狩野敏也

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狩野 敏也(かの としや、1929年9月17日 - 2019年2月3日)は、日本詩人料理評論家児童書ではかのりゅうの筆名も用いる。

略歴[編集]

北海道標津郡標津町出身。1952年北海道大学法経学部政治学科卒業後、日本放送協会に就職する。札幌函館室蘭東京の各地で記者ディレクター、資料部員、考査室主査などを務める。1964年、山之口貘の紹介により土橋治重主宰の詩誌「風」の同人となり、終刊まで参加。日本現代詩人会日本詩人クラブ日本ペンクラブ名誉会員。俳誌「花林花」同人として俳句も詠んだ。

1987年に退職後、十文字学園女子短期大学教授に就任し[1]、2000年までコミュニケーション論現代詩作法などを講じた。

1970年代後半から中華料理に凝りだし、アジア諸国漢文化圏に出かけては試食や食材の買い出しを続けた。ハウス食品家庭料理大賞コンクール審査員特別賞(1983年・カレー焼酎鶏)、バーレイサラダコンテスト審査員特別賞(1990年・ヘルシー鍋巴料理)、第1回USAチキン・ターキー・ダック料理レシピコンクールアメリカ大使特別賞(1992年・チキンヌードルジャポニカ)など、各種の料理コンテストで多数入賞したほか、日本酒利き酒名人位(1980年・日本純米酒協会)を持つ[2]

著書[編集]

狩野敏也名義
  • 『おほぅつく 詩集』風社、1971年
  • 『陳麻婆豆腐店 狩野敏也詩集』砂子屋書房、1989年
  • 『狩野敏也詩集』土曜美術社<日本現代詩文庫>、1991年
  • 『花ひらく中華料理 詩人の美味探求』荒地出版社、1993年
  • 『中国悠々 狩野敏也詩集』土曜美術社出版販売、1995年
  • 『四百年の鍋 詩集』土曜美術社出版販売、1999年
  • 『二千二百年の微笑 詩集』土曜美術社出版販売、2004年
  • 『犬はつぶやく 詩集』里文出版、2005年
  • 『男も唸る美味・珍味 グルメ詩人のレシピ&エッセイ』里文出版、2006年
  • 『鶏たちの誤算 詩集』土曜美術社出版販売、2008年
  • 『美人は食卓から』編著. 里文出版、2008年
  • 『美食・怪食うんちく事典』編著 里文出版、2012年
  • 『もう翔ぶまいぞ 詩集』土曜美術社出版販売、2012年
  • 『阿漕の人 わが輩のショート・ショート集』里文出版、2016年
  • 『わが裏博物誌より 詩集』土曜美術社出版販売、2016年
かのりゅう名義

共著[編集]

  • 『現代こけし その人と作品』山中登共編著、共栄書房、1973年
  • 『生活の整理とくふう』斉藤俊彦共著 国土社<新版みつばちぶっくす>、1977年

編訳[編集]

かのりゅう名義

脚注[編集]

  1. ^ 『狩野敏也詩集』附載年譜
  2. ^ 『わが裏博物誌より』著者紹介