アンドロメダ座アルファ星

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アンドロメダ座α星[1]
Alpha Andromedae
Alpheratz.gif
星座 アンドロメダ座
視等級 (V) 2.058[1]
変光星型 りょうけん座α2[1]
位置
元期:J2000.0[1]
赤経 (RA, α) 00h 08m 23.25988s[1]
赤緯 (Dec, δ) +29° 05′ 25.5520″[1]
赤方偏移 -0.000039[1]
視線速度 (Rv) -11.7km/s[1]
固有運動 (μ) 赤経: 137.46 ミリ秒/年[1]
赤緯: -163.44 ミリ秒/年[1]
年周視差 (π) 33.62 ± 0.35 ミリ秒[1]
距離 96.97 ± 1.02光年[注 1]
(29.74 ± 0.31パーセク)[注 1]
絶対等級 (MV) -0.309[注 2]
Andromeda constellation map.png
境界線上に位置する(図中の「Sirrah」)
物理的性質
スペクトル分類 B9II [1]
色指数 (B-V) -0.11[2]
色指数 (U-B) -0.46[2]
別名称
別名称
アルフェラッツ
ペガスス座δ星[1]
アンドロメダ座21番星[1]
BD +28 4[1]
FK5 1[1], HD 358[1]
HIP 677[1], HR 15[1]
SAO 73765[1]
LTT 10039[1]
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アンドロメダα星は、アンドロメダ座恒星で2等星。ペガススの大四辺形を形成する恒星の1つでもある。

ペガスス座のすぐ北西に位置しており、かつてはアンドロメダ座とペガスス座の両方にまたがって所属していたため、ペガスス座δ星 (δ Peg) とも呼ばれたが、現在ではこの名前は使われていない。同様に、2つの星座にまたがって2つの名前が付けられていた星におうし座β星(=ぎょしゃ座γ星)などがある。

概要[編集]

近接した軌道を持つ連星であるが、分光器で精密に分析しないと連星であることは分からない。主星は伴星の約10倍大きく、互いの周りを96.7日周期でまわっている。2つを合わせると太陽のおよそ200倍明るい。

主星は、「水銀・マンガン星」 と呼ばれる特異な種類の星であり、この種類の星としては知られている中で最も明るい。この種類の星は大気中に水銀ガリウムマンガンユーロピウムが異常に多く、その他の元素は異常に少ない。この異常は、恒星の重力により元素が内側に引かれて元素がえり分けられたためだと考えられている。主星は、りょうけん座α2に分類されており、23.19時間周期で明るさが+2.02等から+2.06等まで変化する。

名称[編集]

学名(バイエル名)はα Andromedae(略称はα And)。固有名アルフェラッツ(Alpheratz)は、アラビア語で「馬」を意味する الفرسal-faras アル=ファラス)を語源としている[3][4]。アルフェラト Alpherat などとも綴る。

シラー(SirrahまたはSirah)という固有名もある。シラーは、この星のアラビア語名 سرة الفرسSurrat al-Faras スッラト・アル=ファラス、「馬のへそ」)の前半部に由来している[3]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ a b パーセクは1 ÷ 年周視差(秒)より計算(誤差も同様)、光年はパーセク×3.26より計算。各有効桁小数第2位
  2. ^ 視等級 + 5 + 5×log(年周視差(秒))より計算。有効桁小数第3位

出典[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u SIMBAD Astronomical Database”. Results for V* alf And. 2013年1月27日閲覧。
  2. ^ a b イェール輝星目録第5版
  3. ^ a b Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 15. ISBN 978-1-931559-44-7. 
  4. ^ 近藤二郎 (2012). 星の名前のはじまり. 誠文堂新光社. p. 140. ISBN 978-4-416-21283-7. 

関連項目[編集]