ナシ亜科

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ナシ亜科
Rosaceae Malus pumila Malus pumila Var domestica Apples Fuji.jpg
セイヨウリンゴ(ふじ)
分類
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
: バラ目 Rosales
: バラ科 Rosaceae
亜科 : ナシ亜科 Pyroideae
シノニム

Maloideae

Schulze-Menz (1964) による連
  • リンゴ連 (Maleae)
  • サンザシ連 (Crataegeae)

ナシ亜科(ナシあか、Pyroideae) あるいは リンゴ亜科 (Maloideae)は、かつて提唱されていた、バラ科の亜科の1つである。Maloideae をナシ亜科と訳すこともある。リンゴナシビワナナカマドなどを含んでいた。

分類[編集]

ナシ亜科(リンゴ亜科)の正確な範囲は学説により若干揺らぎがあるが、おおよそ、シモツケ亜科に内包されており、シモツケ亜科が側系統になっていた。そのため現代的な系統分類では、シモツケ亜科に統合される[1]。古典的なナシ亜科は、Potter et al. (2007) のナシ亜連 (Pyrinae) にあたる。

Schulze-Menz (1964) は古典的なナシ亜科(彼らによればリンゴ亜科)をリンゴ連 (Maleae) とサンザシ連 (Crataegeae) に分けたが、実際の系統を反映してはなかった[1]

Takhtajan (1997) などにより、古典的なナシ亜科に加え、近縁な3属 KageneckiaVauqueliniaLindleya がナシ亜科に追加された。ただしそれでも、シモツケ亜科の側系統性は解消されていない。彼らは古典的なナシ亜科に当たるグループをリンゴ連 (Maleae) とし、追加した3属を KageneckieaeKageneckia のみ)と LindleyieaeVauqueliniaLindleya)の2連に分けた。また彼らは Dichotomanthes を別亜科 Dichotomanthoideae に分離したが、これは現在から見れば間違いだった[1]

特徴[編集]

すべて木本心皮は2ないし5個あり、合着して1本の雌蕊になっている。子房下位で、果実(リンゴやナシの芯の部分)を花托(の根元)が包んで肥厚し偽果(ナシ状果:ふつう食べる部分)となる。

主な属[編集]

ナシ(豊水)
ビワ
タチバナモドキ

出典[編集]

  1. ^ a b c Potter, D.; Eriksson, T.; Evans, R.C.; Oh, S.H.; Smedmark, J.E.E.; Morgan, D.R.; Kerr, M.; Robertson, K.R.; Arsenault, M.P.; Dickinson, T.A.; Campbell, C.S. (2007), “Phylogeny and classification of Rosaceae”, Plant Systematics and Evolution 266 (1–2): 5–43, doi:10.1007/s00606-007-0539-9, http://biology.umaine.edu/Amelanchier/Rosaceae_2007.pdf