バンフ

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バンフ
Banff
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バンフの大通りからカスケード山を望む
バンフの位置
バンフ
アルバータ州内での位置
座標: 北緯51度10分41秒 西経115度34分19秒 / 北緯51.17806度 西経115.57194度 / 51.17806; -115.57194
カナダの旗 カナダ
アルバータ州
地域 Alberta's Rockies
面積 (2011)[1]
 - 計 4.88km2 (1.9mi2)
標高[2] 1,384m (4,541ft)
人口 (2011)[1]
 - 計 7,584人
 - 人口密度 1,555.0人/km² (4,027.4人/mi²)
等時帯 山岳部標準時 (UTC−7)
 - 夏時間 山岳部夏時間 (UTC−6)
ウェブサイト 公式ウェブサイト

バンフ: Banff)はカナダアルバータ州にある町。バンフ国立公園内にあり、カナディアン・ロッキー山脈観光の中心地である。夏季の登山、冬季のスキーなどで賑わうリゾート地であり、温泉保養地としても人気が高い。

地理[編集]

サルファー山から北東方向の眺望。左奥のカスケード山の麓から手前にかけてがバンフ市街。奥に見えるのがミネワンカ湖。

カルガリーからトランスカナダハイウェイで西へ127km、ブリティッシュコロンビア州との州境近くのルイーズ湖まで60kmの位置にある。標高1,384 mにありLake Louiseに次いでカナダで2番目に標高の高い居住地である。

サスカチュワン川の支流の1つであるボウ川を挟み、カナディアン・ロッキーの山々に囲まれている。

  • カスケード山(Cascade Mountain; 2998 m)
  • ランドル山(Mount Rundle; 2949 m)
  • ノーケイ山(Mount Norquay; 2134 m)
  • サルファー山(Sulphur Mountain; 2281 m)

周囲には湖が点在しているが大きなものとして市街の北東にミネワンカ湖(Lake Minnewanka; 21.5 km2)がある。


歴史[編集]

バンフの街はカナディアン・パシフィック鉄道によって1880年代に観光地として作られた。同社の3人の作業員が1883年に偶然に温泉を見つけた(現・ケイズ&ベイスン国定史跡)のがきっかけである。1884年、カナディアン・パシフィック鉄道社長のジョージ・ステファン(George Stephen)によって彼の生まれ故郷のスコットランドのバンフシャイアに因んでバンフと命名された。 1885年に連邦政府が周辺26平方キロを保護区とし、鉄道経営を後押しする狙いもありリゾート地として宣伝した。1887年保護区は673平方キロに拡大され、「ロッキー・マウンテン・パーク」と命名された。これがカナダにおける国立公園の最初である。カナディアン・パシフィック鉄道は沿線の開発を進め、バンフ国立公園となったこの地域をリゾート地として宣伝した。その目玉施設として豪華なバンフ・スプリングス・ホテルを建設した。[3] また今日のバンフの盛況を築いた人物として、ノーマン・ラクストン(Norman Luxton)が挙げられる。ラクストンはローカル紙Crag and Canyonを発行し、ホテル、劇場、博物館などを建設し、「Mr.バンフ」と呼ばれた。[4]

1972年冬季オリンピックの開催地として立候補したが、開催の決まった札幌の32票に敗れ、16票で次点であった。1976年、国際天文学連合は火星の北緯17.7度西経30.8度に位置する直径5kmのクレーターにバンフと命名した。 [5] 1985年、バンフ国立公園を含む一帯がカナディアン・ロッキー山脈自然公園群として世界遺産に登録された。1991年には冬季デフリンピックが開催されている。 1990年に自治体としての町が編制され、これはカナダの国立公園内で初めてのことである。

気候[編集]

亜寒帯気候(Dfc)に属するが湿潤大陸性気候(Dfb)との境界にほど近い。

人口[編集]

2011年国勢調査によれば、人口7584人。 [1] 同年の自治体統計では居住者8244名、このうち定住者7251名である。 [6][7] 日本人が多く居住しており、定住者の6%に達している。

町の人口増加が国立公園の自然に悪影響を及ぼす恐れが指摘されることもあるが、 連邦政府は開発を制限し、「居住の必要性」を示せる者に限って定住を認めることで対応している。 [8]

交通機関[編集]

2008年6月よりRoamと呼ばれる公営バスが運行されている。 [9]

Route 1 Sulphur Mountain
大通りBanff Av.を抜けてサルファー山のゴンドラ乗り場行き
Route 2 Tunnel Mountain
トンネル山キャンプ場とバンフ・スプリングス・ホテルを結ぶ
Route 3 Regional Service
バンフから25km南東のキャンモアまでを約30分で結ぶ

かつて、カナダ太平洋鉄道による定期列車が運行されていたが、廃止された。現在は、バンフ鉄道駅から夏季限定でロッキーマウンテニア社による観光列車があり、バンクーバーレイク・ルイーズ~バンフ~カルガリーのルートで運行されている。

最寄りの空港はカルガリー国際空港である。

文化施設[編集]

バンフセンター
バンフセンター
1933年アルバータ大学によって設立された芸術学校を前身とする滞在型文化施設で、トンネル山の南麓に所在する。音楽や舞台芸術分野のサマースクールの開催地として著名であるが、それに限らず様々な会議が開催されている。
バンフ国際研究ステーション(BIRS)
2003年設立。北米における数理科学の国際研究交流拠点であり、カナダ連邦政府、アルバータ州政府に加えてアメリカ国立科学財団メキシコ科学技術審議会の資金で運営されている。バンフセンター内に宿泊棟と会議棟の2つの建物があり、純粋数学に限らず数学を利用したあらゆる科学を取り扱う様々なプログラムが通年開催されている。

メディア[編集]

ローカル紙[編集]

The Crag and Canyon

FMラジオ[編集]

観光客向けの情報ラジオが英語(CFPE-FM, 101.1 MHz)とフランス語(CFPF-FM, 103.3 MHz)の2局あり、その他カルガリーなどのラジオ局の再送信が行われている。

テレビ[編集]

地上波はCTVテレビジョンネットワークグローバルテレビジョンネットワークカルガリー局がアナログ再送信を行っている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b c Population and dwelling counts, for Canada, provinces and territories, and census subdivisions (municipalities), 2011 and 2006 censuses (Alberta)”. Statistics Canada (2012年2月8日). 2012年2月8日閲覧。
  2. ^ a b Canadian Climate Normals 1971–2000”. Environment Canada. 2013年2月15日閲覧。
  3. ^ History of the Town of Banff
  4. ^ The History of Norman Luxton – Founder of the Buffalo Nations Luxton Museum”. Buffalo Nations Luxton Museum. 2010年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年2月15日閲覧。
  5. ^ USGS Astro: Planetary Nomenclature: Feature Data Search Results:”. United States Geological Survey. 2009年4月12日閲覧。
  6. ^ 2011 Municipal Affairs Population List”. Alberta Municipal Affairs (2010年10月5日). 2011年12月12日閲覧。
  7. ^ Banff Municipal Census 2011”. Town of Banff (2011年9月16日). 2011年9月27日閲覧。
  8. ^ Need to Reside Requirement
  9. ^ Roam in Banff,”. Bow Valley Regional Transit Services Commission. 2013年8月15日閲覧。

外部リンク[編集]