シュヌードル

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オスのシュヌードル(2歳)

シュヌードル(英:Scnoodle)とは、アメリカ合衆国ミネソタ州原産の二重純血犬種、及びプードル・ハイブリッドに属する犬種である。

シュヌードルにはミニチュア・シュヌードル(英:Minature Scnoodle)とその弟妹種スタンダード・シュヌードル(英:Standard Scnoodle)の2タイプが存在するが、多くの場合シュヌードルといえばミニチュア・シュヌードルのことを指す。そのため、ここでは、主にミニチュア種について説明するが、スタンダード種についても項目を設けて解説を行う。

歴史[編集]

近年アメリカで起こったプードル・ハイブリッドブームにより作出された。このブームによって数多くの交雑犬が作出されたが、その中でも数少ない二重純血犬種に発展したプードル・ハイブリッド犬種の一つである。ミニチュア・シュヌードルは雄のトイ・プードルと雌のミニチュア・シュナウザーを交配させて生まれた交雑犬をもとに改良を加えて作出された。

主にマンションアパートでの愛玩犬や番犬として開発された犬種ではあるが、やはり他種のプードル・ハイブリッド犬種と同じく、作出に用いられたトイ・プードルとミニチュア・シュナウザーの愛好家からは意味の無い犬種であると厳しい非難を受けていて、作出の禁止が求められた。この風当たりは強く、プードル・ハイブリッドブームの終焉も重なって絶滅の危機に追いやられたが、幸い愛好家が少なくなかったため生き残ることが出来た。ちなみに、このように愛好家や専門家の非難とブームの終焉により作出禁止・及び犬種の廃止が行われたプードル・ハイブリッド種は全体の約3分の2にものぼる。

これといって愛玩以外の重要な役割を持たなかったシュヌードルがこの波を生き残れたことは異例であったが、これは愛好家が少なくなかったことだけでなく、固定が比較的進んでいたことなどがその要因として挙げられる。

現在もアメリカ合衆国では原産地を中心にブリーディングが行われているが、あまり米国以外ではメジャーな犬種ではない。まだどこのケネルクラブからも公認されておらず、ペットとしてのみ飼育が行われている。日本輸入されているかどうかははっきりと分かっていないが、トイ・プードルとミニチュア・プードルの単純雑種(一世代行雑犬)は国内で飼育されている。

特徴[編集]

生後4か月のシュヌードル

外見はプードルのコートを取り入れたミニチュア・シュナウザーであるが、巻き毛でない個体も多い。しかし、プードルのコートの特徴である低アレルゲンで抜けにくいところはしっかりと受け継がれている。コートはラフコートであるが柔らかい毛質で、毛色はソルト・アンド・ペッパーやブラック、グリズルなど。トリミングはシュナウザーのようにプラッキングを行わず、サマーカット(ペットクリップ)やプードルクリップを施す。引き締まった筋肉質の体つきで、顎鬚口髭は豊かである。耳は前方についたボタン耳で、尾は垂れ尾だが、3cmくらいの長さに断尾する。ミニチュア・シュヌードルは体高33cm前後、体重5〜7kgの小型犬で、性格は忠実で無邪気である。子供や他の犬と遊ぶことが大好きで、人懐こい。運動量はやや少なめであるが、よく吠えるため住宅が密集した地域で飼う際は無駄吠えをやめさせるしつけを行う必要がある。

弟妹種スタンダード・シュヌードル[編集]

スタンダード・シュヌードル(英:Standard Scnoodle)とは、アメリカ合衆国原産の二重純血犬種、及びプードル・ハイブリッドに属する犬種である。上に述べたミニチュア・シュヌードルのサイズバリエーションとして作出されたが、性質や作出に用いられた犬種が異なることなどから、実質的には全く別の犬種であるといえる。

犬種名に「スタンダード」とつくが、この犬はミニチュア種の基礎になったというわけでなく、作出に用いられた犬種から獲ってつけられたものである。雄のミニチュア・プードルと雌のスタンダード・シュナウザーを交配させたものをもとに改良を加えて作出されたもので、こちらも主にペットとして飼育する目的で作出された。

容姿はほぼ同じであるが、ミニチュア種に比べるとサイズが大きく(中型犬サイズである)、性格は優しいがやや頑固でプライドが高い一面を持っている。ミニチュア種に比べると愛好家も少なく犬種廃止の危険性も非常に高いが、現在本種が置かれている状況などは不明である。

参考文献[編集]

  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]