キャスター・セメンヤ

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キャスター・セメンヤ Portal:陸上競技
20090819 Caster Semenya.jpg
2009年世界陸上選手権(ベルリン)
選手情報
フルネーム キャスター・セメンヤ
国籍 南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
種目 中距離走
生年月日 1991年1月7日(23歳)
生誕地 リンポポ州ポロクワネ
身長 170cm
体重 64kg
自己ベスト
800m 1分55秒45 (2009年)
1500m 4分08秒01(2009年)
 
獲得メダル
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国
女子 陸上競技
オリンピック
2012 ロンドン 800m
世界陸上選手権
2009ベルリン 800m
2011大邱 800m
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キャスター・セメンヤ(Caster Semenya、1991年1月7日 - )は、南アフリカ共和国の陸上競技選手。2009年ベルリン世界陸上の金メダリストである。

経歴[編集]

セメンヤは、800mを得意とする南アフリカの女子中距離選手である。2009年にベルリンで開催された世界選手権では、南アフリカ代表として800mで金メダルを獲得した。

2012年ロンドンオリンピックの開会式では南アフリカ選手団の旗手を務めた。

性別疑惑[編集]

祖母やコーチによると、男性のようなルックスであることから子供の頃からいじめられ、何度も性別を疑われていたという[1]

世界陸上での金メダル獲得後、前回大会の金メダリストで2位のジェネス・ジェプコスゲイケニア)に2秒以上の大差をつけ今季世界最高のタイムで圧勝したことや、筋肉質な体格、低い声などから性別を疑われ、国際陸上競技連盟 (IAAF) は医学的な調査を始めた。9月11日付のオーストラリア紙シドニー・モーニング・ヘラルドなどによると、医学的検査の結果子宮卵巣が無く体内に精巣があり、通常の女性の3倍以上のテストステロン男性ホルモンの一種)を分泌していることが判明し、両性具有であることが分かったと報じられた[2]。IAAFは「人為的なものではないためセメンヤの金メダルが剥奪される可能性は無いだろう」としているものの、過去に同様のケースで4人が競技生活を断念するよう求められている[3]。最終判断は11月20、21日の両日に開かれるIAAFの理事会で行われ、セメンヤの金メダルは確定、性別検査の結果は公表されないと発表した[4]

世界陸上後、セメンヤは非公式に大会への出場の自粛を求められていた。これに反発したセメンヤ側は大会へのエントリーを強行し、2010年3月30日に南アフリカ陸連から公式な出場停止処分を受けた。セメンヤ側の弁護士は、国際陸連は性別問題を法廷に持ち込まれ判例となることを避けるだろうという想定に基づいて、訴訟を前提として6月第一週までに国際陸連にこの問題に対する決定を下すよう文書で要請した[5]。 6月には性別検査をクリアした上で競技に復帰する意向を表明[6]。同年7月6日、国際陸連がセメンヤの女性として競技復帰を認めることが公式に発表された。セメンヤ側の弁護士は国際陸連と10ヶ月に及ぶ交渉を重ね、詳細は明らかではないが「画期的な和解」に達したという声明を出している[7]。復帰の舞台は、同7月にフィンランドで行われた国際競技会となった。

自己ベスト[編集]

  • 400m - 52秒54(2011年3月26日)
  • 800m - 1分55秒45(2009年8月19日)
  • 1500m - 4分08秒01(2009年8月2日)

主な実績[編集]

大会 場所 種目 結果 記録
2009 2009年世界陸上選手権 ベルリン(ドイツ) 800m 1位 1分55秒45
2011 2011年世界陸上選手権 大邱(大韓民国 800m 2位 1分56秒35
2012 ロンドンオリンピック ロンドン(イギリス) 800m 2位 1分57秒23

関連項目[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]