青島 (魚津市)

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青島
青島の位置(富山県内)
青島
青島
青島の位置
北緯36度50分12秒 東経137度24分31秒 / 北緯36.83667度 東経137.40861度 / 36.83667; 137.40861
日本の旗 日本
都道府県 富山県
市町村 魚津市
地区 道下地区
人口
2022年(令和4年)8月1日現在)[1]
 • 合計 1,402人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
937-0063[2]
市外局番 0765 (魚津MA)[3]
ナンバープレート 富山

青島(あおじま)は、富山県魚津市地名郵便番号は937-0063[2]。道下地区の片貝川扇状地の末端部に位置している[4]。地名の由来は片貝川氾濫の際に取り残されて青い島のような状態となった地を、鎌倉時代後期の花園天皇の時代に開発して開村したことから[5][4]

地理 [編集]

西に富山湾を望む片貝川扇状地の平野部に位置し、概ねしんきろうロード富山県道2号魚津生地入善線)から旧北陸街道富山県道314号沓掛魚津線)までを範囲とする。

海辺ではノリワカメテングサアワビカキナマコなどが採取できる[5]

歴史[編集]

1646年から1661年の間に、斎澤村から分村したとされている[6]。近世は新川郡の加積郷、加賀藩に所属し、1889年明治22年)4月1日以降は下新川郡道下村に所属[5]。かつて海岸には松原も多かった[7]。また、官道(北陸街道、現在の富山県道314号沓掛魚津線)と浜往来(現在の富山県道2号魚津生地入善線)を結ぶ青島通路付近(現在の辻わくわくランド付近)に1軒の茶屋が存在していた[8]

1948年昭和23年)11月15日日本カーバイド工業の社宅50戸が同地に建設され[9](最終的に1953年(昭和28年)7月10日までに合計100戸建設された[10])、魚津市の管轄となった[5]1952年(昭和27年)11月1日には市営住宅10戸が初めて建設された[11]1971年(昭和46年)からは農地を転用して宅地造成に着手した。第1期の37区画(9,408m2)は1976年(昭和51年)2月までに、第2期の31区画(8,617m2)は同年6月までに分譲が完了した。また、1982年(昭和57年)4月から北陸住宅開発により日本カーバイド工業社宅跡地にて30区画(8,017m2)の宅地が造成された[12]

この間にも一般住宅や勤労者雇用住宅、市営住宅(1978年3月竣工[13])の建設が進み、魚津市を代表する住宅地として発展した[5][7]

1975年(昭和50年)6月1日には、飛地にあたる一部が北鬼江一丁目、釈迦堂一丁目、吉島一丁目となった[14]

世帯数と人口[編集]

2022年(令和4年)8月1日現在の世帯数と人口は以下の通りである[1]

町丁 世帯数 人口
青島 585世帯 1,402人

小・中学校の校区[編集]

市立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[15]

番地 小学校 中学校
全域 魚津市立道下小学校 魚津市立東部中学校

交通[編集]

鉄道[編集]

下記2本の鉄道路線も同地内を通っているが、いずれも同地内に駅は存在しない。

バス[編集]

魚津市民バスの経田 - 道下ルートのバス停が複数存在する[16]

道路[編集]

施設[編集]

  • 魚津市立青島保育園[7]
  • 辻わくわくランド
    • 8種類の風呂を備えた銭湯。北陸地方で初めてスピンドルジェットバスを導入[17]
  • 株式会社サンフーズ 魚津配送センター[18]
  • ローソン 魚津青島店[19]
  • 青島神明宮
    • 旧社格村社で、青島201番地に所在。806年大同元年)3月20日の創建当初は青島村清水畑東山の地にあったが、1327年嘉暦2年)5月、片貝川の大洪水に際し社殿が破壊され、字縣の下の地へ転社した。寛永年間に再び片貝川の洪水の為社殿が流失したため、現在地に移転した[20]

脚注[編集]

  1. ^ a b 大字別人口統計表”. 魚津市 (2022年8月3日). 2022年8月10日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2022年6月23日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2022年6月23日閲覧。
  4. ^ a b 『日本歴史地名大系第十六巻 富山県の地名』(1994年7月11日、平凡社発行)206頁。
  5. ^ a b c d e 『角川日本地名大辞典 16 富山県』(1979年10月8日、角川書店発行)53ページ。
  6. ^ 『平成二十四年 道下公民館創立六〇周年記念 道下のあゆみを尋ねて』(2012年11月23日、道下公民館発行)26頁。
  7. ^ a b c 『角川日本地名大辞典 16 富山県』(1979年10月8日、角川書店発行)982ページ。
  8. ^ 『平成二十四年 道下公民館創立六〇周年記念 道下のあゆみを尋ねて』(2012年11月23日、道下公民館発行)111頁。
  9. ^ 『日本カーバイド工業株式会社二十年史』(1958年2月15日、日本カーバイド工業発行)、272、297頁より。
  10. ^ 『日本カーバイド工業株式会社二十年史』(1958年2月15日、日本カーバイド工業発行)、272、301頁より。
  11. ^ 『魚津市広報 市制10年記念特集号』昭和37年5月15日発行、2ページ『魚津市10年間の出来ごと』より。
  12. ^ 『北日本新聞』1983年4月11日付朝刊5面『わが町 風光に恵まれた新興地 魚津市青島三区 海、山の眺望抜群 しんきろうロードも自慢』より。
  13. ^ 『魚津市史 史料編』(1982年3月25日、魚津市役所発行)741頁。
  14. ^ 『角川日本地名大辞典 16 富山県』(1979年10月8日、角川書店発行)53、984 - 986ページ。
  15. ^ 就学指定校と指定校の変更 - 魚津市立小中学校通学区域”. 魚津市 (2016年3月9日). 2022年6月23日閲覧。
  16. ^ 魚津市民バス時刻表【経田-道下ルート】 月~土運行(魚津市、2022年12月25日閲覧)
  17. ^ 『湯めぐりパスポート 2022夏秋』(2022年5月31日、シー・エー・ピー発行)35頁。
  18. ^ 会社概要・事業所案内(株式会社サンフーズ、2022年6月23日閲覧)
  19. ^ ローソン 魚津青島(ローソン公式、2022年6月23日閲覧)
  20. ^ 『富山県神社誌』(1983年11月10日、富山県神社庁発行)379頁