濱尾四郎

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濱尾 四郎(はまお しろう、1896年4月24日 - 1935年10月29日)は、日本弁護士探偵小説家子爵貴族院議員

日本の探偵小説界でも珍しい、上流階級の司法専門家であり、その法律知識を活かした質の高い本格探偵小説作品をものしたことで知られるが、早世により寡作に終わった。

目次

[編集] 経歴

東京市麹町区に男爵で医学博士の加藤照麿の4男として生まれる。東京帝大に入学した年に東大総長、文部大臣などを歴任した子爵濱尾新の養子になった。東京帝国大学法科大学卒業。検事を経て弁護士となる。

実際の犯罪事件に携わる職業柄、大正時代末期から犯罪研究のエッセイなどを著述していたが、その縁から探偵小説界と関わりを持つようになり、1929年に短編『彼が殺したか』を雑誌『新青年』に掲載して作家デビュー。

短編ではその多くでテーマとして「人が人を裁くことの限界」を真摯に考察しており、優れた作品を残した。特に、天一坊事件を裁くことになった大岡越前守の立場から、裁く者の限界を厳しく突いた短編『殺された天一坊』(1929年)は、戦前日本の探偵小説の中でも屈指の秀作に挙げられている。

また、S.S.ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』などに影響されて長編本格探偵小説にも取り組み、私立探偵・藤枝真太郎を主人公とした長編『殺人鬼』などを発表。活劇調の通俗探偵小説が氾濫した昭和初期に、論理的な本格探偵小説を追求した先駆者として、後世から評価されている。

当時、通俗探偵小説を乱作しつつも心情的に本格派探偵小説への傾倒が強かった江戸川乱歩とは親しかったが、ユニークな点として両者は男色に関する歴史的研究をも手がけており、その面の著述・考察でも親交が深かった事実がある。

晩年には貴族院議員も務めたが、元来虚弱体質であり、40歳を迎える前に脳溢血で急逝した。長編『平家殺人事件』は未完となった。

[編集] 略歴

[編集] 家庭 親族

祖父は東大総長、貴族院議員等を歴任した教育家の男爵加藤弘之。コメディアンの古川緑波は実弟。元東宮侍従濱尾実と、カトリック教会枢機卿濱尾文郎は実子。

[編集] 作品

  • 『浜尾四郎探偵小説選』(『論創ミステリ叢書』6)、論創社、2004年4月。ISBN 4-8460-0416-3
  • 『博士邸の怪事件』
  • 『殺人鬼』
  • 『鉄鎖殺人事件』
  • 『平家殺人事件』(未完)
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