巻層雲

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巻層雲
巻層雲
略記号 Cs
雲形記号 CH5CH6CH7またはCH8
巻層雲
高度 5,000~15,000 m
階級 A族 層状雲(上層雲)
特徴 ベール状、薄い
降水の有無 なし
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巻層雲(けんそううん、)は雲の一種。白いベール状で、薄く陰影のないであり、空の広い範囲を覆うことが多い。うす雲ともいう。

概要[編集]

基本雲形(十種雲形)の一つ。ラテン語学術名はcirrus(巻雲)とstratus(層雲)を合成したcirrostratus(シーロストラタス)で、略号はCs。高度5~15kmに浮かび、雲を構成する粒は氷の結晶でできている。

高層雲との違いは、陰影がないこと、非常に薄く太陽光を透過すること、暈などを発生させうることなどである。

非常に薄いため、できはじめの段階では空との見分けがつきにくく、陽が差して明るいときには、肉眼で空を見ても気が付きにくい。しかし、この薄さのために太陽光を屈折させて透過しやすく、さまざまな大気光学現象を発生させる。雲を構成する氷晶が六角柱状の場合、太陽を覆って(かさ)ができたり、幻日環天頂アークなどが見られることがある。

形状によって、毛状雲または霧状雲に分類されることがある。

巻層雲は薄く層状に広がることが多いが、山岳波などの上空の気流の影響で波紋状やさざなみ状の模様(波状雲)を作ることもある。

十種雲形のなかで唯一副変種がない。また、同じく十種雲形のなかで唯一、地上には達しない尾流雲を含めて降水がない雲である。

低気圧前線が近づくと現れることが多く、天候の悪化する前兆とされる。

派生する雲形[編集]

雲種
雲変種
雲副変種

なし