KOIZUMI IN THE HOUSE

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KOIZUMI IN THE HOUSE
小泉今日子スタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハウス[1]
アシッド・ハウス[2]
レーベル ビクター音楽産業
プロデュース 小泉今日子[2]
近田春夫[3]
チャート最高順位
小泉今日子 アルバム 年表
ナツメロ
Best Of Kyong King
1988年
KOIZUMI IN THE HOUSE
(1989年)
Ballad Classics II
(1989年)
『KOIZUMI IN THE HOUSE』収録のシングル
  1. Fade Out
    リリース: 1989年5月10日
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KOIZUMI IN THE HOUSE』(コイズミ・イン・ザ・ハウス)は、小泉今日子14枚目のオリジナル・アルバム1989年5月21日発売にビクター音楽産業から発売された[5]

背景[編集]

小泉の提案で近田春夫を迎え制作した現役アイドルによるハウス・ミュージック作品[3][6]。先行シングル「Fade Out」を収録。アルバムの最後には1987年2月発売のシングル「水のルージュ」のリミックス・バージョンが収録されている。ハウス・ミュージックのほか、ゴーゴーPファンクも取り入れ、ダンス・ミュージックファンから大きな反響を得た[1][7]

当時小泉は、写真家の小暮徹、イラストレーターのこぐれひでこ夫妻と知り合い、夫の小暮徹が近田の大ファンであったことから曲をよく聴かせてもらったという[8]。小暮夫妻と話すうちに次第に近田が憧れの人となっていった小泉は、元々近田がプロデュースを担当していたジューシィ・フルーツが好きだったこともあり、「近田さんと一緒にやってみたい」と希望し、本作への起用に繋がった[8]。当初、近田に全曲の制作を依頼する予定だったが「一人では大変なことになってしまう」という話になり、相談の上、作詞、作曲、編曲のすべてを手掛けることが可能な人物であることを前提に、井上ヨシマサ小西康陽にも楽曲制作が依頼された[8]。また、アルバム・タイトルも近田の考案によるもの。

キャッチコピー『ハウスをお茶の間に』は、編集者川勝正幸による[3][6]

2007年8月22日に発売されたデジタルリマスター紙ジャケット仕様の再発盤には、ミニ・アルバム『Fade Out (Super Remix Tracks)』から新たに2曲がボーナス・トラックとして追加収録されている[9]

収録曲[編集]

LP/CT[編集]

Side-A
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.Fade Out近田春夫近田春夫近田春夫
2.「好奇心7000」近田春夫近田春夫近田春夫
3.「STAND UP」近田春夫近田春夫近田春夫
4.「マイクロWAVE」井上ヨシマサ井上ヨシマサ井上ヨシマサ
5.「CDJ」小西康陽小西康陽小西康陽
合計時間:
Side-B
#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Kyon Kyonはフツー」井上ヨシマサ井上ヨシマサ井上ヨシマサ
2.「集中できない」近田春夫近田春夫近田春夫
3.「音楽」近田春夫近田春夫近田春夫
4.「男の子はみんな」小西康陽小西康陽小西康陽
5.水のルージュ(Break' ACID' Beats MIX[注 1])松本隆筒美京平Remix Arrangement:
Masahiko 'MONCH' Tanaka
Momoko 'PAPPY' Takiguchi
Masao 'MASA' Ōhashi
合計時間:

KOIZUMI IN THE HOUSE + 2[編集]

CD[編集]

#タイトル作詞作曲編曲時間
1.「Fade Out」近田春夫近田春夫近田春夫
2.「好奇心7000」近田春夫近田春夫近田春夫
3.「STAND UP」近田春夫近田春夫近田春夫
4.「マイクロWAVE」井上ヨシマサ井上ヨシマサ井上ヨシマサ
5.「CDJ」小西康陽小西康陽小西康陽
6.「Kyon Kyonはフツー」井上ヨシマサ井上ヨシマサ井上ヨシマサ
7.「集中できない」近田春夫近田春夫近田春夫
8.「音楽」近田春夫近田春夫近田春夫
9.「男の子はみんな」小西康陽小西康陽小西康陽
10.「水のルージュ」(Break' ACID' Beats MIX)松本隆筒美京平Remix Arrangement:
Masahiko 'MONCH' Tanaka
Momoko 'PAPPY' Takiguchi
Masao 'MASA' Ōhashi
11.Fade Out(Remix)近田春夫近田春夫近田春夫
12.STAND UP(Adult Version)近田春夫近田春夫近田春夫
合計時間:

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 21枚目のシングルA面曲のリミックス。

出典[編集]

  1. ^ a b 森朋之 (2020年8月22日). “小泉今日子、先鋭性とポップを共存させた音楽世界 サブスク解禁で体験する刺激的なポップワールド”. リアルサウンド. 2020年9月10日閲覧。
  2. ^ a b 小泉今日子の「KOIZUMI IN THE HOUSE」をApple Musicで”. Apple Music. 2021年10月23日閲覧。
  3. ^ a b c 辛島いづみ (2020年12月17日). “小泉今日子が語る“渋谷系の目利き”川勝正幸”. ナタリー. 2021年10月23日閲覧。
  4. ^ KOIZUMI IN THE HOUSE|小泉今日子”. ORICON NEWS. oricon ME. 2024年3月27日閲覧。
  5. ^ KOIZUMI IN THE HOUSE 小泉今日子”. ORICON NEWS. oricon ME. 2020年7月29日閲覧。
  6. ^ a b 二十歳のとき、何をしていたか? / 小泉今日子”. POPEYE (2021年6月9日). 2021年10月23日閲覧。
  7. ^ 小泉 今日子『KOIZUMI IN THE HOUSE』のアルバムページ”. レコチョク. 2021年10月23日閲覧。
  8. ^ a b c 小泉 2007
  9. ^ 小泉 今日子 | KOIZUMI IN THE HOUSE+2 | ビクターエンタテインメント”. ビクターエンタテインメント | Victor Entertainment. 2022年9月24日閲覧。

参考資料[編集]

外部リンク[編集]