F661i

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NTTドコモ ムーバ F661i
キャリア NTTドコモ
製造 富士通
発売日 2003年4月22日 (20年前) (2003-04-22)
概要
音声通信方式 mova
800MHz
形状 折りたたみ式
サイズ 97 × 49 × 28 mm
質量 115 g
連続通話時間 約140分
連続待受時間 約470時間
充電時間 約145分
外部メモリ なし
FeliCa なし
赤外線通信機能 あり
Bluetooth なし
放送受信機能 非対応
メインディスプレイ
方式 TFT液晶
解像度 132×176ドット
サイズ 2.0インチ
表示色数 約26万2144色
サブディスプレイ
なし
メインカメラ
なし
サブカメラ
なし
カラーバリエーション
ギャラクシーシルバー
ピンクスター
ポーラーブルー
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

ムーバ F661iムーバ エフ ろくろくいち アイ)は、富士通(現:富士通コネクテッドテクノロジーズ)製のNTTドコモ向けの携帯電話(mova)端末である。

概要[編集]

GPS付き携帯電話では2001年12月発売のauKDDI)が先行していたが、本機種はNTTドコモのiモード携帯電話としては初めてGPSが搭載された。「GPSボタン」を長押しすることで自分の居場所が確認できる。 しかし、本機種は600番台の機種名であることからもわかるように、試作的要素の強い端末で、iアプリにも非対応で、カメラもなく、スペック的には21Xシリーズ並みである。

デザインは2002年夏モデルのF504iF251iに近いが、サブディスプレイはない。アンテナはF504iSのヒンジ部から、F251iまでの折りたたみ機と同様に先端部に戻されている。なお、このアンテナは固定式で10色に光る。

なお本機種発売後も、「EZナビウォーク」などの機能でGPSを前面に出したauとは異なり、ドコモはGPS付き携帯電話には非常に消極的で、mova機種でGPSが搭載されたのは、本機種と同じ富士通製のF505iGPSだけだった。 ドコモ端末で、GPS付き携帯電話が普及するのは、2007年春モデルのFOMA904iシリーズ以降である。

不具合 [編集]

iモード携帯電話で初めてGPSが搭載された本機種だったが、発売日に不具合が見つかり、その後1か月間にわたり販売を中止した。 不具合の内容は、ASP方式のサービスを利用して、パソコンやiモード端末で本機種の位置を定期的に確認しようとすると、約20分間、本機種からのGPSによる測位が不能になるほか、電話の着信ができなくなる場合があった。ソフトウェア改善で、不具合は解消され、5月20日に販売が再開された。なお、ソフトウェア更新前に端末を購入した利用者向けには、無償交換に応じていた[1]

歴史[編集]

  • 2003年3月27日:ドコモから発表。
  • 2003年4月22日:発売されるが、不具合発生により直後に販売中止。
  • 2003年5月20日:販売再開。
  • 2012年3月31日 movaサービス終了により使用はこの日限りとなる。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ “ドコモ、GPS対応端末「F661i」の販売を再開”. Impress Watch 株式会社インプレス ケータイ Watch編集部. (2003年5月20日). https://k-tai.watch.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/14047.html 2020年11月3日閲覧。 

外部リンク[編集]