層雲

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層雲
層雲
略記号 St
雲形記号 CM6またはCM7
層雲
高度 地上付近~2,000 m
階級 C族 層状雲(下層雲)
特徴 霧状、水平に広がる
降水の有無 あり(霧雨の可能性あり)
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層雲(そううん)は雲の一種。最も低い所に浮かび、灰色または白色で、層状あるいは霧状ののこと。輪郭はぼやけていて、厚みや色は一様であることが多いが、ちぎれて独特の形になる場合もある。霧雲とも呼ばれ、をもたらす雲の代表格である。

基本雲形(十種雲形)の一つ。ラテン語学術名Stratus(ストラタス)は、ラテン語の動詞 sternere (拡張する、広がる、平らにならす、層で覆うなどの意)の過去分詞 stratus に由来する。略号はSt。

現象[編集]

海や川・湖などの暖かい水面上に冷たい空気がやってきたとき、冷たい水面や放射冷却で冷えた陸上に暖かく湿った空気がやってきたとき、沿いに湿った空気が上昇して空気が冷やされたときなどに発生する。また、雨が上がった直後などに、地上付近や山の山腹・頂上付近、上空低いところなどに残るちぎれ雲も層雲である。山から立ち上るような雲の場合は、山旗雲(やまはたぐも)と呼ぶこともあるほか、地域的な名称もある。

雲海、スイス ウーリ州・アルプス山脈

谷や峡谷を一面の霧が覆ったときには、雲海と呼ばれる層雲の海原が形成されることがある。

発達した積乱雲が低い高度を通過する際には、雲塊の周囲にちぎれたような層雲の断片が付随して現れることがある。

はほとんどがこの雲によるものである。気象通報などの厳密な定義では、層雲が地上に達すれば霧となり、逆に霧が地面から離れれば層雲となる。

降水をもたらすこともあるが、霧雨霧雪に分類されるような、粒の細かい降水であることが多い。の風が穏やかなとき、稀に細氷を降らせることがある。

層雲はまとまりがあって厚いが、過度に厚くなることは少ない。そのため、通常は白色で、下端がやや灰色がかって見える程度である。山の影などに入れば、はっきりとした灰色になることもある。

層雲が厚みを増したり、形をはっきりさせてくると、乱層雲に変化することもある。

派生する雲形[編集]

雲種
雲変種
雲副変種