ヤマハモーターパワープロダクツ

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ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社
Yamaha Motor Powered Products Co., Ltd.
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 ヤマハモーターパワープロダクツ、YMPC
本社所在地 日本の旗 日本
436-0084
静岡県掛川市逆川200-1
設立 1944年11月[1]
業種 輸送用機器
法人番号 1080401014375 ウィキデータを編集
事業内容 ゴルフカー、パワープロダクツ製品の
開発製造販売[1]
産業用無人ヘリコプターおよび汎用エンジン等のエンジンなど
ヤマハブランド製品製造[1]
代表者 池谷 智及代表取締役社長
資本金 2億7536万円[1]
売上高 343億円[1]
2012年12月期)
純利益 14億2200万円
(2023年12月期)[2]
純資産 86億2200万円
(2023年12月期)[2]
総資産 160億6700万円
(2023年12月期)[2]
従業員数 517名[1]
2021年3月現在)
主要株主 ヤマハ発動機株式会社
主要子会社 雅馬哈動力機械(江蘇)有限公司
福州佳新創輝機電有限公司
外部リンク http://www.ympc.co.jp/
特記事項:
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ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社英語Yamaha Motor Powered Products Co., Ltd.)は、日本の輸送機器メーカー。旧社名は創輝株式会社(そうき、英語Soki Co., Ltd.)。

概要[編集]

静岡県掛川市に本社を置く[1]輸送機器メーカー及び機械メーカーである。主として、ゴルフカート発電機汎用エンジン除雪機レーシングカートエンジンなどの開発、製造、販売を手掛ける[1]。また、ヤマハ発動機グループの傘下企業であるため、「ヤマハ」ブランドの製品の製造も担っており、産業用無人ヘリコプターのエンジンなどを製造している[1]

かつてのオートバイメーカーである昌和製作所の流れをくむ[3]。昌和製作所はもともとオートバイディーラーであり、目黒製作所が開発、製造したオートバイを販売していた。その後、自前でオートバイの開発、製造も手掛けるようになり、さらには自動車の製造にも乗り出した。1960年にヤマハ発動機グループの傘下に入った[3]。1988年、同じくヤマハ発動機グループに属していた榛葉シボリ製作所と合併、それを機に社名が創輝となった[3]。以上の経緯より、当社は昌和製作所の創立年である1944年を自社の創立年としている[1]

特徴[編集]

近年はヤマハ発動機から事業が次々と移管されており、2007年には発電機、汎用エンジン、除雪機などを手掛ける同社のパワープロダクツ事業を統合し、2009年には同社のゴルフカー事業とレーシングカート事業を統合した[3]。その一方で、ハイドロリックシステムなど油圧に関する業務を担うH・S事業は分社化されることになり、2006年に創輝H・Sが設立された[3]。その後、創輝H・Sはヤマハモーターハイドロリックシステムに社名を変更している[3]

また、オートバイチーム「TEAM 茶LLENGER」を発足させ、2001年より鈴鹿8時間耐久ロードレースに参戦している[3][4]。2002年には、鈴鹿8時間耐久ロードレースにて総合5位入賞を果たしている[4]。なお、チーム名は、創輝の本社が所在する静岡県の名産品である「」と、ヤマハ発動機の「チャレンジスピリッツ」に因んでいる[4]

なお、日本メンテナンス工業会から、1996年にTPM優秀賞第一類、2004年にTPM優秀継続賞第一類を授与されている[3]

沿革[編集]

  • 1944年 - 株式会社昌和製作所創立。
  • 1960年 - 昌和製作所がヤマハ発動機グループ傘下に入る。
  • 1980年 - 株式会社榛葉シボリ製作所がヤマハ発動機グループ傘下に入る。
  • 1988年 - 昌和製作所と榛葉シボリ製作所が合併し、創輝株式会社に社名変更。
  • 1990年 - 静岡県掛川市に本社を移転。
  • 1998年 - 掛川東工場完成。
  • 1998年 - ISO 9002認証取得。
  • 2001年 - ISO 14001認証取得。
  • 2003年 - 福州佳新創輝機電有限公司設立。
  • 2006年 - 社名をヤマハモーターパワープロダクツ株式会社に変更。
  • 2006年 - H・S事業を分社化し、創輝H・S株式会社設立。
  • 2007年 - ヤマハ発動機のパワープロダクツ事業を統合。
  • 2009年 - ヤマハ発動機のゴルフカー事業を統合。
  • 2009年 - ヤマハ発動機のレーシングカート事業を統合。
  • 2012年 - 雅馬哈動力機械(江蘇)有限公司設立。
  • 2017年 - SUBARU(旧・富士重工業)からロビンエンジン「EH Vツインシリーズ」の3製品(EH65、EH72、EH65V[5])の製造ライセンスを譲受。

賞歴[編集]

  • 1996年 - TPM優秀賞第一類。
  • 2004年 - TPM優秀継続賞第一類。

在籍した人物・ゆかりのある人物[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j 「会社概要」『企業情報|ヤマハ モーターパワープロダクツ株式会社』ヤマハモーターパワープロダクツ。
  2. ^ a b c ヤマハモーターパワープロダクツ株式会社 第101期決算公告
  3. ^ a b c d e f g h 「沿革」『企業情報|ヤマハ モーターパワープロダクツ株式会社』ヤマハモーターパワープロダクツ。
  4. ^ a b c 「FIM2005世界選手権シリーズ“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース参戦ヤマハチームについて」『詳細本文 - バイク レース | ヤマハ発動機株式会社 企業情報ヤマハ発動機2005年4月1日
  5. ^ ヤマハモーターパワープロダクツ移管後はEH64へ型式改称

関連項目[編集]

外部リンク[編集]