ティエラ・デル・フエゴ

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ティエラ・デル・フエゴ
世界最南端の都市ウスアイア

ティエラ・デル・フエゴスペイン語: Tierra del Fuego)とは、南アメリカ大陸南端部に位置する諸島。日本語に訳すると「火の土地」である。面積70,640平方キロメートルチリアルゼンチンが分割して領有する。

概要[編集]

フエゴ島が面積の大半、4万7992 km²を占める。チリ領はフエゴ島西部と、デソラション島、サンタ・イネス島、ドーソン島オステ島ナバリノ島、ウラストン諸島、ディエゴ・ラミレス諸島などからなる。アルゼンチン領はフエゴ島東部、エスタードス島などからなる。南アメリカ南端のホーン岬(オルノス岬)はチリ領のオルノス島にある。

北の南米大陸本土とは狭いマゼラン海峡で、南の南極大陸とはドレーク海峡でへだてられている。西は太平洋、東は大西洋である。

1520年、世界一周の航海の途上でマゼラン海峡を通過したフェルディナンド・マゼランが発見した。スペイン語でティエラは陸地、フエゴはの意味で、島に多数の焚き火を見たことから名づけられた。焚き火は先住民族ヤーガン族のもので、半裸の生活を送っていたヤーガン族が暖をとるために熾していた火とも、マゼランの艦隊を見て出した警報の火とも言われる。

アルゼンチン側はティエラ・デル・フエゴ州をなし、ティエラ・デル・フエゴ国立公園に指定されている。州都はフエゴ島にあるウスアイアで、世界最南端の都市である。チリ側は、マガジャネス・イ・デラ・アンタルティカ・チレーナ州(XII州)の南端である。

きわめて寒冷で、農牧業は放牧がわずかに行われるのみである。地下資源が豊富で、石油を産出する。

ビーグル海峡内部をはじめ、島周辺にはミナミセミクジラや希少な固有種のイルカ類(ハラジロイルカなど)を含む多様な鯨類[1]鰭脚類ペンギンなどの鳥類など、多種多様な生物層が観察できる豊かな自然環境が残っている。

所属する島[編集]

有人島[編集]

人口約133,000人 面積48,110km² チリとアルゼンチンの分割統治
人口約3,000人 面積2,473km² チリ領
人口301人(2002年) 面積1,290km² チリ領
人口4人 チリ領 ホーン岬がある島である。

無人島[編集]

面積4,117km² チリ領
面積3,688km² チリ領

市町村[編集]

アルゼンチン[編集]

人口56,825人(2010年) フエゴ島
人口69,000人(2010年) フエゴ島

チリ[編集]

人口5078人 ポルベニール郡(La comuna de Porvenir)で5465人 フエゴ島
人口約2,262人 ナバリノ島

座標: 南緯54度 西経70度 / 南緯54度 西経70度 / -54; -70

脚注[編集]

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  1. ^ http://www.vulkaner.no/n/vlad/escotia5.html