ウルフ・WR5

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ウルフ・WR5/WR6
WR5のホイールベースを伸ばしたウルフ・WR6
WR5のホイールベースを伸ばしたウルフ・WR6
カテゴリー F1
コンストラクター ウルフ
デザイナー ハーベイ・ポスルスウェイト
先代 ウルフ・WR4
後継 ウルフ・WR7
主要諸元
エンジン フォード・コスワースDFV 2993cc V8 NA
主要成績
チーム ウォルター・ウルフ・レーシング
ドライバー 南アフリカ共和国の旗 ジョディー・シェクター
アメリカ合衆国の旗 ボビー・レイホール
出走時期 1978
コンストラクターズタイトル 0
ドライバーズタイトル 0
通算獲得ポイント 20
初戦 1978年スペインGP
出走優勝表彰台ポール
11030
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ウルフWR5は、ウォルター・ウルフ・レーシング1978年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー

概要

1977年に登場したグラウンド・エフェクト・カーである「ロータス・78」のカラクリにいち早く気づきベンチュリー構造を導入したのがウルフWR5であった。WR5はサイドウィングを有しグラウンド・エフェクトを狙ってはいたが、大きな1枚のフロントウイングが装着されていたり(サイドポッドへの空気流入を阻害する)、リアサスペンションのレイアウトがアウトボード形式であったり(気流の抜けを阻害する)など細部は洗練されてはいなかった。ウイングカーとしての設計レベル的にはロータス78よりも劣っていたと言える。またコクピット前にオイルクーラーを配する独特なスタイリングをしており、「空飛ぶ犬小屋(フライング・ドッグハウス)」などと揶揄されたりもした。

第13戦オランダGPから投入されたWR6は基本的なものはWR5と共通だが、ホイールベースを伸ばしたことが大きな特徴である。それまでのWR5はかなりショートホイールベースであった。

第15戦アメリカGPからボビー・レイホールがウルフ・レーシングのNo.2として参加しWR5をドライブした。最終戦カナダGPもWR5で出走の予定だったが、予選中にマシンを壊したため急遽展示用のWR1がレース用に再整備され、決勝でも使用された。

シャーシの名前はWR1からWR9まであるが、このうちWR6はWR5と同一である。1979年用マシンはWR7となる。

スペック

整備中のWR6

使用シャーシ

ウォルター・ウルフ・レーシング

  • WR5
    • 1978年第7戦-第12戦,第14戦(再スタートから),第15戦
  • WR6
    • 1978年第13戦-第16戦

記録