ヒドゥン
| ヒドゥン | |
|---|---|
| The Hidden | |
| 監督 | ジャック・ショルダー |
| 脚本 | ボブ・ハント |
| 製作 | ロバート・シェイ マイケル・メルツァー ジェラルド・T・オルソン |
| 製作総指揮 | スティーヴン・ダイナー リー・ミュール デニス・ハリス ジェフリー・クライン |
| 出演者 | カイル・マクラクラン |
| 音楽 | マイケル・コンヴェルティーノ |
| 撮影 | ジャック・ヘイトキン |
| 編集 | マイケル・クニュー |
| 配給 | ジョイパックフィルム |
| 公開 | |
| 上映時間 | 95分 |
| 製作国 | |
| 言語 | 英語 |
| 次作 | ヒドゥン2 |
『ヒドゥン』(The Hidden)は1987年にアメリカ合衆国で公開されたアクションホラーSF映画である。上映時間95分。第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭(現ジェラルメ国際ファンタスティカ映画祭)グランプリ受賞作品。
アメリカ合衆国ロサンゼルスで連続凶悪殺人事件が発生、この奇怪な事件を追うロス市警刑事の前に、奇妙なFBI捜査官が現れる。
目次 |
あらすじ [編集]
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
ロス市警刑事トム・ベックは、カーチェイスの末、凶悪殺人犯を逮捕した。しかし、いくら調査しても、犯人のデヴリーズは平凡な常識人であったという証言しか得られない。そのことに混乱しているベックを、ロイド・ギャラガーと名乗るFBI捜査官が訪ねてくる。エリートの若僧への反発から、ベックは犯人が死亡したことを理由に追い返そうとするが、ギャラガーは強引に捜査に介入してくる。
ギャラガーは、これは連続した事件で、次の事件がまた起きると言い、そのとおりに同様の凶悪事件が発生し、犯人は射殺された。犯人のミラーは、デヴリーズとはまったく交友はなく、唯一の接点はデヴリーズが死亡した病院で同室だったことだった。
疑念を深めるベックに詰問され、ギャラガーはついに一連の事件はすべて同一犯によるものであり、自分も犯人も同じ異星人だと告白する。
キャスト [編集]
- トム・ベック:マイケル・ヌーリー
- 主人公。ロス市警の叩き上げの刑事。妻と娘の3人家族。ギャラガーが語る真実を受けいれられず困惑するが、即席コンビを組み一連の事件を追ううち、友情が芽生える。
- ロイド・ギャラガー:カイル・マクラクラン
- FBI捜査官。シアトルの連続殺人犯を追い、ロスにやってくる。エリートの生真面目な青年だが、常識がところどころ欠けた浮世離れした面をもつ。実はギャラガー本人はシアトルでの事件を捜査中に死亡しており、異星人がギャラガーとは別人の遺体に乗り移ってギャラガーの身分証を利用し、異星人の世界の犯罪者を追跡している。
- ジャック・デヴリーズ:クリス・マルキー
- 温和な紳士だったが、異星人に寄生され、突如フェラーリとヘヴィメタルを偏愛する連続強盗殺人犯となる。ベックから逃げる際に重傷を負い、病院で死亡する。異星人は、異星人の世界での犯罪者で、ギャラガーに乗り移っている異星人の妻子を殺害、逃亡の末、地球に来た。以降、この異星人は寄生体を乗りかえつつ、シアトルからロスへと逃亡する。
- ジョナサン・ミラー:ウィリアム・ボイエット
- デヴリーズの搬送先の病院で同室となった重病人。重篤状態だったにもかかわらず、異星人に乗り移られた後、超人的な殺戮をくりひろげる。
- ブレンダ・リー:クラウディア・クリスチャン
- ストリッパー。追い詰められたミラーの体から脱出した異星人に、新たな宿主として逃げこまれてしまう。凶悪犯ミラーを追ってパトカーで駆け付けた警官隊と壮絶な銃撃戦を行いその後ギャラガー&ベックのコンビにマネキン工場屋上まで追い詰められ最後は自ら屋上より転落し死亡する。若い女性の体に寄生するのは初めてだったらしく、その際異星人は面白がって女性特有の肉体や服装などを色々と試している。
- ジョン・マスターソン:クラレンス・フェルダー
- ベックの上司。異星人の避難先となった愛犬を通じ寄生され、ギャラガーを懐柔しようとする。皮肉にもこの会話が、ベックがギャラガーを信じるきっかけとなった。
- クリフ・ウィリス:エド・オーロス
- ベックの相棒。警察署内にてギャラガーとベックの追撃から逃れたマスターソン部長に寄生していた異星人に寄生される。
- ホルト:ジョン・マッキャン
- 次期大統領候補。異星人に最終的な逃亡先として狙われる。
- エド・フリン:クリュ・ガラガー
- ベックの同僚。ベックに仕事を強引に押し付けられる。実は同僚思いの優しい人物。
- サンチェス:リチャード・ブルックス
- ベックの同僚。異星人の乗り移ったマスターソンに撃たれる。警察オフィス備え付けのゴミ箱への3ポイントシュートが得意。
- バーバラ・ベック:キャサリン・キャノン
- ベックの妻。夫が自宅に招いたギャラガーを手料理で饗す。
日本語吹き替え [編集]
| 役名 | 俳優 | 日本語吹き替え |
|---|---|---|
| テレビ朝日版 | ||
| ロイド・ギャラガー | カイル・マクラクラン | 松橋登 |
| トム・ベック | マイケル・ヌーリー | 田中秀幸 |
| クリフ・ウィリス | エド・オロス | 池田勝 |
| ジョン・マスターソン部長 | クラレンス・フェルダー | 筈見純 |
| エド・フリン警部補 | クルー・ギャラガー | 嶋俊介 |
| サンチェス | リチャード・ブルックス | 江原正士 |
| ブレム | ラリー・シーダー | 納谷六朗 |
| バーバラ・ベック | キャサリン・キャノン | 高橋ひろ子 |
| ホルト上院議員 | ジョン・マッキャン | 宮田光 |
| ジョナサン・ミラー | ウィリアム・ボイエット | 飯塚昭三 |
| ブレンダ・リー | クラウディア・クリスチャン | 弘中くみ子 |
| レコード店店員 | マーク・エドワード・モランテ | 曽我部和恭 |
| 車のセールスマン | ジェームズ・ルイージ | 幹本雄之 |
| マイケル・バックリー(車販売店の客) | フランク・レンズーリ | 大塚芳忠 |
| エディ | デュアン・デイヴィス | 福田信昭 |
| ロバーツ(巡査) | ブランスコム・リッチモンド | 曽我部和恭 |
| 囚人 | ダニー・トレホ | 福田信昭 |
- その他の声の出演:玉川紗己子、佐藤正治、大滝進矢、稲葉実、さとうあい、加藤正之、辻親八、小野健一、鈴木勝美、千田光男、曽川留三子、叶木翔子、一柳みる
- 演出:福永莞爾、翻訳:たかしまちせこ、調整:金谷和美、効果:南部満治、制作:ザック・プロモーション
異星人とは [編集]
地球上の哺乳類(に相当する生物)体内に寄生する能力を持つ。生存中の生物に寄生した場合、その時点で宿主は死亡する。寄生の有無を外見から判別することは不可能。物理的に破壊されないかぎり、強制的に宿主の肉体を操作でき、知識や生得的な能力も利用できる。宿主の肉体のみへのダメージは、異星人本体には影響しない。ギャラガーの持つ対異星人用の銃を用いれば、異星人を殺害することが可能。ただしギャラガー曰く人間体は組織構造が異星人と違うため寄生体(寄生された人間)に対異星人用の銃は効果が無い様子。よって異星人本体を何らかの方法で人間体から開放し、本体に対異星人用の銃で直接攻撃しなければならない。
エピソード [編集]
1988年第16回アヴォリアッツ国際ファンタスティック映画祭グランプリを獲得した。同年公開のSF『ロボコップ』のグランプリが確実視された中での受賞だった。
淀川長治が、娯楽映画として高く評価していた。淀川が存命中はテレビ朝日「日曜洋画劇場」にてくりかえし放送されていた。淀川没後はテレビ東京「木曜洋画劇場」で何度か放送された。
マクラクランは本作の後に主演した、テレビシリーズ『ツイン・ピークス』でのギャラガーと酷似したFBI捜査官役で、一躍メジャーとなった。監督のデヴィッド・リンチが、ギャラガーのキャラクター造形を高く評価したためと伝えられる。
1993年には続編『ヒドゥン2』(The Hidden II)が、別スタッフによりテレビ映画として製作されたが、失敗に終わっている。15年後のベックの娘が主人公であること以外にストーリーの関係性は薄く、脚本も破綻していた。なお、本作のクライマックス映像が作品冒頭に流用されている。
関連項目 [編集]
- 20億の針(Needle)、一千億の針(Through the Eye of a Needle) - ハル・クレメントの代表作。本作のプロットに大きな影響を与えている。
- 人形つかい(The Puppet Masters) - スタンダードSF小説。ロバート・A・ハインラインの代表作の一つ。本作の異星人設定に影響を与えている。
外部リンク [編集]
- ヒドゥン - allcinema
- The Hidden - インターネット・ムービー・データベース(英語)