アーチ雲

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海上から迫るアーチ雲
海上から迫るアーチ雲
略記号 arc
雲形記号 CL2CL3CL7CL8CL9
副変種 アーチ雲
高度 地上付近~15,000 m
特徴 アーチ状、ロール状
降水の有無 あり
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アーチ雲(アーチぐも、arcus)とは、厚い積乱雲積雲の下にある、アーチのような形をしたのこと。ロール雲、棚雲などとも言う。雲形分類では副変種に分類される。

巨大なお椀をひっくり返し、それの半分だけが見えているような形の雲である。

"arcus"はラテン語で「弓、橋」を意味し、これに因んで名づけられた。

はっきりした形のアーチ雲

荒天時に見られ、積乱雲や積雲の雲底近くにできる雲である。特に、大気の不安定によって発達した局地的な寒冷前線ガストフロントなど)の前線面に沿ってでき、激しい対流を伴うことが多い。

気温差のある暖気寒気が衝突した局地寒冷前線の前線面で、暖気と寒気が収束しながら上昇すると、気圧の低下と温度差によって雲が生じる。これが前線面に沿ってでき、積乱雲や積雲本体へとつながる。

この雲が見られるということは、激しい対流が発生してそれが移動しているということを示し、その前後の時間に突風大雨などの荒れた天気が発生することが多い。

アーチのような形は不明瞭になることも多いが、異様なほど明瞭な形になることがある。形が明瞭で輪郭がはっきりしているほど、対流が整っていて、雲の内部と外部の温度差や湿度差が大きいと考えられる。

平原の上のアーチ雲を撮影したパノラマ写真


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