・籾山泰一 「ウマノスズクサ科」 『日本の野生植物 草本 II 離弁花類』 佐竹義輔ら編集、平凡社、1982、108頁、ISBN 4-582-53502-X。
- Sugawara, Takashi. (2006) "Asarum," Flora of Japan Vollume IIa, K. Iwatsuki et.al. (ed.), KODANSHA, 2006, pp.383-384.