長谷川正安
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長谷川 正安(はせがわ まさやす、1923年 - )は法学者。専門は憲法、フランス近代憲法。名古屋大学名誉教授。
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[編集] 人物
1923年茨城県土浦市で、4人兄弟の末っ子として生まれる。関東大震災後に品川区武蔵小山の長屋に家族で移住。1943年徴兵。1945年乗船中の輸送船が機雷により大破、舞鶴のドッグで終戦を迎える。この戦争体験から日本軍に反感を持ち、軍隊、組織嫌いとなり、企業就職を拒否し、研究者の道を歩むことを決意するようになる。
1946年(昭和21年)東京商科大学(現一橋大学)卒業後、1949年26歳で名古屋大学助教授に就任。1956年に名古屋大学法学部教授に就任すると独自の法理論の、特に主権論で日本国憲法第9条の問題に対して独自の理論を展開している。「真の意味での独立主権国家でしか自衛力は保持はできない」とする自説をもち、戦後憲法学の一翼を担った。議会解散権についても「衆議院は国民に信を問うため『自覚的解散権』を持つ」とするなど、国民主権論についても独自の理論を持っている。
日本共産党系の憲法研究者として、政治運動にも積極的で、世界科学者連盟副会長(1990年 - 2000年)、憲法改悪阻止各界連絡会議代表委員、愛知憲法会議代表委員等を歴任。
1996年に妻が死去した後は、覚王山のマンションで一人暮らしをしている。
弟子に名古屋大理事・副総長を務めた森英樹がいる。
[編集] 学歴
- 東京府立第八中学校(現東京都立小山台高等学校)入学
- 1940年 東京商科大学(現一橋大学)予科入学
- 1942年 学部に進学
- 1943年 学徒出陣( - 1945年)
- 1946年 東京商科大学卒(田上穣治ゼミナール)
- 1946年4月 東京商科大学特別研究生
[編集] 職歴
- 1949年5月 名古屋大学法経学部助教授
- 1956年12月 名古屋大学法学部教授
- 1961年 - 1963年 フランス留学
- 1986年4月 大阪経済法科大学法学部教授
- 1998年3月 大阪経済法科大学退職
[編集] 主な著書
- 『マルクシズム法学入門』(理論社、1952年)
- 『憲法判例の研究』(勁草書房、1956年)
- 『日本の憲法』(岩波新書、1957年)
- 『政治の中の憲法』(弘文堂、1958年)
- 『昭和憲法史』(岩波書店、1961年)
- 『憲法判例の体系』(勁草書房、1966年)
- 『憲法運動論』(岩波書店、1968年)
- 『国家の自衛権と国民の自衛権』(勁草書房、1970年)
- 『司法権の独立』(新日本出版社、1971年)
- 『憲法解釈の研究』(勁草書房、1974年)
- 『法学論争史』(学陽書房、1976年)
- 『思想の自由』(岩波書店、1976年)
- 『日本の憲法[第2版]』(岩波新書、1977年)
- 『現代国家と参加』(法律文化社、1984年)
- 『フランス革命と憲法』(三省堂、1984年)
- 『憲法とマルクス主義法学』(日本評論社、1985年)
- 『日本憲法学の系譜』(勁草書房、1993年)
- 『日本の憲法[第3版]』(岩波新書、1994年)
- 『自由・平等・民主主義と憲法学』(編著、大阪経済法科大学出版部、1998年)
- 『私のベンタム研究』(日本評論社、2000年)
- 『憲法とはなにか』(新日本出版社、2002年)
- 『地域社会と人権』(監修、愛知人権ネット, 2004年)
- 『戦後部落解放運動の研究』(監修、愛知人権ネット、2006年)
[編集] 訳書
- ルドルフ・シュレジンガー『ソヴェト法理論』(みすず書房、上1951年、下1952年)
- ジェレミ・ベンサム『民事および刑事立法論』(勁草書房、1998年)
[編集] 論文
- 「法律学者のみた絶対王制--戒能通孝著「近世の成立と神権説」政治学研究. (通号 1) [1948.09]
- 「ジョン・ロック「政治論」〔第2部〕の分析--18世紀自然法思想史序説」理論. 3(1) [1949.01]
- 「フランスにおける団結権の歴史」、平野義太郎編『団結権の研究:末弘厳太郎博士還暦記念論文集』(日本評論社、1950年)
- 「基本的人権と公共の福祉理論」、末川博編『基本的人権と公共の福祉』(法律文化社、1951年)
- 「モウリス・ドュヴェルヂェ著「フランスの諸憲法」一橋論叢(一橋大学)28(1) [1952.07]
- 「憲法の変遷と改正論の展開」、遠山茂樹編『日本資本主義講座. 第9巻』(岩波書店、1954年)
- 「テルミドール反動と九五年憲法」『ブルジョア革命の研究 : 戸沢鉄彦教授還暦記念論文集』(日本評論新社、1954年)
- 「憲法の社会的基礎について」、鈴木安蔵『憲法学の課題』(勁草書房、1954年)
- 「フランス公務員制」、鵜飼信成,辻清明,長浜政寿共編『比較政治叢書. 第1』(勁草書房、1956年)
- 「新憲法の成立」、歴史学研究会『日本歴史講座. 第7巻』(東京大学出版会、1957年)
- 「統治構造」、鵜飼信成編『講座日本近代法発達史. 第3』(勁草書房、1958年)
- 「言論・出版の自由」、小野清一郎、大西芳雄、佐藤功共編『総合判例研究叢書. 〔第1〕 第3』(有斐閣、1959年)
- 「学生の基本的地位 (大学をめぐる法律問題(特集))」ジュリスト(通号 426) [1969.06.15]
- 「防衛目的と「公共の福祉」--長沼ミサイル基地事件を契機として(特集・「公共の福祉」の現代的機能)」ジュリスト(通号 447) [1970.04.01]
- 「マルクス主義法学序説」、天野和夫編『マルクス主義法学講座 1 (1) マルクス主義法学の成立と発展』(1976年)
- 「エチエンヌ・デュモンとジェレミー・ベンタム」思想(通号 902) [1999.08]
- 「アンシャン・レジームと憲法」『法律時報76(1) - 76(7)[2004.1 - 2004.6]
- 「民主主義法学とマルクス主義法学」
- 「戦後憲法学とマルクス主義」

