ロットワイラー (犬種)

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ロットワイラー: Rottweiler)とは、ドイツのロットワイル地方原産の牧牛用・警備用の犬種。旧称はロットワイラー・メッツァフンド: Rottweiler Metzerhundメッツァフンド=屠殺人の犬)であるが、イメージが悪くドイツの歴史上の問題もあり現在は使われていない。愛称はロッティー: Rottie)。

事故[編集]

訓練が不可欠な犬種。2005-2013年の米国とカナダにおける人間死亡事故539件中、ピットブル275件、ロットワイラー85件[1]

--国内の事故--

  • 4歳男児が秋田犬(雄・6歳、体長約1.2 - 1.3メートル)とロットワイラー(同、体長約1メートル)にかまれ死亡した事故 2009年10月11日[2]
  • 22歳大学生がロットワイラー5頭(いずれも体長約80センチ)にかまれ重傷を負う事故 2013年1月29日[3]

歴史[編集]

紀元前にローマ人がもたらしたモロサスタイプの犬が先祖である。これはもともと闘犬として使われていた犬ではあるが、パワフルでかつ頭の切れる優れた犬たちであったため、牧牛犬として改良されてロットワイラーが誕生した。

もとは主に牧牛犬としてつかわれていた。の移動方法はイタリアカネ・コルソと同じで、リーダー格の牛の頭部に怪我をさせない程度に軽く攻撃をけしかけ、怒らせるかおびえさせることにより移動させ、それに従う他の牛もいっぺんにまとめて移動させるという方法で行われる。農場での管理だけでなく牛を市場へ連れて行く際にも使われ、のちに牛を誘導するだけでなく現金を守る警備犬としても使われるようになった。牛を売買するための巨額の現金が入った袋をロットワイラーの首輪に提げることで主人以外の誰にも手が出せないようになり、もし現金を盗もうとする者がロットワイラーの首に提げられた袋を取ろうと手を伸ばすと、噛まれて容赦なく撃退される。このことからロットワイラーは銀行よりも安全な 生きた金庫として重宝されるようになり、世界的な不況が起こった際には銀行から引き出した全財産をロットワイラーに託す家族まで現れるほどであった。19世紀には牧牛犬としての仕事が機械化されてなくなってしまうが、前述のようにガードドッグとして優れた犬種であったためお金や家を泥棒から守る警備犬として働いたり、軍用犬や警察犬としても使われるようになり生き残ることが出来た。また、1870年代になるとドーベルマンの作出に使われ、知名度が更に上昇した。現在でもロットワイラーは世界的な人気があり、使役犬、ペット、ショードッグとして多く飼育されている。

日本でも人気がある犬種の一つで、国内でもブリーディングが行われていて、およそ20 - 30万円程で流通。毎年国内登録が行われていて、2009年度の日本の国内登録頭数順位は136位中51位

特徴[編集]

モロサスタイプのがっしりとした筋肉質で骨太な体格。マズルは太く短く、アゴの力は強靭である。目は小さく、鼻の穴が大きい。耳は垂れ耳で、尾は飾り毛の少ない先細りの垂れ尾だが、短く断尾することもある。脚は長いが太く、指も大きく太い。背中と肩幅は広い。コートはスムースコートで、毛色はブラック・アンド・タン。体高は雄61 - 69cm、雌56 - 64cmで、体重は雄45 - 59kg、雌35 - 50kgの大型犬。 運動量はあまり多くない。かかりやすい病気は大型犬でありがちな股関節形成不全である。また、骨肉腫の発病率が比較的高い。 体重が重いため寝床にはクッションのような物をひいておくと床ずれを防止できる。

関連する事件・事故[編集]

参考[編集]

  • 『犬のカタログ2004』(学研)中島眞理 監督・写真
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2007』(辰巳出版)佐草一優監修
  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年
  • 『日本と世界の愛犬図鑑2009』(辰巳出版)藤原尚太郎編・著

脚注[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]