小選挙区比例代表連用制
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小選挙区比例代表連用制(しょうせんきょくひれいだいひょうれんようせい)とは、小選挙区制の要素を加えた比例代表制。
1993年4月17日に政治改革推進協議会(民間政治臨調)が「政治改革に関し第126回国会において実現すべき事項に関する提言」において提唱したが、これまでに日本で実際に採用された例はない。
目次 |
[編集] 概要
一般的な比例代表制(政党名簿比例代表)と異なるのは、各党の議席数は比例代表の得票率に応じて配分されるが、当選者の一部を小選挙区で決定するという点。また、類似の制度である小選挙区比例代表併用制と違い、超過議席(ドイツ語:Überhangmandat、英語:Overhang seat)が発生しない。
日本における現行の小選挙区比例代表並立制の場合、比例代表の議席配分に際し、ドント式で各党の得票数を割り、商の多い順に議席を配分していくが、民間政治臨調が提唱した小選挙区比例代表連用制では、小選挙区で獲得した議席数+1の数で各党の得票数を割り、商の多い順にドント式で配分する、としている。
すなわち、ドント式の計算式で使用する除数を、÷1、÷2、÷3と、1から始めるところを、連用制では「小選挙区の当選者数+1」から始める。この方式を用いると、比例代表の得票数により配分されるはずの議席から、小選挙区で獲得した議席が差し引かれるため、得られる選挙結果は、小選挙区も含めた全議席を、純粋に比例代表の得票数に応じて配分する場合と近いものとなる。
[編集] 諸外国の例
欧米ではMMP(Mixed member proportional)またはAMS(Additional member system)として、小選挙区比例代表併用制と区別しない分類法が主流である。ただし超過議席を発生させない、やや小選挙区制に重きを置く方法をAMSとして区別する用法もイギリスなどにはあり[1]、スコットランド議会やウェールズ議会(en)、ロンドン議会で採用されている。またボリビア代議院(下院)もこの制度である[2]。ほかにハンガリーの国民議会、1994年から2005年までのイタリアの下院、および2005年までの上院の方式などは小選挙区比例代表並立制の要素も強いが、部分的に比例代表制に重きを置いていたので、AMSに類別する考えもある[3][4]。小選挙区比例代表並立制と小選挙区比例代表併用制の中間にある方式をAMSと位置づける理解もある[5]。
[編集] 脚注
- ^ "MMP should not be confused with the additional member system used in the United Kingdom, which has no overhang seats and consequently is not completely a form of PR."[1](2012年9月8日閲覧)
- ^ Matthew Shugart & Martin P. Wattenberg (ed). 2001. Mixed-Member Electoral Systems: The Best of Both Worlds? Oxford, UK: Oxford University Press. P.23.
- ^ [2](2012年9月8日閲覧)
- ^ イタリアの具体的な制度については1994年イタリア総選挙を参照(上院については1948年イタリア総選挙も参照)。ハンガリーで次回総選挙から採用される制度については在ハンガリー日本大使館『2012年1月 -Monthly Review- 政治・経済月報(12月号)』p6-7 を参照。
- ^ en:Additional Member Systemの冒頭文など。(2012年9月8日閲覧)
[編集] 関連項目
- 成田憲彦(推進を主張)