ヘレン・クイン

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ヘレン・クイン

ヘレン・ローダ・アーノルド・クイン(Helen Rhoda Arnold Quinn, 1943年5月19日 - )は、オーストラリア出身で、アメリカ合衆国の素粒子物理学者。

経歴[編集]

メルボルン大学卒業後に渡米し、1967年にスタンフォード大学からジェームズ・ビョルケンの下で物理学のPh.D.を取得。1967年から翌年までSLAC国立加速器研究所に所属し、その後は1970年までドイツ電子シンクロトロン(DESY) で博士研究員となった後、ハーバード大学に移籍し、1976年には准教授を務めた。1977年にSLACに戻り、2003年から2010年まで教授を務めた。

CKM行列を使用して、B中間子崩壊におけるCP対称性の破れを研究し、1977年にRoberto Pecceiと共同で、強いCP問題の解決のため、Peccei-Quinn理論(Peccei–Quinn theory)を提唱した。

受賞歴[編集]

参照[編集]

  • "Helen R. Quinn". Physics History Network (英語). AIP. 2018年2月22日閲覧
  • "InterViews: Helen Quinn" (英語). National Academy od Sciences. 2004. 2018年2月22日閲覧