パルムの樹
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『パルムの樹』(パルムのき)は、なかむらたかし原作・監督のアニメ映画。2002年公開。
監督は本作に対し、「誰もが楽しめる作品を制作した」とコメントしている。作中では意図的にグロテスクな表現も見られる。
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あらすじ [編集]
不思議な生物と街が存在する世界・アルカナ。植物学者・ジョーによって作られた木の人形・パルムは、傷ついた女戦士・コーラムからトートの卵を託された事を機に、地下世界・タマスへ旅に出る。その途中でパルムは、人間達と出逢い、心を通わせる。そして、パルムはタマスに行けば自分も人間になれることを知るが…。
用語 [編集]
- クルップの樹
- 地中に埋まった過去の文明の記憶を養分として育つという樹。パルムもこの樹を材料として作られている。樹の表面には円形の水晶体がいくつもできる。
- クロスカーラ
- クルップの樹によって分泌されると言われる、極めて希少な樹液。その存在を信じ、シアンとその夫であり植物学者のフォーは取り憑かれるようにその樹液を求め続けたが、シアンが死んでもなお結局それは得られなかった。物語の序盤で、フォーは生涯追い求めたクロスカーラをパルムの血液としてコーラムによって託される。巨木ソーマの下にはクロスカーラの泉があった。
- 巨木ソーマ
- クルップの樹の中でも、地底世界タマスに存在し、タマスそのものを支配しているとも言われる巨大な個体の名称。長い年月をかけて新しい生物創造など神にも等しい事をする。序盤では枯れかけていると言われており、コーラムがトートより持ち帰った卵によって復活できるとされる。しかし実際には、自らの意思で、卵の力によってラーラと言う新たな人類を生み出し、それに魂を宿らせる代償として地底人から魂を奪う=地底世界を滅ぼそうとしていた。コーラムの魂、父親への執着心を利用して、コーラムの魂を自らの元に呼び寄せようとするが、パルムの説得によって正気を取り戻したコーラムが、ソーマに魂を捧げることを拒み消滅したため、最終的には完全に枯れて崩壊した。
- 世界観
- 世界は、地底世界タマス、地上世界アルカナ、天界トートの3つに分類されており、地上から天界トートに行くことはほとんど不可能とされている。作品中、コーラムのみがトートへ行き、卵を持って地上に戻った。
登場人物 [編集]
- パルム
- 声 - 平松晶子
- 本作の主人公。フォーによって、シアンのために作られた心を持つ木製の人形。地中に埋まった過去の文明の記憶を養分として育つという、クルップの樹で作られた。シアンの死後、その後を追うように突然機能が停止したが、それから数十年後、コーラムが現れた時から、コーラムにシアンを重ねあわせ、再び動きだす。フォーの頼みで「卵」を地底世界・タマスに届ける旅をするが、その中で、タマスに行ってソーマに卵を持ち帰ることで人間になれる可能性がある事を知る。ポポの母から人形であることを罵られた事などから、人間になりたいと強く意識するようになり、執着する様をみせる。
- ポポ
- 声 - 豊口めぐみ
- 母親に虐待されながら暮らしていた薄幸な少女。優しく穏やかな性格で、母に虐待されながらも、母と、そして記憶の中の父を愛していた。旅の途中、シアンの面影を重ねたパルムに迫られ、大切な楽器をぶつけてしまうが、後に和解し、共に旅に出る。人間になることに執着しはじめたパルムの変貌に驚いた様子を見せるが、最終的にはパルムを「人形なんかじゃない」と認め、パルムを後押しする。暴走したコーラムの記憶を垣間見た。
- シャタ
- 声 - 阪口大助
- コーラムの息子で、窃盗団のリーダー。コーラムの息子。危機に陥ったパルムをコーラムが守ったことから、母親の意思を継ぐためかパルムと共に旅に出る事を決意。
- コーラム
- 声 - 日野由利加 / 幼少時 - 本井えみ
- 地底人・ソル族の女戦士。行くことは不可能とされていた天界トートに1人で行き、卵を持ち帰った。フォーとパルムに卵を預け、タマスに届けるよう頼む。まだ幼い頃に父親らソル族と共に地底から地上に上がった。父親を愛していたが父はそうではなかったようで、命を救ったにもかかわらず邪険に扱われている描写がある。結果的には父親への執着心、承認欲求から、その魂を卵のなかに宿し、パルムの体を使って暴走した。
- フォー
- 声 - 清川元夢 / 若い頃 - 家中宏
- 植物学者でパルムの製作者。妻シアンのためにパルムを作る。預かった卵をタマスに届けようと決意したが、コーラムを追う者達に刺し殺されてしまう。卵をパルムの体の中に隠し、卵を届けるように言い遺す。
- シアン
- 声 - 香花
- フォーの妻。病気で死亡する。統合失調症と思われる。
- プー
- 声 - かないみか
- ムー
- 声 - 小桜エツ子
- バロン
- 声 - 愛河里花子
- ロアルト
- 声 - 山口勝平
- ダルマ屋
- 声 - 横尾まり
- ガス
- 声 - 石塚運昇
- ホタ
- 声 - 宝亀克寿
- バク
- 声 - 長嶝高士
- ギャリコ
- 声 - 江原正士
- ジャモジ
- 声 - 永井一郎
- ザクロ
- 声 - 田の中勇
- サワダスト
- 声 - 槐柳二
- ガンテル
- 声 - 中田譲治
- ソーマの思念
- 声 - 津田匠子
- テジナ
- 声 - 伊東みやこ
- ボサボサ
- 声 - くじら
- カイゾク
- 声 - 大中寛子
- ゲリラ隊長
- 声 - 麦人
- 女ゲリラ
- 声 - 小松由佳
- ゲリラ
- 声 - 水島大宙、大水忠相、大島将哉
- 農場主
- 声 - 吉田孝
- ソル族
- 声 - 清水敏孝、根本央紀
スタッフ [編集]
- 原作・脚本・監督 - なかむらたかし
- 美術監督 - 小関睦夫
- キャラクターデザイン - 井上俊之
- 作画監督 - 佐々木守
- 演出 - 古川順康
- 色彩設計 - 西香代子
- 動画検査 - 大谷久美子
- 撮影監督 - 安津畑隆
- 編集 - 掛須秀一
- 音響監督 - 三間雅文
- 効果 - 倉橋静男
- 音楽 - ハラダタカシ
- 音楽プロデューサー - 佐々木史朗
- アニメーションプロデューサー - 山口克巳
- プロデューサー - 真木太郎
- アニメーション制作 - パルムスタジオ
- 制作 - ジェンコ
- 製作 - 「パルムの樹」製作委員会(角川書店、WOWOW、IMAGICA、日本出版販売、電通、東宝)
小説版 [編集]
ノベライズ担当はみづきゆう。ポポ視点のサイドストーリーとして製作されている。
漫画版 [編集]
コミカライズ担当はなるもみずほ。本編の終了から数年後の未来を描いた続編として製作されている。
主な登場人物 [編集]
外部リンク [編集]
- パルムの樹紹介ページ(公式サイト)