ダリヤ・ピシャルニコワ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ダリヤ・ピシャルニコワ
Darya Pishchalnikova
Portal:陸上競技
Osaka07 D5A Dietzsch Pishtshalnikova.jpg
大阪で開かれた2007年世界陸上競技選手権大会にて(左がピシャルニコワ、右はフランカ・ディーチュ
選手情報
フルネーム ダリヤ・ビタリェブナ・ピシャルニコワ
生年月日 1985年7月19日(29歳)
生誕地 ロシアの旗 ロシアアストラハン州アストラハン
身長 1.89 m (6 ft 2 12 in)
体重 95 kg (210 lb)
編集 テンプレートのヘルプを表示する

ダリヤ・ビタリェブナ・ピシャルニコワロシア語: Дарья Витальевна Пищальникова、ラテン文字転写:Darya Vitalyevna Pishchalnikova、1985年7月19日 - )は、円盤投を専門とするロシアの女子陸上競技選手日本語ではダリア・ピシチャルニコワと表記されることもある[1][2]

アストラハン州アストラハン出身。兄のボグダン・ピシャルニコワ英語版も円盤投の選手で、弟のキリル・ピシャルニコワ英語版バスケットボール選手である。

経歴[編集]

ジュニア時代の2001年には世界ユース陸上競技選手権大会に出場して銀メダルを獲得、2004年世界ジュニア陸上競技選手権大会でも同じく銀メダルに輝いた。2006年ヨーロッパ陸上競技選手権大会では自己新記録となる65m55の投擲を見せ金メダルを獲得、世界のトップアスリートの仲間入りを果たした。

大阪で開かれた2007年世界陸上競技選手権大会では自己ベストを更新する65m78を記録し、銀メダルを獲得した。そして2008年北京オリンピックロシア代表に選ばれたが、2008年7月31日にピシャルニコワは他のロシア代表の女子選手とともにドーピング違反の嫌疑をかけられ、競技を中断せざるを得なくなった[3]。同年10月20日、ピシャルニコワは薬物違反があったと認定され、他の6人のロシア人選手とともに2年間の出場停止処分を受けた[4]。(正確には2年9か月の出場停止処分[1]。)また世界選手権の銀メダルは剥奪された[5]

2011年に競技に復帰し、韓国大邱で開かれた同年の世界選手権に出場したが、11位に終わった。2012年ヨーロピアンカップ・ウィンター・スローイング英語版では2位に入賞し、同年5月には67m00をマークし、自己ベストを更新した。IAAFダイヤモンドリーグの1戦・プリフォンテーンクラシック英語版ではサンドラ・ペルコビッチに次いで2位となった[6]。ロシアの国内選手権では、2012年当季最高記録となる70m69のパフォーマンスを見せ優勝、ロンドンオリンピックでの金メダルも見えてきた[7]

そしてロンドンオリンピックでは69m56を記録し、銀メダルを獲得した。しかし、2012年5月に採取した検体からアナボリックステロイドオキサンドロロン英語版の陽性反応が検出された。世界アンチ・ドーピング機関(WADA)の検査結果が発表されると、国際陸上競技連盟(IAAF)は一時的に出場停止処分とし[2]2013年4月30日、ロシア陸上競技連盟は10年間の出場停止処分を言い渡し[1]、同時に2012年5月以降の記録抹消も宣告されためオリンピックで獲得した銀メダルを剥奪された[5]

主な成績[編集]

種目はすべて円盤投。

大会 開催地 順位 記録
2001 世界ユース選手権 ハンガリーの旗 ハンガリー デブレツェン 2位 49m37
2002 世界ジュニア選手権 ジャマイカの旗 ジャマイカ キングストン 8位 51m98
2004 世界ジュニア選手権 イタリアの旗 イタリア グロッセート 2位 57m37
2005 ユニバーシアード トルコの旗 トルコ イズミル 6位
2006 ヨーロッパ選手権 スウェーデンの旗 スウェーデン イェーテボリ 1位 65m55
ワールドカップ ギリシャの旗 ギリシャ アテネ 4位
2007 世界選手権 日本の旗 日本 大阪 剥奪 65m78
2011 世界選手権 韓国の旗 韓国 大邱 11位 58m10
2012 ロンドンオリンピック イギリスの旗 イギリス ロンドン 剥奪 69m56

脚注[編集]

  1. ^ a b c “ピシチャルニコワ、10年出場停止/陸上” (日本語). サンケイスポーツ. (2013年5月1日). オリジナル2013年9月14日時点によるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2013-0914-0204-02/www.sanspo.com/sports/news/20130501/ath13050105030000-n1.html 2013年9月14日閲覧。 
  2. ^ a b “陸上五輪銀のピシチャルニコワが一時出場停止” (日本語). 朝日新聞. (2012年12月10日). http://www.asahi.com/sports/intro/JJT201212090007.html?id1=2&id2=cabcbcba 2013年9月14日閲覧。 
  3. ^ “IAAF Anti-doping investigation leads to provisional suspension of Russian athletes” (英語). IAAF. (2008年7月31日). オリジナル2011年8月19日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20110819034808/http://www.iaaf.org/news/kind=101/newsid=46389.html 2013年9月14日閲覧。 
  4. ^ “Seven Russians handed doping bans” (英語). BBC Sport. (2008年10月20日). http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/athletics/7679893.stm 2013年9月14日閲覧。 
  5. ^ a b Fyodorov, Gennady (2013年4月30日). “Pishchalnikova given 10-year doping ban”. Reuters. http://www.reuters.com/article/2013/04/30/us-athletics-doping-pishchalnikova-idUSBRE93T0EQ20130430 2013年9月14日閲覧。 
  6. ^ Gains, Paul (2012年6月2日). “Dibaba 30:24.39 and Kiprop 27:01.98 on stunning but wet first night in Eugene – Samsung Diamond League” (英語). IAAF. オリジナル2012年8月28日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20120828141742/http://www.iaaf.org/competitions/dlm/news/newsid=65154.html? 2013年9月14日閲覧。 
  7. ^ “Discus: Pishchalnikova Throws Season-Leading 70.69m” (英語). RIA Novosti. (2012年7月5日). http://en.ria.ru/sports/20120705/174422218.html 2013年9月14日閲覧。 

外部リンク[編集]