愛知バスジャック事件

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愛知バスジャック事件
場所 日本の旗 日本愛知県岡崎市
標的 民間人
日付 2008年平成20年)7月16日
概要 バスジャック人質11名)
武器 果物ナイフ
死亡者 0名
負傷者 0名
犯人 山口県宇部市在住の当時14歳の男子中学生
対処 愛知県警察警察官が東名高速道路・美合パーキングエリアにバスを停車させ犯人説得逮捕した。
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愛知バスジャック事件(愛知バスジャックじけん)とは、2008年平成20年)7月16日愛知県で発生したバス乗っ取り(バスジャック)事件。

経過[編集]

2008年(平成20年)7月16日正午ごろ、名古屋駅から東京駅に向かうJR東海バス運行の高速バス「スーパーライナー18便」(三菱ふそう・エアロキング、車番:744-01992、登録番号:名古屋200か・617、2001年(平成13年)式)が愛知県岡崎市東名高速道路を走行中、山口県宇部市に住む当時14歳の少年に乗っ取られた。

少年は当時38歳の運転手に果物ナイフを突きつけて「東京までノンストップで向かえ!!」[1]などと脅し、2階席にいた9人の乗客を1階に下ろして監禁させた。

12時50分ごろ、運転手は「ナイフを持った若い男が立てこもっている」と携帯電話で愛知県警に通報した。通報を受けた愛知県警はバスを美合パーキングエリアに誘導、停車させ犯人を説得。13時56分、監禁、銃刀法違反容疑で少年を逮捕した。

動機[編集]

少年は警察の調べに対し、当初は「友人から10万円を借り、交際したいと思っていた女子生徒に渡したかった」と供述していたが、その後「友人に借金を申し込んだことなどを親に叱られ、嫌がらせでやった」と供述を変えた。

また、犯行に使われた果物ナイフについては「愛知県内にある100円ショップで購入した」と話しており、「西鉄バスジャック事件を見て犯行を思い立った」とも供述していた。

注釈[編集]

関連項目[編集]