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2020年2月15日 (土) 04:47時点における版

勇払駅
駅舎(2017年8月)
ゆうふつ
Yūfutsu
H18 苫小牧 (13.1 km)
(9.6 km) 浜厚真
地図
所在地 北海道苫小牧市字勇払
北緯42度37分55.90秒 東経141度43分40.66秒 / 北緯42.6321944度 東経141.7279611度 / 42.6321944; 141.7279611座標: 北緯42度37分55.90秒 東経141度43分40.66秒 / 北緯42.6321944度 東経141.7279611度 / 42.6321944; 141.7279611
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 日高本線
キロ程 13.1 km(苫小牧起点)
電報略号 ユフ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1913年大正2年)10月1日
備考 無人駅
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勇払駅(ゆうふつえき)は、北海道胆振総合振興局苫小牧市勇払にある北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線である。電報略号ユフ

1986年(昭和61年)10月まで運行されていた急行えりも」の停車駅であった。

歴史

1975年の勇払駅と周囲約1×1.5km範囲。右下が静内方面。左に山陽国策パルプ(現・日本製紙)勇払工場があり、駅表側より専用線が大きな右カーブを描き少し直線となった後工場内へ向かうが、この直線部分は日高本線旧線跡で、旧駅はこの直線延長上右手、長方形の公園状に仕切られた区域内にあった。当時の状況は国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス USA-M149-69 等で確認することができる。新駅の構内は、島式ホーム1面2線と駅表側に製紙工場向け留置線を数本、南側に保線用車庫と側線を持っている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

かつては製紙工場の側線が引いてあり、かなり大きな駅だった。

年表

国鉄時代は苫小牧(貨)駅 - 勇払駅間のみ連査閉塞だった。

駅名の由来

当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語の「イプッ」(大事な入り口)に由来するとの説がある。この地はかつて太平洋から安平川を遡り、分水嶺を越えて千歳川から石狩川、さらに日本海へと至る重要なルートの入り口だった。そのほか同じくアイヌ語の「イブツ」(川口)[3]、「イ・プッ」(それの口)[4]など、由来には諸説ある。

駅構造

島式ホーム(片面使用)1面1線を有する地上駅。ホームは線路の南西側(様似方面に向かって右手側、旧2番線)に存在する[2]。かつては島式ホーム1面2線を有する列車交換可能な交換駅であった。駅舎側が上りの1番線、反対側が下りの2番線となっていた[5]。使われなくなった駅舎側の1線は、交換設備運用廃止後は撤去された。そのほか1983年(昭和58年)4月時点では1番線の駅舎側に側線副本線)を1線と、そこから分岐した貨物側線などの行き止まりの側線を2線有し[5]、また日本製紙勇払工場の引込み線も存在した[2]

静内駅管理の無人駅となっている。駅舎は構内の南側に位置しホームとはかなり離れており、ホーム南側とを結ぶ長い通路で連絡している[2]。これは以前駅舎とホームの間に側線や専用線が敷設されていた名残である[5]有人駅時代の駅舎を有する。交換設備運用当時は駅舎とホームの間は跨線橋で結ばれていた[5]。駅舎はコンクリートブロック造り二階建ての大きな建物[3]であるが、1階の旧事務部分室や2階部分などは開口部に板材が打ち付けられ完全閉鎖されている[3]

1962年移転前の旧駅は、駅舎は海側に位置し、千鳥状にずれた相対式ホーム2面2線と駅裏に留置線、駅舎横の苫小牧側に貨物ホームと引込み線を有していた。またホーム間に跨線橋は無く構内踏切で連絡していた[注釈 3][6]

利用状況

1日乗降人員は以下のとおりである。

年度 乗降人員
(単位:人)
出典
1981年(昭和56年) 242 [5]
1992年(平成04年) 282 [2]

また、JR北海道によると、特定の平日の調査日における乗車人員平均は以下のとおりである。

調査対象の5年間 5年間の各調査日における
平均乗車人員
(単位:人)
備考 出典
2012 - 2016年(平成24 - 28年) 28.4   [7]
2013 - 2017年(平成25 - 29年) 28.8   [8]
2014 - 2018年(平成26 - 30年) 27.0 北海道胆振東部地震の影響により、8月末に実施された臨時調査の結果のものが公表されている。 [9]

駅周辺

工業地帯の合間を縫って海岸に出て来た所に位置した[5]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
日高本線
苫小牧駅 (H18) - 勇払駅 - *浜厚真駅 - 鵡川駅
*:一部の上り列車は浜田浦駅と浜厚真駅を通過する。

脚注

注釈

  1. ^ なお、国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1936年(昭和11年)陸軍撮影航空写真 913G83-C2-80 では、既に専用線が敷かれている様子が見て取れるが、事実関係は不明。
  2. ^ 1990年(平成2年)7月1日時点では簡易委託駅(小冊子『HANDBOOK 1990』「駅は旅の出発点」(発行:北海道旅客鉄道、1990年発行)より)、1993年(平成5年)3月時点では完全無人化されている(書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)100ページより。)。
  3. ^ 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービス 1961年撮影航空写真 MHO612-C10-7111

出典

  1. ^ a b c d 苫小牧市史 下巻 昭和51年3月発行。
  2. ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)100ページより。
  3. ^ a b c d 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)342ページより。
  4. ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)99ページより。
  5. ^ a b c d e f g 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)100ページより。
  6. ^ 昭和7年版 線路一覧略図 札幌鉄道局発行。
  7. ^ "駅別乗車人員(2016)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 8 December 2017. p. 10. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月17日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  8. ^ "日高線(苫小牧・鵡川間)" (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために) (Press release). 北海道旅客鉄道株式会社. 2 July 2018. p. 3. 2018年8月17日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年8月17日閲覧 {{cite press release2}}: |work=で外部リンクを指定しないでください (説明)
  9. ^ 日高線(苫小牧・鵡川間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 3 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。

関連項目

外部リンク