かさど (掃海艇)

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かさど
海洋観測艇1号時代の「かさど」
海洋観測艇1号時代の「かさど」
基本情報
建造所 日立造船神奈川工場
運用者  海上自衛隊
艦種 掃海艇
級名 かさど型掃海艇
艦歴
発注 1955年
起工 1957年7月9日
進水 1958年3月19日
就役 1958年6月26日
1974年3月15日(海洋観測艇に種別変更)
除籍 1982年3月27日
要目
基準排水量 320トン
満載排水量 346トン
全長 45.5m
最大幅 8.4m
深さ 3.9m
吃水 2.3m
機関 三菱YV10ZC15/201ディーゼル × 2基
出力 1,200仏馬力 (0.88 MW)
推進器 スクリュープロペラ × 2軸
最大速力 13.5ノット
乗員 43名
兵装 Mk.10 20mm機銃 × 1門
レーダー OPS-4 水上
ソナー ZQS-1 機雷探知機
その他 掃海装備
53式普通掃海具一式
磁気・浮上式掃海電線一式
音響掃海具一式
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かさどローマ字JDS Kasado, MSC-604AGS-5111)は、海上自衛隊掃海艇かさど型掃海艇の1番艇。艇名は笠戸島に由来する。運送船「笠戸丸[注 1]択捉型海防艦笠戸」に次いで日本の艦艇としては3代目。

艦歴[編集]

「かさど」は、昭和30年度計画掃海艇304号艇として、日立造船神奈川工場で1957年7月9日に起工され、1958年3月19日に進水、1958年6月26日に就役し、横須賀地方隊に編入された。同年8月16日、横須賀地方隊に第32掃海隊が新編され同日付で就役した「しさか」とともに編入。

1959年3月16日、第32掃海隊が第1掃海隊群に編入。

1961年9月1日、第32掃海隊が第2掃海隊群に編入。

1969年3月15日、第32掃海隊が横須賀地方隊に編入。

1973年3月31日、第32掃海隊が第2掃海隊群に編入。

1973年8月24日大湊地方隊に編入。

1974年3月15日、海洋観測艇に種別変更され、艇名が海洋観測艇1号(AGS-5111)に改称。

1982年3月27日、除籍。

注釈[編集]

  1. ^ 日露戦争時の鹵獲汽船カザン号。

参考文献[編集]

  • 石橋孝夫『海上自衛隊全艦船 1952-2002』(並木書房、2002年)
  • 世界の艦船 増刊第63集 自衛艦史を彩った12隻』(海人社、2003年)
  • 世界の艦船 増刊第66集 海上自衛隊全艦艇史』(海人社、2004年)

関連項目[編集]