ジョナサン・アイブ
| ジョナサン・アイブ | |
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ジョナサン・アイブ,2009年4月の様子
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| 生誕 | 1967年2月??日 |
| 職業 | アップルインダストリアルデザイングループ担当上級副社長 |
| 給料 | 1,000,000ポンド[1] |
ジョナサン・アイブ(Sir Jonathan Paul Ive, KBE[2]、1967年2月 - )は、イギリス人デザイナーであり、 アップルのインダストリアルデザイングループ担当上級副社長。 彼は、iMac、アルミニウムおよびチタニアムPowerBook G4、MacBook、 ユニボディーMacBook Pro、iPod、iPhoneそして、iPadのデザイン担当者として国際的に知られている。
目次 |
生い立ち [編集]
ジョナサン・アイブは、ロンドンのチングフォードに生まれ、 教師でもあった父親に育てられた。彼はチングフォード財団学校に通った後、スタッフォード州にあるウォルトン高校へと進学した。 その後ノーザンブリア大学(当時はニューカースル・ポリテクニック)へと進み、インダストリアルデザインを学んだ。
経歴 [編集]
ロンドンにあるデザインエージェンシーTangerineで短期間働いた後[3]、1992年アップルでのキャリアを積むためにアメリカ合衆国へ移住した [4]。当時はロバート・ブルーナーがインダストリアルデザイン部門を率いていたが、20周年記念Macintoshのデザインで頭角を現した。
スティーブ・ジョブズがアップルへと復帰した1997年に、現在のポジションに就任。以来、アップルのIDGを率い、同社の主要製品のデザインを統括してきた。現在のアップルで活躍している主要メンバーの中では、エディー・キューとともに数少ないジョブズ以前からのアップル在籍者である(他の主要役職者はNeXT出身者を含めジョブズが採用に関与した人物が大半を占める)。
デザインの変遷 [編集]
ジョナサン・アイブ率いるアップルのIDGの製品デザインには、四つのフェーズが認められる。
トランスルーセント(半透明) [編集]
この最初のフェーズは、1997年のeMateの登場とともに初登場し、1998年のボンダイブルーのオリジナルiMac(下図参照)のリリースへと続いた。 このモチーフは後の1999年にリリースされた初代iBookの各モデルや、ブルー&ホワイトPower Mac G3および、それに付随したスタジオディスプレイでも用いられた。 同デザインは、透明な表面にキャンディーあるいはミルキーホワイトのようなカラーリングを加え、ソフトでふっくらとした輪郭をそなえるとともに、 縦方向のピンストライプが、製品の透明な表面からやわらかに透けて見えるようになっていた。 バックパネルに印刷されたポートのパネル表示や企業認定マークは、波打つような3Dパターンを持つレンチキュラー加工が施されていた。 AC電源コードもまた透明で、内側の編んだワイヤーが見えるようになっていた。
このスタイルにあるような透明効果およびカラーリングは、ガムドロップキャンディーからインスピレーションを得たもので、アイブは製菓工場に通ってガムドロップの視覚効果の再現方法を学んだという。 アイブと彼のチームは、このデザインモチーフにそった製品を製造するために、斬新な製造テクニックを編み出した [5]。
PowerBook G3のみが、この透明スタイルの影響を受けず(LombardおよびPismoモデルの透明なブロンズ色キーボードを除いて)、2001年にチタニウムPowerBook G4に置き換わるまで、不透明な黒色のケーシングのままだった。
カラー [編集]
初代iMacモデルのキャンディーカラーは、シドニーのボンダイビーチの海水の色にちなんで「ボンダイブルー」と呼ばれている。
「ボンダイブルー」iMacは、1999年1月に、「ブルーベリー」「グレープ(紫)」「タンジェリン(オレンジ)」「ライム(グリーン)」そして「ストロベリー(ピンクレッド)」という五種類のフルーツカラーに取って代わられる。 このうち「タンジェリン」および「ブルーベリー」の二色は、初代iBookにも採用された。 ブルーベリーはまた、ブルー&ホワイトPower Mac G3およびそのディスプレイに用いられてもいた。 こうしたキャンディーカラーは、消費者向け製品のあいだで爆発的に流行し、時計付きラジオからハンバーガー用グリルにいたるまで、あらゆる場所で半透明プラスチックの明るい色調の筐体が採用された。
1999年後半、iMacのフルーツカラーに、より抑制された「グラファイト」と呼ばれるカラースキームが加わった。このカラースキームでは、色彩要素にスモーキーグレーが採用され、白色の部分が一部透明化された。 グラファイトは、iMac Special Editionモデルの色、さらには初代Power Mac G4のカラーとなった。 次に登場したのは、2000年の「ルビー(ダークレッド)」「セージ(フォレストグリーン)」「スノー(ミルキーホワイト)」だった。 iBookのカラーもまたアップデートされた。 ブルーベリーはインディゴになり、タンジェリンはキーライム(目が飛び出すような蛍光グリーン)、そしてグラファイトがハイエンドモデルに加わった。
2001年には、二種類の新しいカラースキームが導入された。 それが「フラワーパワー」と「ブルーダルメシアン」だった。 「フラワーパワー」は花柄のついたホワイトで、「ブルーダルメシアン」はオリジナルの「ボンダイブルー」に似たブルーだったものの、白色の斑点が加えられていた。 「スノー」カラースキームはまた、第二世代のiBookにも採用されていた。
ミニマリズム [編集]
2001年アップルは、複数の色彩をもちいた半透明デザインから、二つのデザイン潮流へと移行した。 Powerbook G4とともに登場したプロフェッショナル版モチーフは、産業用メタル -- 初期にはチタン、後にアルミニウム -- を採用していた。 iBook G3とともにデビューした消費者向けミニマル・デザインは、光沢のある白色で、透明感はなくなっていた。 両ラインとも、やわらかで丸みを帯びた形状から、簡素化され直線的なミニマリズム的な形状へと変化した。 こうしたデザインは、ドイツのインダストリアルデザイナーであるディーター・ラムス [6]から大きな影響を受けているように見受けられる。その明確な例として挙げられるのがiPhoneの計算機アプリケーションで、ラムスが1978年にデザインしたBraun Control ET44計算機からの直接的影響が見てとれる[7]。
iPodも消費者向けラインの見た目を引き継いでおり、不透明な白色の前面を特徴としている。 アップルのiPodが成功し幅広く受け入れられたことで、アイブや彼のデザインチームも影響を受けたようで、一部ではiPodのデザインと、それに続いたiMac G5やMac miniのデザインとの間には驚くほどの類似点があると指摘する声もある[要出典]。 アップルは、iMac G5のリリースを「iPodのクリエーターから」のものとして、両製品の写真を並べることでそのデザインの類似点を目立つようにしてプロモーションさえしていた[8]。 最近のAirport ExtremeやApple TV、iPhoneのデザインはこのトレンドを踏襲しており、製品ラインに共通したシンプルで丸みを帯びた四角スタイルを採用している。
ダーク・アルミニウム [編集]
より最近のデザインは、白色プラスチックから、ガラスとアルミニウムへと移行している。 この新しいデザインフェーズは、極限までのミニマリズムへと突き進むアップルの姿勢を示している。 アルミニウム「ユニボディ」製品は、先行製品よりも洗練され、よりソフトでありながらより鋭角的なエッジを備え、「そこに存在する必要のない」あらゆるものを取り去り、非常にさっぱりした表面になっている。 第一世代のiPhoneはこのスタイルとともにデビューし、背面とガラスの前面にダーク・アルミニウムが目立つようになっていた。 このデザインはiMacラインにも採用され、ガラスに覆われたスクリーンとその周辺の黒い縁取り除いて、その表面のほとんどがアルミニウムに覆われている。 iPodラインでもiPod classicがこのモチーフを引き継ぎ、ダーク・アルミニウムの表面を特徴としている。 MacBook Airでは、MacBook Proラインのアルミニウムスタイルと、同機種のキーボードと光沢ディスプレイによる新しいスタイルとがブレンドされている。 アップルは2008年10月14日、このスタイルに沿って再デザインされたMacBookおよびMacBook Proを発表した。 それに先立って発表されたMacBook Airと同じく、新しいMacBookおよびMacBook Proのシャシーは、一塊のアルミニウムから削りだされている。この「ユニボディ」構造は、シャシーサイズとシャシー部品の数を減らすとともに、シャシー剛性を高めることを狙いとしている。
栄誉 [編集]
評論家は、アイブの作品をインダストリアルデザイン界において最高ランクに属するとみなしており、彼のチームが手がけた製品は、アメリカインダストリアルデザイナー協会のIndustrial Design Excellence Awardなどを受賞している。
アイブは、デザインミュージアムの2002年のDesigner of the Year賞の初代受賞者となった。その翌年の2003年にふたたび受賞し、 2004年には同賞の審査員となった。
英国紙The Sunday Times は2005年11月27日に、アイブをイギリスでもっとも影響力のある海外居住者のひとりとして選出している。 「アイブは、リストにおいてもっとも裕福でも、もっとも年長者でもないかもしれない。しかし、彼はまちがいなくもっとも影響力をもった人物のひとりだ... iPodや、アップルのもっとも印象的な製品の数多くをデザインした人物として、音楽およびエレクトロニクス業界を揺るがした」として、 同リスト25人中23人目にリストされた。
アイブはまた2006年に、New Years Honours にリストされ、デザイン業界への貢献を讃えて大英帝国勲章を授与された。 2005年6月には英国女王エリザベス2世が、iPodの利用者であることを明かしている[9]。
最近のMacworld での投票で、アイブが1992年にアップルへと参加したことが、アップルの歴史において第六番目に重要なことだったとしてリストされた。さらに、MacUser(Macworldの姉妹紙)のライター、ダン・モーガンは、スティーブ・ジョブズがアップルのCEOの座から降りた場合、アイブは「アップルをおそらくもっとも有名たらしめているもの -- デザイン -- を体現している」として、後継者の有力候補となるだろう、と書いている [10]。
2007年7月18日、アイブは、iPhoneで彼が成し遂げた成果にたいして、2007年度のNational Design Award生産デザイン部門賞を受賞した[11]。
The Daily Telegraph は2008年1月11日 、アイブをアメリカ合衆国に住むもっとも影響力のある英国人として評している[12]。
2008年7月、アイブは、iPhoneのデザインにたいしてMDA Personal Achievement賞を受賞した[13]。
2009年5月、アイブは、ロードアイランド・デザイン学校の名誉博士号を贈られた [14]。
私生活 [編集]
アイブは、ヘザーという名の歴史家と結婚し、双子の父親である[15]。 家族と共に、サンフランシスコのツインピークス地区に住んでいる。
彼は、ノーザンブリア大学の卒業生であり、インダストリアルデザインを学び[16]、2000年には同大学から名誉学位を贈られている。
関連情報 [編集]
参照情報 [編集]
- Encyclopædia Britannica Online (pay site)
- POLL: Apple's magic moments - MacWorld
- ^ Father of invention | Comment | The Observer
- ^ Apple's Jonathan Ive gets knighthood in honours list
- ^ Tangerine - Product Designers
- ^ Chingford boy is Mr Ive-pod | The Sun |HomePage|News
- ^ iMac 1998 - Johnathan Ive on Apple - Design, Architecture and Fashion - Design Museum London
- ^ Flankenlauf | Journal |Dieter Rams und Apple
- ^ Great Artists Steal: Is that a Braun ET44 in Your iPhone?
- ^ Apple - Photos - iMac G5
- ^ Queen Elizabeth gets ‘royal iPod’
- ^ MacUser: Life After Steve?
- ^ National Design Awards Presented At White House - washingtonpost.com
- ^ The top ten most influential Britons in America - Telegraph
- ^ Jonathan Ive takes home MDA award for iconic iPhone design
- ^ http://www.risd.edu/commencement_hondegrees.cfm
- ^ Profile: Jonathan Ive | | guardian.co.uk Arts
- ^ “Famous Alumni”. ノーザンブリア大学
外部リンク [編集]
- Jonathan Ive Senior Vice President, Industrial Design Apple
- Jonathan Ive - デザインミュージアムによるジョナサン・アイブへのインタビュー
- Wired: Design According to Ive - Power Mac G5のデザインについての記事
- BBC News: Jonathan Ive: Apple of the iMac
- News.Telegraph U.K. - ジョナサン・アイブについての記事:2005年11月21日
- CNN: The man behind iMac
- Multimedia (Flash) showroom
- Who is Jonathan Ive? (Businessweek)
- An interview with Jonathan Ive 2006年11月16日にロンドン芸術大学から名誉博士号の授与をうけておこなわれたジョナサン・アイブへのインタビュー
- The boy from Chingford who puts the bite into Apple's iconic design: インデペンデント紙 2008年5月19日 - ジョナサン・アイブへのインタビュー