バルバロイ

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バルバロスβάρβαρος)とは、ギリシア人の他民族に対する呼称で、その複数形がバルバロイ(βάρβαροι)である。ギリシア人は自らを「ヘレネスの子ら(ヘレネス)」と呼んでそれ以外の民族をバルバロス(バルバロイ)と言った。

概略[編集]

バルバロスは、「聞きづらい言葉を話す者」または「訳の分からない言葉を話す者」の意で、バルカン半島東部(ギリシアの北東)のトラキア地方に住むトラキア人や、ペルシャ人のことである。由来としてはギリシア人から異民族の言葉は「バルバルバル」と聞こえたからといわれている。当初は「野蛮人」という意味合いはなかったが、トラキア人は、長い間周辺の国々で奴隷としてひどい扱いを受けてきたため、徐々にこの言葉も野蛮人を指すようになった。

英語の「barbarian(野蛮人)」の語源でもある。

参考文献[編集]

  • 宮平望 『ガラテヤ人・エフェソ人・フィリピ人・コロサイ人への手紙 : 私訳と解説』 新教出版社、2013年、423頁。ISBN 9784400118985 
  • 林達夫 『歴史の暮方 : 新編林達夫評論集』 筑摩書房、1968年 

関連項目[編集]