劣性

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メチルマロン酸血症常染色体劣性遺伝疾患である。青が健常者、紫が発症しない保因者、赤が発症者。

劣性(れっせい、: Recessive)は、対立形質において、ある形質が双方の純系同士の交配においては現れない形質のことを指す[1]。その形質のことを劣性形質という。この交配で現れる形質を「優性形質」と呼ぶ。

往々にして劣性という語感から「劣った性質」と見なされるが、そのような意味はなく、単に表現型として表れやすいかどうかを意味するものである。また、園芸植物などでは往々にして劣性形質の方が喜ばれる形質である。

劣性形質を支配する遺伝子を劣性遺伝子という。一般的な植物や動物においては、遺伝子は両親からそれぞれ与えられ、ある形質について一対を持っている。この時、両親から優性遺伝子、あるいは劣性遺伝子が与えられた場合、その子はその遺伝子をホモに持つから、その遺伝形質を発現する。しかし、両親から異なる遺伝子を与えられた場合には、一個体の中に異なる遺伝子を持つわけだが、その場合、必ず優性の方の形質が発現する。このような遺伝の性質を優性の法則とよぶ。

伴性遺伝についても劣性遺伝があるが、この場合、雄であればX染色体は1つしか存在しないため、劣性遺伝子があれば必ず形質が発現するようになる。その一方で雌はX染色体を2つ持つため、その両方に劣性遺伝子が存在しなければ発現しない。したがって、雌雄で形質の発現に差が出るようになる。

突然変異によって生じた形質は往々にして劣性である。

参考文献[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ [1]

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