ツタ

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ツタ
Boston Ivy Japanese Ivy 20080628.JPG
ツタの新しいツル
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
: ブドウ目 Vitales
: ブドウ科 Vitaceae
: ツタ属 Parthenocissus
: ツタ P. tricuspidata
学名
Parthenocissus tricuspidata
(Sieb. & Zucc.) Planch
和名
ツタ(蔦)
英名
Boston Ivy, Japanese Ivy

ツタ(蔦、学名:Parthenocissus tricuspidata)は、ブドウ科ツタ属つる性の落葉性木本。別名、アマヅラナツヅタモミジヅタ

ツタという言葉は、ツタ属(Parthenocissus)の植物を総じて称することもある。英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方はキヅタ類を指すことが多い。

特徴[編集]

は掌状に浅く裂けるか、完全に分かれて複葉になり、落葉性。まきひげの先端が吸盤になって、基盤に付着する。無理やり抜いた場合はポツポツと吸盤だけが残る。5枚の緑色花弁を持つ小さなをつける。

ツタ属植物は、アジアから北アメリカに15種が自生し、日本にはツタ P. tricuspidata のみが本州から九州に自生する。「つた」の名称は他の植物や岩に「つたって」伸びる性質から名づけられた[1]。建物の外壁を覆わせ、装飾として利用される。

また、日本では古来から樹液をアマヅラと呼ばれる甘味料として利用していた。ナツヅタの名は、ウコギ科キヅタをフユヅタと呼んだため、その対比で呼ばれた。

家紋[編集]

蔦紋(つたもん)は、ツタの葉・茎・花を図案化した日本の家紋の一種である。

家紋としての初見は不明であるが、江戸時代に松平氏が用い、8代将軍である徳川吉宗が用いたことから広まったともいわれる。 『見聞諸家紋』には、椎名氏(蔦)、富田氏(蔓蔦)、高安氏(竹笹輪に蔦)が載せられている。 ほかに『寛政重修諸家譜』には、津藩藤堂氏が「藤堂蔦」、本荘藩六郷氏西尾藩(大給)、小島藩(滝脇)、棚倉藩(松井)ら各、松平氏が「蔦」で載せられている。[2][3]

また、ほかの樹木や建物などに着生する習性から付き従うことに転じて、女紋として用いられることがあった。 蔦が絡んで茂るさまが馴染み客と一生、離れないことにかけて芸妓娼婦などが用いたといわれる[2][3]

脚注[編集]

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  1. ^ ツタ岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 植物生態研究室
  2. ^ a b 高澤等著『家紋の事典』東京堂出版 2008年
  3. ^ a b 新人物往来社編『索引で自由に探せる 家紋大図鑑』新人物往来社 1999年

関連項目[編集]