サフワン・バハルディン

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サフワン・バハルディン
名前
本名 ムハンマド・サフワン・ビン・バハルディン[1]
ラテン文字 Safuwan Baharudin
基本情報
国籍 シンガポールの旗 シンガポール
生年月日 (1991-09-22) 1991年9月22日(32歳)
出身地 シンガポール
身長 180cm[2]
選手情報
在籍チーム マレーシアの旗 セランゴールFC
ポジション DF(CB)/MF
背番号 21
ユース
2005-2009 シンガポールの旗 国立フットボールアカデミー
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2009-2011 シンガポールの旗 ヤング・ライオンズ 57 (9)
2012-2015 シンガポールの旗 シンガポール・ライオンズXII 48 (10)
2015 オーストラリアの旗 メルボルン・シティFC(loan) 6 (2)
2016-2017 マレーシアの旗 PDRM FA 36 (14)
2018-2019 マレーシアの旗 パハンFA 36 (2)
2019- マレーシアの旗 セランゴールFC 33 (3)
代表歴2
2010-  シンガポール 105 (14)
1. 国内リーグ戦に限る。2021年11月24日現在。
2. 2022年3月29日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ムハンマド・サフワン・ビン・バハルディンMuhammad Safuwan bin Baharudin1991年9月22日 - )は、シンガポールのサッカー選手。シンガポール代表。現在、マレーシア・スーパーリーグセランゴールFCに所属している。ポジションはCBあるいはMF。2015年には同国選手として初めてオーストラリアに移籍した。

概要[編集]

技術があり、試合の動向を読みながらボールを扱うディフェンダーであるが、他方で得点力もある選手である。元々センターバックであったが、守備的ミッドフィールダーやフォワードとしても活躍する事の出来る、貢献度や推進力の高い選手である。

クラブ歴[編集]

早年[編集]

工芸教育学院時代にストライカーとしてサッカーを始め、シンガポール国立フットボールアカデミーにはミッドフィールダーとして在籍した[3][4]。U-17時代の監督である、サリム・モインは彼をセンターバックにコンバートした。

ヤング・ライオンズ[編集]

2009年7月にはSリーグに所属するヤング・ライオンズに昇格しプロとなった[5]

2010年9月7日の北京国安サテライト戦でピッチ上の乱闘に参加したうちの一人である。これによって、シンガポールサッカー協会から8ヶ月の出場停止及び2000シンガポール・ドルの支払いを命じられた[6]

シンガポール・ライオンズXII[編集]

2012年1月17日に行われたクアラルンプールFA戦のスターティングイレブンに選抜されたサフワン

2011年12月、シンガポールサッカー協会は翌年新たに結成されるシンガポール・ライオンズXIIに彼が加入する事を発表した。初年度を2位で終える好成績を残した。

2013シーズンもバイハッキ・カイザンと共に中央のディフェンスに対する理解に聡かったのが奏功して同チームの優勝に貢献し、同リーグの最優秀防禦記録を取った。彼自身は26試合に出場し、5得点を獲得している。このシーズン中にはタイやインドネシア、そしてTチームFCのようなマレーシアのライバルチームからもオファーがあったものの、これらのチームとは契約せず、11月にシンガポール・ライオンズXIIとの契約を2年更新した[7][8][9][10]。また、同年にはザ・ストレーツ・タイムズ誌の年間最優秀アスリート賞に選出された[11]

相方であったバイハッキが2014年に同チームを離れると、アフィク・ユノスとのコンビとなった。そこで彼は中盤や攻撃の役割も担う、推進力の高さも魅せるようになった[12][13]。彼のパフォーマンスが上がる他方でチームの得点力が落ちて行くと、監督のファンディ・アマドは彼をフォワードとして起用するようにもなった[3]。ストライカーのカイルル・アムリの後ろという中盤のポジションでの起用は3月15日のサラワクFA戦から始まった[14]。25日のスーパーリーグ第5戦では、ペラFAから初得点を挙げた。2得点目はその4日後に行われたTチームFC戦でこの試合は1-1の引き分けに終わった。3得点目は4月5日のサイム・ダービーFC戦でシャーフィク・ガニのクロスからの得点であった。

メルボルン・シティFC[編集]

2015年1月29日、Aリーグに所属するメルボルン・シティFCへの3か月のレンタル移籍が発表された[15]

この契約は2015年1月10日から19日にかけてメルボルン・シティFCがアブダビで行ったトレーニングキャンプでの彼の傑出したパフォーマンスによって得られたものであった。彼はシンガポールサッカー協会の支援もあって自身の可能性を発展させるために参加していた。センターバックとして好パフォーマンスを見せたこともありアブダビで行われた2つの親善試合に出場した。これらの試合ではかつてのユヴェントスFCのストライカーであるミルコ・ヴチニッチのような有名選手と競りあうこととなった。2試合目は控えとしての出場であり、ウクライナ・プレミアリーグFCドニプロとの対戦であった。この試合は1-1の引き分けに終わった。

メルボルン・シティFCでのデビューは2015年2月7日のメルボルン・ヴィクトリーFCとのメルボルン・ダービーであった。初得点は27日のアデレード・ユナイテッドFCであった[16]。2得点目は2週間後に行われたウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC戦で、この得点によって1点のビハインドを相手に与えたものの守りきることが出来ず、3-2の敗北を喫した[17]

ウェリントン・フェニックスFCとの試合では背骨を怪我したため、完全移籍の噂が既に囁かれていたもののレンタル移籍の延長は更新されなかった[18]

2015年7月にはJリーグに所属する横浜F・マリノスがシーズン終わりまでのレンタル移籍に興味を示している事が知らされた[19]。海外移籍についても積極的であった彼であるが、短期間の契約である事から拒否し、このレンタル移籍は実現しなかった。

PDRM FA[編集]

2016年、マレーシア・スーパーリーグPDRM FAに移籍した。

パハンFA[編集]

2018年、パハンFAに移籍した。

セランゴールFC[編集]

2019年、セランゴールFCに移籍した。

代表歴[編集]

アンダー世代[編集]

2009年と2013年にはU-23代表の一員として東南アジア競技大会での同国の銅メダル獲得に貢献した。

A代表[編集]

2014年8月16日に行われたプレシーズンの親善試合でユヴェントスFCセバスティアン・ジョヴィンコからボールを守るサフワン

A代表でのデビューは18歳の時であり、2010年1月17日に行われたキングスカップでのタイ代表戦であった[4][20]

2012 AFFスズキカップでは同国の優勝に貢献した。ダニエル・ベネットが次第に代表出場を減らしてきたのも相俟ってバイハッキ・カイザンとのペアでの出場が多くなった。

代表監督のベルンド・シュタンゲは彼の適正ポジションについて守備的ミッドフィールダーであると述べており、より詳細には「ハードワークも相俟って、彼は優秀な守備的ミッドフィールダーになりうるだろう。ディフェンダーの前に配置する事で、彼は自らの持つ全ての資質を出す事が出来る、スタミナや速さ、戦術理解、得点、素晴らしいヘディング能力のようなね。」と発言している[21]

代表とは少し異なるが、シンガポール・セレクションXIにも複数回選出されている。4試合全てに出場した彼は、アトレティコ・マドリード[22]ユヴェントスFC[23]と対戦している他、シンガポール・ナショナルスタジアムで行われた2015年のプレミアリーグ・アジアトロフィーにも出場している[24]

個人成績[編集]

クラブ[編集]

2015年2月7日現在[25][26][27][28][29]
国内大会個人成績
年度クラブ背番号リーグ リーグ戦 リーグ杯オープン杯 期間通算
出場得点 出場得点出場得点 出場得点
シンガポール リーグ戦 リーグ杯シンガポール杯 期間通算
2009 Yライオンズ Sリーグ 15 1 0 0 0 0 15 1
2010 26 4 0 0 5 0 31 4
2011 16 4 - - 16 4
マレーシア リーグ戦 マレーシア杯FA杯 期間通算
2012 ライオンズXII 21 スーパー 13 3 4 1 2 0 19 4
2013 18 3 7 2 1 0 27 5
2014 17 4 0 0 2 1 19 5
オーストラリア リーグ戦 リーグ杯FFA杯 期間通算
2014-15 メルボルンC 29 Aリーグ 6 2 - - 6 2
マレーシア リーグ戦 マレーシア杯FA杯 期間通算
2015 ライオンズXII 21 スーパー
通算 シンガポール Sリーグ 57 9 0 0 5 0 62 9
マレーシア スーパー 48 10 11 3 5 1 64 14
オーストラリア Aリーグ 6 2 - - 6 2
総通算 111 21 11 3 10 1 132 25

代表[編集]

代表での得点一覧

No 日附 場所 対戦相手 得点 結果 大会
1 2013年2月1日 バーレーンの旗リファーバーレーン・ナショナル・スタジアム  バーレーン 2-1 3-1 親善試合
2[30] 2013年6月7日 ラオスの旗ビエンチャンニュー・ラオス・ナショナルスタジアム  ラオス 0–3 2–5 親善試合
3 2014年11月17日 シンガポールの旗 シンガポールイーシュン・スタジアム  カンボジア
4–2
4–2
親善試合
4 2015年6月11日 カンボジアの旗プノンペンプノンペン・オリンピックスタジアム  カンボジア 0-2 0-4 2018 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
5 0-3
6 2015年11月17日 シンガポールの旗 シンガポールイーシュン・スタジアム  シリア
1–1
1–2
2018 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
7 2016年9月1日 シンガポールの旗 シンガポールシンガポール・ナショナルスタジアム  バーレーン
1–1
1–3
親善試合
8 2017年8月31日 シンガポールの旗 シンガポールジャラン・ベサール・スタジアム  香港
1–1
1–1
親善試合
9 2018年11月21日 シンガポールの旗 シンガポール・シンガポール・ナショナルスタジアム  東ティモール 1-0 6-1 2018 AFFスズキカップ
10 2-1
11 6-1
12 2019年9月10日 シンガポールの旗 シンガポール・ジャラン・ベサール・スタジアム  パレスチナ
2–1
2–1
2022 FIFAワールドカップ・アジア2次予選
13 2021年12月5日 シンガポールの旗 シンガポール・シンガポール・ナショナルスタジアム  ミャンマー
1–0
3–0
2020 AFFスズキカップ
14 2022年3月29日 シンガポールの旗 シンガポール・シンガポール・ナショナルスタジアム  フィリピン
1–0
2–0
親善試合

タイトル[編集]

クラブ[編集]

LionsXII
パハンFA
  • ピアラFAマレーシア: 2018

代表[編集]

シンガポール
銅メダル: 2009, 2013

個人[編集]

メディア[編集]

FIFA 15[編集]

彼はシンガポール人選手として初めてFIFA 15に登場した。同作品内ではメルボルン・シティFCの選手としてセンターバックを務めている。

参考文献[編集]

  1. ^ FAS names 2014 LionsXII squad list”. LionsXII. 2014年3月8日閲覧。
  2. ^ Safuwan Baharudin”. lionsxii.sg. LionsXII. 2015年9月30日閲覧。
  3. ^ a b Dan Guen Chin (2014年2月11日). “Fandi may play Safuwan as forward”. Today. http://www.todayonline.com/sports/football/fandi-may-play-safuwan-forward 
  4. ^ a b Lim Say Heng (2011年12月27日). “Gritty Safuwan wants to repay father's sacrifices”. 2014年3月6日閲覧。
  5. ^ David Lee (2013年1月3日). “Safuwan has little rest for four years”. The New Paper. http://www.tnp.sg/content/safuwan-has-little-rest-four-years 
  6. ^ “Young Lions, Beijing Guoan players banned, fined”. http://news.asiaone.com/News/Latest%2BNews/Sports/Story/A1Story20100922-238536.html 2014年3月15日閲覧。 
  7. ^ Shamir Osman (2013年8月30日). “Safuwan set to leave”. The New Paper. http://www.tnp.sg/msiacup/content/safuwan-set-leave 
  8. ^ LionsXII Defender Safuwan Baharudin Tilting Towards Malaysia Switch”. VoxSports. 2014年3月10日閲覧。
  9. ^ David Lee (2013年11月10日). “Safuwan wants to help LionsXII retain MSL title”. The New Paper. http://news.asiaone.com/news/sports/safuwan-wants-help-lionsxii-retain-msl-title 
  10. ^ Dan Guen Chin (2013年10月24日). “Safuwan turns down T-Team offer”. Today. http://www.todayonline.com/sports/football/safuwan-turns-down-t-team-offer?singlepage=true 
  11. ^ Wang Meng Meng (2014年2月28日). “Footballer Safuwan Baharudin is the new Straits Times Athlete of the Year”. The Straits Times. http://www.straitstimes.com/breaking-news/sports/story/footballer-safuwan-baharudin-the-new-straits-times-athlete-the-year-20140 
  12. ^ Ali Kasim (2014年1月29日). “Safuwan shows versatility with classy midfield show”. The New Paper. http://www.tnp.sg/content/safuwan-shows-versatility-classy-midfield-show 
  13. ^ Stunning second-half fightback salvages draw at Larkin”. LionsXII. 2014年3月8日閲覧。
  14. ^ David Lee (2014年3月15日). “Safuwan the striker”. The New Paper. http://www.tnp.sg/msiacup/content/safuwan-striker 
  15. ^ “Football: Safuwan Baharudin signs for Melbourne City FC on loan”. Channel News Asia. (2015年1月29日). http://www.channelnewsasia.com/news/sport/football-safuwan/1622750.html 2015年2月18日閲覧。 
  16. ^ Channel News Asia (2015年2月28日). “Safuwan wins Melbourne City FC Man of the Match award”. Channel News Asia. http://www.channelnewsasia.com/news/sport/football-safuwan-wins/1686004.html 2015年3月1日閲覧。 
  17. ^ Shanjayan Muniappan (2015年3月11日). “Safuwan scores again, but Melbourne City lose”. Today. http://www.todayonline.com/sports/safuwan-scores-again-melbourne-city-lose 2015年3月11日閲覧。 
  18. ^ Melbourne City (2015年4月24日). “Injured Safuwan Baharudin returns to Singapore”. Melbourne City. http://www.melbournecityfc.com.au/article/injured-safuwan-baharudin-returns-to-singapore/1xif1b6pzkfn21j8bqtk8x4sxk 2015年4月24日閲覧。 
  19. ^ Abdul Aziz, Sazali (2015年7月15日). “Safuwan offered J.League move, AsiaOne News”. AsiaOne. 2015年10月11日閲覧。
  20. ^ Fabius Chen (2012年12月20日). “Fitting farewell for Raddy”. 2015年9月17日閲覧。
  21. ^ Chua Siang Yee (2014年3月4日). “Safuwan positioned for success”. The Straits Times. http://news.asiaone.com/news/sports/safuwan-positioned-success 
  22. ^ Tan, Kenneth. “Singapore Selection falls to valiant defeat against Atletico Madrid | The Football Association of Singapore”. The Football Association of Singapore. 2015年10月5日閲覧。
  23. ^ Siang Yee, Chua. “Football: Juventus beat Singapore Selection 5-0 in friendly at new National Stadium, Football News & Top Stories - The Straits Times”. The Straits Times. 2015年10月5日閲覧。
  24. ^ Singapore Select Barclays Asia Trophy Everton Arsenal Stoke City | Barclays Premier League”. Barclays Premier League. 2015年10月5日閲覧。
  25. ^ Safuwan Baharudin”. National Football Teams. 2014年4月17日閲覧。
  26. ^ S.League – fixtures & scores”. sleague.com. 2014年4月14日閲覧。
  27. ^ Singapore Cup – fixtures & scores”. sleague.com. 2014年4月14日閲覧。
  28. ^ League Cup – fixtures & scores”. sleague.com. 2014年4月14日閲覧。
  29. ^ A-League Fixtures and Results”. Football Federation Australia. 2015年2月9日閲覧。
  30. ^ Stange's Lions go on rampage against Laos”. Goal.com. 2014年3月12日閲覧。

外部リンク[編集]