ニシャヴァ郡

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ニシャヴァ郡
Нишавски округ
Nišavski okrug
中央セルビア内のニシャヴァ郡の位置
セルビアの国旗 セルビア共和国
地方中央セルビア
郡都ニシュ
人口381,757
(2002年時点)
面積2,729 km²
人口密度139.9 /km²
基礎自治体6、およびニシュ市内に5自治体
集落数
  -村
285
277
標準時CETUTC+2
夏時間CESTUTC+3

ニシャヴァ郡(ニシャヴァぐん、セルビア語: Нишавански округ / Nišavanski okrug)は、セルビア中央部の。郡庁所在地は中央セルビアでベオグラードに次ぐ第二の都市、セルビア全体でも第三の都市であるニシュ。郡名もニシュに由来する。

基礎自治体[編集]

郡には6つの基礎自治体と、ニシュ市がある。郡庁所在地のニシュのみが市(град / grad)で、残りの5自治体はオプシュティナопштина / opština)である。市はヴォイヴォディナ自治州・旧コソボ・メトヒヤ自治州を含めるとセルビア全土に24存在し、より強い自治権を有する。オプシュティナは日本のに相当する。

また、規模の大きいニシュ (Nišには市内に5つの都市区(градцка општина/ gradska opština, : city manucipalities)がある。

民族構成[編集]

2002年の国勢調査による。

歴史・文化[編集]

ニシュ市内には、17世紀末に築かれ、バルカン半島で最もよく保存された要塞であるニシュ要塞がある。また、ニシュ郊外には、トルコ人がチェガルの戦い(1809年、ステヴァン・シンジェリッチ率いるセルビア人の軍勢がオスマン帝国に対して蜂起したもの)で没したセルビア人兵士の頭蓋骨で建てた骨の塔(セルビア語: Ћеле - кула / Ćele kula)が現存している。この戦いにオスマン帝国側が勝利を収めたことで、セルビア人の敗色は決定的となった。

また、スヴァ山地の裾野、ニーシュ市街から数キロのところにあるニシュカ・バニャは、セルビア国内で最も有名な温泉地である。

関連項目[編集]