黄鶴楼

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黄鶴楼
ライトアップされた黄鶴楼

黄鶴楼(こうかくろう)は、現在の中華人民共和国武漢市武昌区にかつて存在した楼閣。現在はほぼ同位置に再建された楼閣がある。武漢随一の名勝地であり、中国の「江南三大名楼」のひとつである。

李白の代表的な漢詩「黄鶴楼にて孟浩然の広陵に之くを送る」や崔顥の「黄鶴樓」にてその名を知られている。

歴史[編集]

三国時代223年孫権によって軍事目的の物見櫓として建築され、その後幾度の戦火にて焼失と再建が繰り返される。

伝承[編集]

黄鶴楼には、以下のような伝承が残っている。

昔、辛氏という人の酒屋があった。そこにみすぼらしい身なりをした仙人がやってきて、酒を飲ませて欲しいという。辛氏は嫌な顔一つせず、ただで酒を飲ませ、それが半年くらい続いた。 ある日、道士は辛氏に向かって「酒代が溜まっているが、金がない」と言い、代わりに店の壁にみかんの皮で黄色い鶴を描き、去っていった。 客が手拍子を打ち歌うと、それに合わせて壁の鶴が舞った。そのことが評判となって店が繁盛し、辛氏は巨万の富を築いた。

その後、再び店に仙人が現れ、笛を吹くと黄色い鶴が壁を抜け出してきた。仙人はその背にまたがり、白雲に乗って飛び去った。

辛氏はこれを記念して楼閣を築き、黄鶴楼と名付けたという。

現在の黄鶴楼[編集]

現在の黄鶴楼は19世紀当時の姿を参考にして1985年に再建されたもので、高さは約51.4メートルある。

蛇山とともに観光地として整備されている。黄鶴楼の敷地内へ入るには一般80元、学生等は40元の入場料が必要で、黄鶴楼地区入口の券売所で支払う必要がある。(2012年5月現在)

敷地内に入場すると黄鶴楼前に広場があり、ここで記念撮影をする観光客が目立つ。少し進むと右側に黄鶴楼への入口があり、手動改札を経て楼閣内に入ることができる。階段で最上階の5階まで昇ることができる。また、エレベーター(別料金)も設置されている。楼閣内には建築当初を再現した部屋や、美術品をはじめとした展示物があり、無人案内機にて日本語でも解説や案内を聞くことができる。土産物店、休憩スペースなども併設されている。

関連項目[編集]

座標: 北緯30度32分49秒 東経114度17分49秒 / 北緯30.54694度 東経114.29694度 / 30.54694; 114.29694