大洗ゴルフ倶楽部

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大洗ゴルフ倶楽部
大洗ゴルフ倶楽部
大洗ゴルフ倶楽部の空中写真。
2012年10月16日撮影。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
所在地 日本の旗 日本
茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8231-1
概要
開業 1953年10月25日
運営 メンバーシップコース
設計 井上誠一
運営者 株式会社 水戸カンツリー倶楽部
トーナメント 日本プロゴルフ選手権(1960)
日本アマチュアゴルフ選手権(1960,1985)
日本オープンゴルフ選手権(1998)
日本女子アマチュアゴルフ選手権(2014)
コース

IN OUT
HOLE PAR YARD HOLE PAR YARD
1 4 442 1 5 520
2 5 517 2 4 390
3 4 407 3 4 380
4 3 165 4 4 438
5 4 450 5 3 192
6 4 348 6 5 571
7 5 573 7 3 245
8 3 214 8 4 456
9 4 445 9 4 437
36 3561 36 3629

その他
公式サイト 大洗ゴルフ倶楽部
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大洗ゴルフ倶楽部(おおあらいゴルフくらぶ)は茨城県東茨城郡大洗町にあるゴルフ場で、鹿島灘に面しているシーサイド・リンクスである。開場は1953年で、茨城県では名門として知られ、静岡県伊東市川奈ホテルゴルフコース 富士コースなどと共に日本屈指の難易度を誇っている(参考:コースレート 男性74.4 女性79.8)。メンバーシップ制を採用しているため、会員の紹介による予約が必要である。

コース概要[編集]

  • 所在地:茨城県東茨城郡大洗町磯浜町8231-1
  • 運営母体:株式会社水戸カンツリー倶楽部
  • コースセッティング:18ホールズ、7190ヤード、パー72
上記はバックティー使用時。
なお、2007年の三菱ダイヤモンドカップゴルフは7156ヤード、パー71で、2022年に開催されたアジアパシフィックオープンダイヤモンドカップでは7163ヤード,パー70で行われた。

逆転の大洗[編集]

ダイヤモンドカップゴルフ」においては、過去に何度も逆転劇が起きている。前身の「三菱ギャラン」では、1986年中嶋常幸が、最終日に首位の金井清一との4打差を逆転し、この大会3年ぶり3度目の優勝を飾った。[注釈 1]1993年は、台湾の陳志忠が首位の尾崎将司を逆転して優勝。その尾崎は3年後の1996年、最終日に日本記録となる8打差を追いつき、アメリカのトッド・ハミルトンとのプレーオフを制して大会初優勝を飾った。「ダイヤモンドカップゴルフ」としては、2001年の大会では初日116位と低迷した伊沢利光が2日目以降徐々にスコアを伸ばし、藤田寛之五十嵐雄二とのプレーオフを制した。2003年の大会は、トッド・ハミルトンが、2日目から首位に立っていた真板潔を逆転して優勝した。しかし、2004年の大会は3日目トップに立った平塚哲二がそのまま逃げ切って優勝、初めて「逆転の大洗」の異名が崩れてしまったが、3年後の2007年は平塚が2日目からトップに立った谷口徹との4打差を逆転、大会2度目の優勝を飾った。2009年は3日目2位タイだった兼本貴司がトップにいたオーストラリアのブレンダン・ジョーンズを3ホールに及ぶプレーオフで下した。2022年には、今平周吾が、首位と1打差で迎えた最終日に逆転して優勝を飾った。

また、1998年の日本オープン選手権では、田中秀道が、首位の尾崎直道との3打差を逆転し、国内メジャー初優勝を飾った。

開催イベント[編集]

本コースでは日本男子ツアーの「ダイヤモンドカップゴルフ」が大会最多となる11回が開催されている。

メジャー大会(公式戦)では1960年に「日本プロ選手権」が、1998年には「日本オープン選手権」(優勝は田中秀道)がそれぞれ行われている。

また2022年には日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト最終ラウンドが開催される予定である[1]


脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ この年は、2日目が雨のため中止となり、最終日に36ホールの決勝ラウンドを行うことになった。予選2ラウンドを終わって、金井が7アンダーで首位、2打差の2位に台湾の陳志明、さらに2打差の3位に中嶋と青木功が続いた。そして迎えた最終日、中嶋は午前の第3ラウンドでスコアを3つ伸ばして通算6アンダーとし、オーストラリアのテリー・ゲールとともに首位の金井に2打差の2位タイに浮上。続く午後の最終ラウンドでは、出だしの1番ホール(当時398メートル(435ヤード)、パー4)でトリプルボギーを叩きながらも、その後バーディーを重ね、金井、ゲール、尾崎将司、陳志明との競り合いに持ち込んだ。そして15番ホール(当時498メートル(545ヤード)、パー5)で中嶋、金井が共にバーディーを奪い8アンダーで抜け出すと、直接の16番ホール(224メートル(245ヤード)、パー3)で金井がボギーを叩き単独首位に。その後上がり2ホールを手堅くパーにまとめ、陳志明に1打差をつけて逃げ切った。

出典[編集]

  1. ^ 2022年度 プロテストスケジュール 日本女子プロゴルフ協会

関連項目[編集]

外部リンク[編集]