くにおの熱血闘球伝説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

くにおの熱血闘球伝説』(-ねっけつドッジボールでんせつ)は、MVS用ビデオゲームソフト。くにおくんシリーズの1つである。

ゲームデザイン、キャラクターデザインは白戸政男が担当した。

ゲームについて[編集]

熱血高校ドッジボール部とルールは同様であるが全員必殺技のシュート(これを喰らえば大ダメージになる)がある。相手の必殺技等もタイミング良くキャッチする事で防御できる場合もある。

ゲーム開始後に最初に好きなチームを選ぶ。そして相手と対戦していき各ステージ終了時に倒したチームのボスを自分のチームに招きいれることができる仕様となっている(拒否も可能)。ただし入れ替えた場合は誰を抜けさせるかまでは選択できず、抜けた1人は去り際にメッセージを残して去っていく。

そして次々と現れる強豪相手にドッジボールで勝負し、上記の通り好きなキャラを入れ替えたりしてステージを進め、最終面をクリアすればエンディングで終了となる。

ドッジボールのルール[編集]

ドッジボールゲームであるが、ルールは一般的なドッジボールのルールとは違う。

  • 多少なら相手のコート内に入ってもよい。相手コート内でもジャンプの着地まで持っているボールは有効なのでダッシュ→自分のコートギリギリでジャンプ→ジャンプ着地前までにシュートすれば最大限かつ完全に相手コート内の1/3近くまで入れるので、より相手に近い場所での攻撃が可能となるが、着地場所から自分のコートに戻る間は無防備になり、カウンターアタックとバックステップ以外は使用できなくなる。
  • 相手のコート内にボールが落ちてても自分のコート内から手が届く範囲ならばボールが取れる場合がある。
  • 外野に居る選手も必殺技を打てる。
  • チーム独特の合体技攻撃(俗に言う、メーターMAX時の超必殺技みたいな物)で完全に相手チームコート内に進入し、1人ないし数人に大ダメージを与える事もできる。
  • 相手のチームの体力を全部0にするとステージクリア。自分のチームの3人の体力が0になることでゲームオーバー。また各ステージに制限時間が設けられていて、もし時間内に勝負がつかずタイムが0になった場合、各キャラクターの残り体力が多い方が勝ちとなる。対戦はCPU/対人問わず1本勝負だが、それでも通常の対戦ゲームよりは多少長くプレイできる。

操作方法[編集]

下記の攻撃時はボールを持っている時、守備時は相手側にボールがある場合のことである。


レバー8方向で移動、同じ方向に2回連続入れるとDash、Dashと逆の方向に2回入れるとBackstep Aボタン(攻撃時:Shoot、守備時:Catch)、Bボタン(攻撃時:Pass、守備時:Dodge)、Cボタン(攻撃守備に関わらずJump)、Dボタン(攻撃時:Faint、守備時:Provoke)。

ゲーム開始時など2人がボールの奪い合いに発展した場合、A連打で多く連打出来た方がボールを奪える(またこの場合連打で負けた側は倒されてしまい、ボールを奪った側に追加攻撃される事もある)。

主な登場キャラクターと必殺技 [編集]

技(コマンド)は全キャラクター共通なので、以下技の名前と対応するコマンド名のみ記載する。方向入力は1P側のものである。

コマンド一覧
  • コマンドA(右、下、右下+A)
  • コマンドB(下、右下、右+A)
  • コマンドC(ボールを持っていない時に右、下、右下+A)
  • コマンドD(パワーが最大の時に右、左、左下、下、右下、右+A)
  • コマンドE(右、下、右下+B)
キャラクター別技一覧
  • KUNIO(くにお):"NEKKETSU"NUT SHOOT…コマンドA、"NEKKETSU"ROLLING SHOT…コマンドB、"NEKKETSU"COUNTER…コマンドC、"NEKKETSU"ROYAL STRIKE…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE
  • RIKI(リキ):SKYLARK SHOOT…コマンドA、MACH SHOOT…コマンドB、"HANAZONO"COUNTER…コマンドC、BURNING UPPER…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE
  • MIYUKI(みゆき):MEGA-WENDIES…コマンドA、MOUSE FLASH…コマンドB、MOUSE REFLECT…コマンドC、LOVE MERRY-GO-ROUND…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE
  • KENJI(ケンジ):MUSCLE KILLER…コマンドA、ROYAL GUST SHOOT…コマンドB、FIST COUNTER…コマンドC、FRIENDLY ROLLING…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE
  • SHINJI(しんじ):BARI-BARI ROLLING…コマンドA、RORI-RORI ROLLING…コマンドB、SHARP FLIP…コマンドC、BARI-BARI TOURING…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE
  • MISUZU(みすず):HYAKKAN LOVE…コマンドA、SEXY IN THE SKY…コマンドB、KONG REFLECT…コマンドC、DYNAMITE PLIP…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE
  • SABU(サブ):"JINGI"WHIRL…コマンドA、"YAKUZA"FIRE…コマンドB、"YAKUZA"REFLECT…コマンドC、"NINKYO"EXPLOSION…コマンドD、SPECIAL PASS…コマンドE

チームメンバー[編集]

各チームに2人配置されている。必殺技も可能。5人分のグラフィックが用意され、それぞれ色違いと別名で表示されている。

KAMEKICHI(くにおチーム)、 KAEDE(みゆきチーム)、MAKOTO(けんじチーム)

眼鏡をかけている痩せた学生風の男。

MUSASHI(くにおチーム)、HIROMITSU(しんじチーム)、GONZOU(みすずチーム)

スキンヘッドの中年男。

KEIKO(みゆきチーム)、AKEMI(さぶチーム)、KOZUE(りきチーム)

ショートカットの強気な女性。

TAKUYA(さぶチーム)、JYOJI(けんじチーム)、AKIRA(しんじチーム)

ヤンキー風の男。

KIYOSHI(みすずチーム)、USHIMARU(りきチーム)

ラグビー装備の中年男。

その他のキャラクター[編集]

D.B.MAOU

この世からドッジボールを消し去る事を企み、くにお達、ドッジボーラーを大会に招待し、抹殺しようとした。

DAA、BOO

MAOUの手下。ラグビー装備の中年男の格好をしている。

ANGELETTA

ドッジボールの審判でMAOUの娘。ゲーム中のアナウンサー。

主な声優[編集]

備考[編集]

AMショーに出展された後、1996年頃に先に海外(タイトルは「Super Dodge Ball」)で発売されたが、その後テクノスジャパンが倒産してしまい、日本で発売されることはなかった。海外でもあまり出回っていないため、ソフト自体はかなり貴重である。しかし海外発売当時はMVSカセットの価格が安価だったため、ネオジオコレクターなどが出費を厭わなければ、全タイトルを入手する事も可能だった。

現在インターネットオークション等で見かける事もあり、比較的高値で取引されている模様である。ロムコピー版も出回っており、既存のカセットをそのまま使っている事が多いので見分けが付きにくく、また動作的には問題無く稼動するが、正規版より多少安価で売買されていた。このため、比較的入手が容易かつ安価な時期もあった。

現在ではオークションなどでカセット以外にもインストラクションカード等が付いているかどうかや、それらが純正物かコピーされた物なのか等で値段が大きく変わる傾向がある。前者の記載通り国内販売が無かったため、カセット部分の名前は英語で「SUPER DODGE BALL」というタイトルのラベルが貼られている事が圧倒的に多く「くにおの熱血闘球伝説」でのラベルが貼られているものはほぼ無いと思われる。ただこれら海外版カセットでも日本のマザーボードで使用する場合はゲーム中のタイトルやメッセージも日本語で表示される。

カセットが入手出来なくても、「300in1」「400in1」「1000in1」などのエミュレータで再現されたゲームを筐体のレバーとボタンでプレイできるゲーム機などにてプレイが可能な場合もある(エミュレータ基板が海外製のためか大抵Super Dodge Ballという名前で載せられている場合が多く、ゲーム中のメッセージ等も英語が多い)。

難易度はネオジオ版で稼動の場合はレベル1〜8の8段階に設定が可能で設定無変更時(いわゆるノーマル設定)はレベル4である。このレベルだと1〜2面はなんとか必殺技を知らない初心者でもクリアは可能だが、それ以降はコツを掴み必殺技を駆使しないと勝てなくなってくる程、終盤に向かって高難易度化する。特に上記で稼動しているエミュレータ系などはレベル表示が無い場合が多く、海外仕様特有の高難易度仕様のまま稼動している事もあるかもしれないが、エミュレータ基板でもレベル調整はネオジオ同様にテスト画面で調整可能である。

開発秘話[編集]

新潟で行われた開発の際、本作が参考とした「熱血高校ドッジボール部」の基盤は、テクノスの東京本社及び海外の支部にもすでに存在しなかったため、中古ファミコンショップである『ゲームの王様「とのさまーと」』(現在は閉店)から提供してもらった。その縁から、とのさまーとでロケテストが行われた。本作品は日本国内では販売されなかったため、事実上、日本で唯一現役でプレイできたゲームセンターとなった。

またその時に、協力のお礼としてプレゼントされたGB用のROMカセット「JIDAIGEKI(仮)」は、「くにおくんの時代劇だよ全員集合」のキャラクターが対戦格闘形式で戦うもので、スコアやゲームモードこそないが、キャラクターが「キム乱舞」「ヘッドプレス」「バーンナックル」などの有名格闘ゲームの技を駆使して戦う、非売品のSAMPLEソフトとしては非常に完成度の高いものであった。とのさまーと店長に頼めばプレイが可能だった時期があり、幻のゲームとして語り継がれている。

ちなみに、「とのさまーと」の文字は、隠れキャラ(看板)として、本作の背景に出てくる。4面の背景のはじに書かれていて、プレイ中には確認できないのだが、ハイスコア画面で確認することができる。本作唯一の隠し要素である。

開発途中は「サブ」というキャラクターに刺青があったのだが、途中で刺青は問題があるということになり、Tシャツの柄ということに変更された。一枚絵はTシャツだが、キャラの絵はTシャツになっていないのはそのためである。