ジェームズ・ワン

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ジェームズ・ワン
James Wan
ジェームズ・ワン James Wan
2018年、サンディエゴにて
生年月日 (1977-02-26) 1977年2月26日(47歳)
出生地 マレーシアの旗 マレーシアクチン
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
民族 マレーシア系オーストラリア人
職業 映画プロデューサー映画監督脚本家
ジャンル 映画
活動期間 1999年 -
配偶者
主な作品
監督
ソウ』シリーズ
デッド・サイレンス
狼の死刑宣告
インシディアス』シリーズ
死霊館』シリーズ
ワイルド・スピード SKY MISSION
アクアマン』シリーズ
マリグナント 狂暴な悪夢
製作
ライト/オフ
モータルコンバット
M3GAN ミーガン
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溫子仁
ジェームズ・ワン
各種表記
繁体字 溫子仁
簡体字 温子仁
英語名 James Wan
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ジェームズ・ワン(James Wan、温子仁、1977年2月27日[1] - )は、オーストラリア映画プロデューサー映画監督脚本家ホラースリラーミステリーなどの分野で活動している。

来歴[編集]

中国系の子としてマレーシアクチンで生まれ、幼少期にオーストラリアパースへ移住。11歳頃から映画の道を志し、メルボルンロイヤルメルボルン工科大学(RMIT)へ進学。同大学でリー・ワネルと親友になり、2人で映画製作をするようになった[2]。長編映画『ソウ』の企画を実現するため脚本を書き上げ、少ない予算で8分間のパイロット版DVDを制作して映画会社に売り込んだ[3][4]。無名の青年の作品だが脚本を売り込むのが目的ではなく、ワンが監督を務めワネルがアダム役を演じるという条件を譲らなかったため賭けに近い行動だったが、唯一エヴォリューション・エンターテインメントグレッグ・ホフマンがこの条件を受諾したため長編映画の製作が実現した[4]。低予算のため18日間という短期間で撮影された『ソウ』は、2004年1月にサンダンス映画祭で上映されると熱狂的に支持され、波及効果で同年5月にはカンヌ国際映画祭でも上映されたのがきっかけとなり世界各国から買い付けが殺到した[3]

デビュー作は低予算ながら斬新なストーリー展開が評判となりシリーズ化され、2作目以降はプロデューサーとして参加している。2007年には3年ぶりの監督作『デッド・サイレンス』が公開された(日本公開は2008年3月22日)。

以降もホラー映画に関わることが多かったが、2013年に「もうホラージャンルの映画とは関わらない。『死霊館』と『インシディアス 第2章』が僕の最後のホラー映画だ」と発表。しかし、2014年10月に撤回し『死霊館』の続編『死霊館 エンフィールド事件』の監督に就任した。

2015年には『ワイルド・スピード SKY MISSION』を監督。ワイルド・スピードシリーズ及びワンの監督作の中で全米・全世界ともに最高興行収入を記録。

2018年にはDCEU映画アクアマン』を監督。DC原作の映画の中で歴代最高の全世界興行収入に導いた。

人物[編集]

主な作品[編集]

邦題
原題
監督 製作 脚本 編集 備考
2000 Stygian Yes No Yes No
2003 Saw (短編映画) Yes No Yes No
2004 ソウ
Saw
Yes No Yes No ジュラルメール・ファンタスティック映画祭 審査員特別賞 受賞
2005 ソウ2
Saw II
No Yes No No 製作総指揮
2006 ソウ3
Saw III
No Yes Yes No 製作総指揮
2007 デッド・サイレンス
Dead Silence
Yes No Yes No
狼の死刑宣告
Death Sentence
Yes No No No
ソウ4
Saw IV
No Yes No No 製作総指揮
2008 ソウ5
Saw V
No Yes No No 製作総指揮
2009 ソウ6
Saw VI
No Yes No No 製作総指揮
2010 ソウ ザ・ファイナル 3D
Saw 3D
No Yes No No 製作総指揮
ゴールデンラズベリー賞 ワースト3D作品賞 ノミネート
インシディアス
Insidious
Yes No No Yes
2013 死霊館
The Conjuring
Yes No No No 放送映画批評家協会賞 SF/ホラー映画賞 ノミネート
インシディアス 第2章
Insidious: Chapter 2
Yes No Yes No
2014 アナベル 死霊館の人形
Annabelle
No Yes No No
2015 ワイルド・スピード SKY MISSION
Furious 7
Yes No No No
ダークハウス
Demonic
No Yes No No 日本劇場未公開
インシディアス 序章
Insidious: Chapter 3
No Yes No No
2016 死霊館 エンフィールド事件
The Conjuring 2
Yes Yes Yes No
ライト/オフ
Lights Out
No Yes No No
2017 アナベル 死霊人形の誕生
Annabelle: Creation
No Yes No No
ジグソウ:ソウ・レガシー
Jigsaw
No Yes No No
2018 インシディアス 最後の鍵
Insidious: The Last Key
No Yes No No 日本劇場未公開
死霊館のシスター
The Nun
No Yes No No ストーリー原案
アクアマン
Aquaman
Yes No No No ストーリー原案
2019 ラ・ヨローナ〜泣く女〜
The Curse of La Llorona
No Yes No No
アナベル 死霊博物館
Annabelle Comes Home
No Yes No No ストーリー原案
2021 モータルコンバット
Mortal Kombat
No Yes No No
サムワン・インサイド
There's Someone Inside Your House
No Yes No No
死霊館 悪魔のせいなら、無罪。
The Conjuring: The Devil Made Me Do It
No Yes No No ストーリー原案
マリグナント 狂暴な悪夢
Malignant
Yes Yes No No ストーリー原案
2022 セイラムズ・ロット(原題)
Salem's Lot
No Yes No No
2023 M3GAN ミーガン
M3GAN
No Yes No No
2024 アクアマン/失われた王国
Aquaman and the Lost Kingdom
Yes Yes Yes No
TBA ザ・ラスト・トレイン・トゥ・ニューヨーク(原題)
The Last Train to New York
No Yes No No

シリーズ[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ジェームズ・ワン:プロフィール・作品情報・最新ニュース”. 映画.com. 2023年8月6日閲覧。
  2. ^ a b James Wan - Biography” (英語). IMDb. 2023年8月6日閲覧。
  3. ^ a b c 低予算で夢を実現したオーストラリアの若き才能 衝撃映像満載スリラー『ソウ』”. [映画] All About (2004年11月15日). 2023年8月6日閲覧。
  4. ^ a b c d SAW at the Wayback Machine (archived 2004-09-02)
  5. ^ James Wan on Instagram: “Engaged to this beautiful, amazing woman!”” (英語). Instagram. 2019年8月17日閲覧。
  6. ^ Ke, Bryan (2019年11月4日). “James Wan Officially Marries Actress Ingrid Bisu” (英語). NextShark. 2023年8月6日閲覧。

外部リンク[編集]