ベンガルギツネ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ベンガルギツネ
ベンガルギツネ
ベンガルギツネ Vulpes bengalensis
保全状況評価[1][2]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svgワシントン条約附属書III(インド
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネコ目 Carnivora
: イヌ科 Canidae
: キツネ属 Vulpes
: ベンガルギツネ V. bengalensis
学名
Vulpes bengalensis (Shaw, 1800)
和名
ベンガルギツネ
英名
Bengal fox
Indian fox

Vulpes-bengalensis-map.png

ベンガルギツネVulpes bengalensis)は、哺乳綱ネコ目(食肉目)キツネ属に分類される食肉類。

分布[編集]

インド、パキスタンバングラデシュネパール[2][3][4][5]

形態[編集]

体長45 - 60センチメートル[4][5]。尾長25 - 35センチメートル[4][5]体重オス2.7 - 3.2キログラム、メス1.8キログラム[4][5]。背面の毛衣は灰黄色や光沢のある灰色[5]、四肢の毛衣は黄褐色[4]。尾の先端は黒い[5][3]

鼻面は細長い[3]。眼の内側から鼻面の側面にかけて黒い斑紋が入る[3][5]。耳介の外側は暗褐色で、外縁が黒い[3][5]

乳頭の数は6[5]

生態[編集]

標高1,500メートル以下にある開けた森林や低木林、ステップ、半砂漠などに生息する[4][5]夜行性[5]。巣穴は巣室と120 - 180センチメートルのトンネルで構成され入口が1 - 6個ある[5]。巣穴は自分で掘るか[5]、共同で巣穴を掘ることもある[4]。低地に生息する個体群は、浸水を避けるために高所に巣穴を掘る[5]。歩行時には尾をひきずり、走行時には尾を水平に持ち上げて移動する[3]

食性は雑食で、主に昆虫アリ甲虫類の幼虫、シロアリバッタなど)を食べるが爬虫類鳥類やその卵、小型哺乳類、果実インドセンダンベンガルボダイジュなど)なども食べる[3][5]。捕食者としてはタイリクオオカミや野犬が挙げられる[3]

繁殖形態は胎生。2 - 4月に4匹の幼獣を産む[5]。生後4 - 5か月で巣穴から分散するが、これはモンスーンにより食物が豊富な時期と一致する。

人間との関係[編集]

毛皮などには商業的価値はないと考えられている[2][3]

生息密度が低く、開発や感染症などによる地域個体群の絶滅が懸念されている[2]。放し飼いにされたイヌからの犬ジステンパーの影響も懸念されている[3]

参考文献[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ CITES homepage
  2. ^ a b c d Johnsingh, A.J.T. & Jhala, Y.V. 2008. Vulpes bengalensis. In: IUCN 2014. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2014.3. <http://www.iucnredlist.org>. Downloaded on 18 May 2015.
  3. ^ a b c d e f g h i j Meadors, P. 2007. Vulpes bengalensis (On-line), Animal Diversity Web. Accessed May 18, 2015 at http://animaldiversity.org/accounts/Vulpes_bengalensis/
  4. ^ a b c d e f g 今泉吉典監修 D.W.マクドナルド編 『動物大百科1 食肉類』、平凡社1986年、84頁。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 増井光子 「ベンガルギツネ」『世界の動物 分類と飼育2 (食肉目)』今泉吉典監修、東京動物園協会、1991年、131頁。

関連項目[編集]