紫雲膏(しうんこう)は、皮膚病に効果があるとされている漢方薬である。
[編集] 解説
中国の明代に珍実功が著した「外科正宗」に記載されていた潤肌膏をもとに、江戸時代の医師・華岡青洲が創案した軟膏であり、ひび・あかぎれ・しもやけ・魚の目・あせも・ただれ・外傷・火傷・かぶれなど、膿や滲出液の少ない皮膚症状に適用される。
原材料のうち殺菌、抗炎症作用を持つムラサキ(紫根)は染料植物としても使われ、出来上がった軟膏は美しい薄紫になる。ただし、ムラサキ自体が絶滅危惧種であるため、現在の生産量はごく少ない。
豚の油をベースにしているため、独特の臭いがある。
[編集] 処方例
- 胡麻油(ゴマユ) 100.0
- 紫根(シコン) 10.0
- 当帰(トウキ) 10.0
- 黄蝋(オウロウ。蜜蝋のこと) 38.0
- 豚脂(トンシ) 2.5