ゲイ・ボルグ

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ゲイ・ボルグ(Gáe Bolg)は、ケルト神話に登場するゲイ・ボルガ(Gáe Bolga)、ゲイ・ブルグ(Gáe Bulg)、ゲイ・ブルガ(Gáe Bulga)ともいい、「Gáe」は「ガエ」とも転写される。

概要[編集]

2頭の海獣「Coinchenn」と「Curruid」が争い、敗れた方の骨をつかってボルグ・マク・ブアインがこの槍を作り上げた。その後、影の国の女王スカアハによって若きクー・フーリンに授けられる。

ゲイ・ボルグは銛のような形状をしており、投げれば30の鏃となって降り注ぎ、突けば30の棘となって破裂する。そのためこの武器を紹介するときに銃の項目でなされることもある。クー・フーリンはこの槍を足を使って投擲したと言われており、ゲイ・ボルグを槍の名ではなくこの投擲法の名とする説もある。 ゲイ・ボルグは怪力無双のクー・フーリンにしか扱えないほど重いとされる話もあるが、他の人物が手に持つことがあり、重量に関する逸話は後世の彩飾の可能性が高い。

投げた場合の能力は前述の他に、敵軍に残らず刺さる、敵を逃さず命中する、稲妻のような速さで敵をまとめて貫くなどがある。 突き刺した場合の能力はより多岐に渡り、敵の全身の細胞へ毒を残す、全身の内蔵と血管の隙間に大釘を残す、どんな防具も貫通する、奇妙な軌道で突き刺さる、無数に枝分かれして刺さる、この槍でつけた傷は直らない、刺された者は必ず死ぬなどがある。 その能力の通り、ゲイ・ボルグで刺された相手は必ず一撃で致命傷を負っている。 どちらの能力も、通常の武器にあるまじき破裂を基本としている。 このためかは不明だが、クー・フーリンが通常の戦闘において振るう武器は光の剣クルージーン・カサド・ヒャンやありふれた投擲物であり、ゲイ・ボルグを用いることは少なく、同格の敵との決闘でも最後の最後に用いるのみである。

クー・フーリンがゲイ・ボルグを使用した相手としては、無二の親友にしてライバルであるフェルディア、実子であるコンラが有名である。 彼ら二人はクー・フーリンと同じスカアハの修行を修めており、ゲイ・ボルグの有無が生死を分けたという。 フェルディアは分厚い鉄の大盾、鉄の前垂れ、石の鎧、全身にできた胼胝によって身を固めており、特に胼胝のために周囲はゲイボルグをも防ぐだろうと予想していたが、ゲイボルグはこれらの装備を引き裂いてフェルディアの腹に刺さった。 この他、幼馴染の御者レーグ、愛馬の一頭である灰色のマッハ、そしてクー・フーリン本人が、謀略によってゲイ・ボルグに貫かれたとする伝承もある。