泉和良

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泉 和良(いずみ かずよし、1976年9月9日 - )は、日本小説家音楽家、同人ゲーム作家。香川県出身。2007年に『エレGY』で第2回講談社BOX新人賞“流水大賞”の優秀賞を受賞し、小説家としてデビューした。ジスカルド名義でフリーウェアゲームサークル「アンディーメンテ」の主催者として、またジェバンニP名義でボーカル音源鏡音リンを用いて音楽家としても活躍する。

略歴[編集]

大阪芸術大学音楽学科を卒業。ゲーム会社でグラフィッカー、サウンドコンポーザーとして勤務。退社後、ジスカルド名義でフリーウェアゲームサークルアンディーメンテでの活動を始める[1]。ゲームサークルの活動を通じサークルのファンであった小説家滝本竜彦と出会い、滝本との交流をきっかけに学生時代に抱いていた小説家の夢が再燃、泉自身のゲームサークルでの体験を基に執筆した小説『エレGY』で2007年の第2回講談社BOX新人賞“流水大賞”の優秀賞を受賞し、小説家としてデビューした[2]。デビュー当時、泉と、第1回流水大賞優秀賞受賞者の小柳粒男、講談社BOXで単行本デビューした針谷卓史を加えた3人は“危険な新人”と呼ばれていた。同年末には動画投稿サイトニコニコ動画で、ヤマハ音声合成技術VOCALOIDのボーカル音源鏡音リンをボーカルに用いた楽曲の発表も開始し、高い評価を得る[3]。鏡音リンを用いた活動ではジェバンニPと呼ばれており、この名義で楽曲の有料配信なども行われている。

小説[編集]

書籍[編集]

  • エレGY (講談社BOX、イラスト:泉和良、2008年7月)
  • spica (講談社BOX、イラスト:泉和良、2008年11月)
  • ヘドロ宇宙モデル (講談社BOX、イラスト:泉和良、2009年5月)
  • セドナ、鎮まりてあれかし (ハヤカワ文庫、イラスト:大石まさる、2010年11月)
  • 私のおわり (星海社FICTIONS、イラスト:huke、2011年6月)
  • ジスカルド・デッドエンド (星海社FICTIONS、イラスト:huke、2011年12月)
  • おやすみ、ムートン (星海社FICTIONS、イラスト:緒方剛志、2012年12月)
  • 猫の彼女のESP 1 (星海社FICTIONS、イラスト:うめ、2013年3月)
  • 猫の彼女のESP 2 (星海社FICTIONS、イラスト:うめ、2013年6月)
  • 猫の彼女のESP 3 (星海社FICTIONS、イラスト:うめ、2013年9月)
  • ボカロ界のヒミツの事件譜 1 ジェバンニPと名探偵エレGYちゃん様の冒険 (星海社FICTIONS、イラスト:ヨリ、2013年8月)
  • ボカロ界のヒミツの事件譜 2 名探偵エレGYちゃん様のボカロPデビュー (星海社FICTIONS、イラスト:赤坂アカ、2014年2月)

書籍未収録作品[編集]

  • 短編
    • さよならのメテオ(『パンドラ』Vol.2 SIDE-A、講談社、2008年10月)
    • チルミ's LIVE CHANNEL(『パンドラ』Vol.2 SIDE-B、講談社、2008年12月)
    • FPS症候群の君に(『パンドラ』Vol.4、講談社、2009年8月)
    • DIVAの揺らすカーテン(『S-Fマガジン』2011年8月号、イラスト:中川悠京早川書房、2011年6月)
    • CIAの猫(『ファウスト』Vol.8、イラスト:安倍吉俊、講談社、2011年9月)
    • レッドソードのアンテ奈(『ファウスト』Vol.8、講談社、2011年9月)
    • ESPレインボウ(『ファウスト』Vol.8、講談社、2011年9月)
    • 下界のヒカリ(『最前線』カレンダー小説第6弾としてWEB掲載、イラスト:一橋真、2011年12月31日から2012年1月10日までの期間限定公開)
  • ショート

小説以外での雑誌への寄稿など[編集]

  • コラム
    • 音楽学科の駄目学生と女性教授(『STUDIO VOICE』2009年4月 コーナー「VOICE OF VOICE」)
    • 変身するRPG ドラクエ~オンラインRPG~オブリビオン・Fallout3(『ユリイカ』2009年4月・特集「RPGの冒険」)
    • 昔、菅野よう子さんのことを卒論に書きました(『ユリイカ』2009年8月 特集=菅野よう子)
  • エッセイ
    • 偽者のルヴィ(『小説すばる』2009年10月 コーナー「ウッカリショッピング 」)
  • インタビュー
    • 『STUDIO VOICE』2008年11月 特集「ゲームをつくろう」
    • 『セドナ、鎮まりてあれかし』刊行記念 泉和良インタビュウ(『S-Fマガジン』2011年1月)
    • ミステリマガジン』2013年12月 同誌コーナー「第70回 迷宮解体新書」内にて。

ジェバンニP名義での音楽作品[編集]

配信[編集]

鏡音リン・レンの発売元クリプトン・フューチャー・メディアのレーベル「KARENT」より発売されているアルバム。ネット配信のみ。

  • 『リンのぜんぶ!!』(2009年2月19日発売)
  • 『リンのてつがく!!』(2009年12月27日発売)
  • 『ミクのヒミツノート』(2010年8月31日発売)
  • 『ミクの夏休み』(2011年8月31日発売)
  • 『リンのせいしん!!』(2011年12月21日発売)
  • 『リンのきおく!!』(2012年12月20日発売)
  • 『リンのねがい!!』(2013年12月20日発売)

楽曲提供[編集]

CD[編集]

  • 初音ミク -Project DIVA Arcade- Original Song Collection』(MOER、2010年7月7日発売)
    • セガのアーケードゲーム『初音ミク -Project DIVA Arcade-』に使用されている楽曲を集めたコンピレーション・アルバム。「恋ノート////」を収録。
  • 『ぼーかろいど みんなのうた おうた:はつねみく』(MOER、2010年12月22日発売)
    • VOCALOIDを用いた楽曲を収録したコンセプトアルバム。「すすすす、すき、だあいすき」を提供。
  • 『人のオンガクを笑うな!』(バウンディ、2011年6月22日発売)
    • 山音まーのアルバム。「すすすす、すき、だあいすき」を提供。

初音ミク -Project DIVA-[編集]

  • 初音ミク -Project DIVA-』(セガ、2009年7月2日発売)
    • 初音ミクを主役にしたPlayStation Portable用リズムアクションゲームで、ゲーム内に使用される楽曲として「リンリンリンってしてくりん♪」を提供。
  • 『初音ミク -Project DIVA Arcade-』(セガ、2010年6月23日稼動)
    • 『初音ミク -Project DIVA-』のアーケード版。「恋ノート////」を提供。
  • 『もっとおかわり、リン・レン ルカ』(セガ、2010年7月1日発売)

外部リンク[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『セドナ、鎮まりてあれかし』著者紹介欄参照
  2. ^ “『セドナ、鎮まりてあれかし』刊行記念 泉和良インタビュウ”. S-Fマガジン (ハヤカワ文庫) 52 (1): 178--181. (11 2011). 
  3. ^ 『初音ミク -Project DIVA- マスターブック』 ソフトバンククリエイティブ2010年、44頁。ISBN 978-4797356601