メークローン線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
タイ国有鉄道メークローン線
メークロン線のNKF型気動車
メークロン線のNKF型気動車
路線総延長 31.22 km+33.75 km
軌間 1,000 mm
exKBHFa
クローンサーン駅
BHF
0.00 ウォンウィエンヤイ駅
BHF
1.78 タラートプルー駅
HST
3.35 クローントンサイ停車場
HST
4.13 チョームトーン停車場
HST
5.76 ワットサイ停車場
BHF
7.15 ワットシン駅
HST
9.76 バーンボーン停車場
HST
10.23 ガーンケーハ停車場
HST
10.53 ランサケー停車場
BHF
14.25 ランポー駅
HST
15.83 サムイエーク停車場
HST
17.29 プロムデーン停車場
HST
18.76 トゥーンシートーン停車場
HST
19.97 バーンナームジュード停車場
HST
22.99 コークワイ停車場
HST
26.76 バンコーム停車場
HST
29.76 クローンチャック停車場
KBHFe
31.22 マハーチャイ駅
uSTRq BOOT uSTRq
ターチン川
KBHFa
0.00 バーンレーム駅
HST
1.24 ターチャローン停車場
HST
3.89 バンチーパカーオ停車場
HST
5.95 クローンノックレック停車場
HST
6.90 バンシンコット停車場
HST
8.86 バーンクラチョ停車場
HST
10.90 バンボー停車場
HST
13.32 バーントラット停車場
HST
15.78 バンカロン停車場
HST
17.94 バンナクワーン停車場
HST
19.97 バンナコック停車場
HST
23.73 ケットヌワン停車場
HST
27.66 ラドヤーイ停車場
HST
30.16 バーンクラバン停車場
KBHFe
33.75 メークローン駅
uSTRq uSTRq uSTRq
メークローン川

メークローン線(メークローンせん、タイ語:รายชื่อสถานีรถไฟ สายแม่กลอง)は、タイ王国中部にあるターチン川により東線(ウォンウィエンヤイ駅-マハーチャイ駅)と西線(バーンレーム駅-メークローン駅)に隔てられているタイ国有鉄道の鉄道路線である。登記上の正式名称はそれぞれ、ウォンウィエンヤイ=マハーチャイ線、バーンレーム=メークローン線であるが、一般的に前者をマハーチャイ線、後者をメークロン線と呼称されている[1]

概要[編集]

1905年1月4日に民営ターチーン鉄道としてクローンサーン駅 - マハーチャイ駅が開業し、1907年7月12日には民営メークローン鉄道としてバーンレーム駅 - メークローン駅 が開業した[2]。その後1908年10月6日にメークローン鉄道に吸収合併された。1942年 - 1945年第二次世界大戦中、私鉄のメークローン鉄道は、軍事管理化(国の指揮下)に入り戦後1946年5月8日国有化されタイ国鉄の駅となった。

1926年2月12日にクローンサン駅- ワットサイ停車場が電化され[3]、その後電化区間はバーンボーン停車場まで延伸した。しかし、電気設備の故障や車両の新造・購入費および維持費削減の観点から、1955年に電化区間は廃止され、現在は気動車により運行されている[4]

マハーチャイ線(ウォンウィエンヤイ駅 - マハーチャイ駅)とメークロン線(バーンレーム駅 - メークローン駅)は、ターチン川によって隔てられているが、連絡船がバーンレーム駅の発着時刻に合わせて運行されている。

バンコク都内の渋滞緩和策として1961年1月1日に、クローンサーン駅-ウォンウィエンヤイ駅間が廃止された[5]。廃止後も線路が取り外されることは無く、しばらくは車両をチャオプラヤー川を経由してマッカサン鉄道工場までの輸送の際使用された[6]

同線は元々メークローン鉄道とターチーン鉄道という私鉄によって経営されていた路線が国有化されたという経緯があり、タイ国有鉄道の他の路線とは接続しない、いわゆる飛び地路線となっている。

こうした特殊な経緯から、同線に関わる予算はタイ国鉄における他の路線に関わる予算総額とは別枠で配分されることが慣例となっており、近年までは同線に使用する車両も独自に予算が組まれ、同線向けの専用設計車両が投入されていた。(タイ国鉄向けの一般汎用車両を再設計した車両が2世代にわたって日本の車両メーカーにより製造された)

また、他路線と接続していないため、同線はタイ国鉄の信号安全規準の適用除外路線となっており、全線にわたって信号機が設置されていない。(東線は数箇所の交換可能場所があるが、安全管理はすべて運行ダイヤと無線交信によってのみ行われている。西線は全線1閉塞である)  同線はそれぞれ30km余の短距離路線であり、他路線からの列車の乗り入れも一切ない飛び地路線であるため、日常的にダイヤはほぼ正確に守られている。

路線データ[編集]

歴史[編集]

区間[編集]

マハーチャイ線(ウォンウィエンヤイ駅-マハーチャイ駅)[編集]

駅 名 英語駅名 駅番号 ウォンウィエンヤイ駅
からの距離
駅等級 電報略号 所 在 地 備 考
クローンサーン駅 Khlong San バンコク都 クローンサーン区 1961年1月1日廃止
ウォンウィエンヤイ駅 Wongwian Yai 5001 0.00km 2等 งญ. トンブリー区
タラートプルー駅 Talat Phlu 5003 1.78km 3等 ลู.
クローントンサイ停車場 Khlong Ton Sai 5004 3.35km 停車場 ไซ.
チョームトーン停車場 Chom Tong 5005 4.13km 停車場 ทจ. チョームトーン区
ワットサイ停車場 Wat Sai 5007 5.76km 停車場 วซ.
ワットシン駅 Wat Sing 5008 7.15km 3等 สิ.
バーンボーン停車場 Bang Bon 5009 9.76km 停車場 าา. バーンボーン区
ガーンケーハ停車場 Khan Keha 5010 10.23km 停車場 เค.
ランサケー停車場 Rang Sakae 5011 10.53km 停車場 รแ.
ランポー駅 Rang Pho 5012 14.25km 3等 รโ. バーンクンティアン区
サムイエーク停車場 Sam Yaek 5013 15.83km 停車場 แย.
プロムデーン停車場 Phrom Daen 5014 17.29km 停車場 พแ. サムットサーコーン県 ムアンサムットサーコーン郡
トゥーンシートーン停車場 Thung Si Thong 5034 18.76km 停車場 ที.
バーンナームジュード停車場 Bang Nam Jued 5015 19.97km 停車場 นจ.
コークワイ停車場 Khok Khwai 5016 22.99km 停車場 วา.
バンコーム停車場 Ban Khom 5017 26.76km 停車場 ขม.
クローンチャック停車場 Khlong Chak 5033 29.76km 停車場 ลจ.
マハーチャイ駅 Maha Chai 5018 31.22km 1等 ชั.

メークロン線(バーンレーム駅-メークローン駅)[編集]

1日当たり3往復の列車がバーンレーム駅 - メークローン駅間を運行している。朝メークローン駅を出発した列車が3往復の仕業をこなしその後メークローン駅で1夜を過ごすというダイヤである。運行列車は2両編成 × 2本 = 4両だけである。もしこれらの列車が故障の際には、当区間は当然運休となる。この列車は、タイ国鉄の他の路線で運行されている車両と同じであるが2等車扱いである為若干割高である。バーンレーム駅 - メークローン駅間(33.75km)の運賃は、10バーツである。もし他の路線で同じ距離を3等車で乗車した場合、8バーツである。

現在の終着駅メークローン駅より、南本線のパークトー駅と接続する計画があったが実現しなかった[7]。下記表には未成線として記載。(駅名欄の背景色がである駅)

駅 名 英語駅名 駅番号 バーンレーム駅
からの距離
駅等級 電報略号 所 在 地 備 考
バーンレーム駅 Ban Laem 5019 0km 3等 แห. サムットサーコーン県 ムアンサムットサーコーン郡
ターチャローン停車場 Tha Chalom 5020 1.24km 停車場 ฉอ.
バンチーパカーオ停車場 Ban Chi Phakhao 5021 3.89km 停車場 ผา.
クローンノックレック停車場 Khlong Nok Lek 5035 5.95km 停車場 ลเ. 1996年新設開業
バンシンコット停車場 Bang Si Kot 5022 6.90km 停車場 บี.
バーンクラチョ停車場 Bang Krachao 5023 8.86km 停車場 ะจ.
バンボー停車場 Ban Bo 5024 10.90km 停車場 บ่.
バーントラット停車場 Bang Thorat 5025 13.32km 停車場 งโ.
バンカロン停車場 Ban Ka Long 5026 15.78km 停車場 กห.
バンナクワーン停車場 Ban Na Khwang 5027 17.94km 停車場 บ้.
バンナコック停車場 Ban Na Khok 5028 19.97km 停車場 าโ.
ケットヌワン停車場 Ket Muang 5029 23.73km 停車場 ดเ. サムットソンクラーム県 ムアンサムットソンクラーム郡
ラドヤーイ停車場 Lad Yai 5030 27.66km 停車場 ลญ.
バーンクラバン停車場 Bang Krabun 5031 30.16km 停車場 กู.
メークローン駅 Mae Klong 5032 33.75km 3等 แอ.
バーンカポン駅 Bang Kaphom 40.15km 未成駅
アンファワ駅 Amphawa 44.95km 未成駅
ワットプレーン駅 Wat Pleng 51.35km ラーチャブリー県 ワットプレーン郡 未成駅
パークトー駅 Pak Tho 4093 55.05km 2等 ปท. パークトー郡 南本線旧トンブリー駅
からの距離118.62km

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)p.300
  2. ^ 岡本和之 『タイ鉄道旅行』 (めこん、1993年)p.299
  3. ^ 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)p.128
  4. ^ 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)p.222
  5. ^ 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)p.223
  6. ^ 渡邉乙弘 『タイ国鉄4000キロの旅』 (文芸社、2013年)p.549
  7. ^ 柿崎一郎 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』 (京都大学学術出版会、2010年)p.223-225

参考文献[編集]

関連項目[編集]